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#37 論点って言葉使うとできる人っぽい。【書評】論点思考

◾️はじめに

第1週は人。コンサルタントや新時代を切り拓く方々の本。
今回は内田和成さん。BCG出身。
イシュードリブンにも通ずる”論点”のお話。そう、大切なのは論点。

◾️要約

論点思考とはどの論点に解を出すべきかを考え問題となる問いに対して解決策を検討することである。
全体を俯瞰し、何が論点か考えながらあたりをつけ、質問などにより論点を確定させる。
確定した論点に対し、周辺の論点構造を明確にし、常に自分の主張の論点構造を見失わないよう注意が必要である。

◾️感想

・論点構造を提示することで本質を捉えクライアントの要望に応えることができ信頼を獲得することができるから論点を明確にするとビジネスパーソンとして成長できるんだと思います。

・論点が見えてない、論点構造が理解できない人には理解できる形で示す必要があると思います。

・人に聞かないと答えは出ない。コミュニケーションの中で生まれるもの。ここに面白さがあるんだと思います。投げかけ、受けて、深ぼったり広げたり。アイデアであれば自分の中でそれをやりブラッシュアップ。コンサルとして経営陣と話す際は相手とそれをやり、本質に近づけていく。世の中を動かしていくダイナミズムを感じながら。

書いてあることを実践している人が伝えていてなんか凄みを感じます。

◾️要約(詳細)

◆第1章 あなたは正しい問いを解いているか
 何を解けばクライアント、上司は満足するかを考えることが大切。これはマネジメント以外でもビジネスシーンにおいて意識すべき事項である。

※「うーん、(主張に対して)それはそうなんだけど、これって何のためなんだっけ」と言われる場合は問いが間違っている。

◆第2章 論点候補を拾いだす 戦略思考の出発点
 論点は事象とは異なる。例えば少子化を問題とする場合、誰の何を論点にするかで答えは変わってくる。

※少子化において、国際競争力が下がる(国家という視点)、労働力が下がる(国内の経済規模という視点)、子供の小学校でクラスが減る(子供の視点)など、論点(上記の誰の何)を変えると答えは変わりますよね。

◆第3章 当たり・筋の良し悪しで絞り込む
 時間、労働力など資源は有限。答えの出るもの、インパクトの大きいものから対応する。

※少子化において、子供の視点で考えることが求められているのに、国際競争力の話をして、移民が必要だと話しても、インパクトが足りず、刺さらない、ってなっちゃいますよね。

◆第4章 全体像を確認し、論点を確定する
 相手に質問するなどし、探りながら全体を俯瞰し、論点を構造化し、確定する。
・やり方4ステップ
1 プロービング(探針)を行なう
2 依頼主の真意を探る
3 引き出しを参照する
4 論点を構造化する

※経験がものをいうのは数をこなす中でやり方が増えるからだろう。1、2、の際に経験は活かせるし、3の引き出しは経験によって増えるから。

◆第5章 ケースで論点思考の流れをつかむ
 指示が論点でないことがある。指示に対応することも悪いことではないが、根本解決にはならない。

※根本解決にするために「そもそも、これって何が解決したいのだっけ?」「立ち返ると・・・」を口にしてみると考えまとまったり、本質を考えたりできます。言われたことをやることも必要だけど、指示に夢中になりすぎないことも大切ですね。

◆第6章 論点思考力を高めるために

論点思考力を高めるためには普段から問題意識を持って仕事をすることが大切。視野、視座、視点を変えながら、大局をみて、正しい問いかを考える。部下の論点思考力は仮説を考えさすことでなく、論点を考えさすことで養われる。仮説と論点は対立するものでなく、共存する。

※「この(別の)論点は考えられているかな?」と口に出して言ってみよう。また大局を見るために図示するのも手だと思います。


◾️アクション

・論点は何かを明文化して打ち合わせに臨む。


◾️読みやすさ

★★

◾️ハッシュタグ

#ボストンコンサルティンググループ
#BCG
#内田和成
#コンサルの人が書いた本
#論点

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