#74 何式?スタンフォード式。間違いない。【書評】実践 スタンフォード式デザイン思考
◾️はじめに
第4週目はビジネススキルなど。ということでデザイン思考です。
スタンフォード大学、d school出身のジャスパーウーさんの著書です。
◾️要約
デザイン思考とは本当の問題を解決するためのマインドセットであり、創造的な思考力を最大限に引き出すメソッドである。
これは人を中心にし、イノベーションを生み出すことができるものである。
周りの人を尊重し、しっかりと目的を伝え協力を得ながら進める。
勝利も失敗もない。あるのは創造のみ。
◾️感想
VUCAな世の中では問題を定義することがはじまり。
それを解決することは自分や自分が所属する、あるいはクライアントが真に望むことなのか、やりたいことなのか。
そこをまず考えないといけない。そしてそれをどう解決していくのか、それを見つけ出すための方法論がデザイン思考だということで。
読みやすく、読んでいてやってみようと思える一冊です。
◾️要約(詳細)
◆第1章 なぜデザイン思考が必要なのか
それはイノベーションを起こすため。
世の中は技術的に優れているものを成長している市場に投下するだけではイノベーションは起きない。
そこに人を中心にした考え方、つまりデザイン思考を取り入れることでイノベーションが生まれる。
※おっしゃる通り、機能的に優れているだけではイノベーションは生まれない。
◆第2章 デザイン思考をやってみよう
トピックを決め、インタビューなどで情報を集め、解くべき問題を定義する。
そしてブレストして解決法を出して、プロトタイプを早く作り、ユーザテストを実施する。
それぞれで必要なマインドセットがあるので注意する。
基本は周りの人を尊重すること。失礼のないよう、しっかりと自分とチームの目的を伝え協力を請う。
※例えば”共感”において心を開いてもらうため、相手の立場に立って行動することが大切。
◆第3章 ツールキットを使ってみよう
やるべきことを明確化し、うまくまとめ、プロセスをスムーズに進めるための道具がツールキット。
各プロセスのアウトプットを出すため、またはアウトプットそのものとして活用し、実践していく。
※道具があるということを知っておくこと、そして使いこなすことが大切。
◆第4章 チームを活性化させるファシリテーション
あるアイデアに対してアイデアを重ねる、といったその後のデザイン思考プロセスを体験していくにあたり、最初にアイスブレイクのアクティビティがある。
その際、”想像力を解き放て”、”好奇心を持て”、”オープンマインドで”、”曖昧さを受け入れる”ということを念頭において進める。
※何かをするときは初めにいかに心を通じ合わせることができるか、が大事。楽しんで、積極的に。
◆第5章 デザイン思考のいまと未来
解決していかないといけない問題はたくさんある。
が問題自体を発見することのほうが大切。
そしてデザイン思考はやってみないと始まらない。
※何がイシューなのか、そして状況は刻々と変化する。やってみないと何も変わらない。
◾️アクション
取り組んでいる問題について考える。
◾️読みやすさ
★★
◾️ハッシュタグ
#デザイン思考
#ジャスパーウー
#d school
#スタンフォード大学
#イノベーション
#やってみよう
■纏わるショートストーリー
「デザイン思考って聞いたことある?」
「言葉はね。」
「これは、簡単にいうとユーザ体験に焦点を当て、インサイトを見出して、プロトタイプで改良を重ねながらサービスを生み出していくってことなんだ」
「へぇ」
「2008年頃からビジネスシーンでも使われるようになったんだ」
「もう10年以上前か」
「早いものだよね」
「企画Gとかはやってるよね、カスタマージャーニーだとか、共感マップとか。聞いたことある。」
「そうだね、そうやって世界に浸透してきてより良いサービスを生み出しているんだね」
「けど、これをやればいいってものなの?デザイン思考二段の人がいればいいの?」
「いやそうじゃない。なんでもそうだけどマインドセットだったり、プロセス、ツールだったりなわけで」
「そんな簡単ではない、と」
「本質は人だよね。考え方は適用できるし、素晴らしいけど。最後はそれを使う側の人が考えに考えた結果、そしてビジネスとして強い意志でやり遂げた結果、生まれるのが革新的なサービスだと僕は思う」
「なるほどねー」
「しかもこれらの活動は非生産的に見える。費用対効果がすぐには見えなかったり、デザイン思考だから成功したってことも証明できない。」
「そうだよね。。」
「だから、日頃から疑問を持つこと、対処を考えること、人を巻き込むこと、これらが大切なんだ」
「なるほど」
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