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誰のための未来

みなさまおはようございます 渡辺です。先週末から良い天気が続いてとても気持ちがよいですね。

さて、年末年始ということで毎年楽しみにしているWIREDの新年号から4つテーマをピックアップして考えていきたいと思います。

それは誰のための未来なのか?

冒頭のエディターズレターでは、「それは誰のための未来なのか?」というタイトルで日本版編集長の松島さんの記事の中で、以下のように書かれています。

「いいね」が若者の自尊心を低下させることを当初は誰も予想もしていなかったように、イノヴェイションは必ず負のインパクトを伴い、得てして誰かの未来がほかの未来とトレードオフになる。

WIRED 「The World In 2023」

デジタルの隆盛、スマートフォンの普及に伴い印刷産業は縮小していく一方で、そんな印刷会社の資本を得て、デジタルなサービス展開を行える我々のような会社が存在できるというのは、ある意味一つのトレードオフなのかもしれません。

しかしながら、KAIZEN Platform のスドケンさんが云っていた出木場さんの言葉、

本来あるべき方向に向かって、世界は凄い勢いで落下してるんだ。
色んな既得権益持った人たちが抵抗勢力になって邪魔するんだけど、それは重力に逆らうようなもので、あんまり意味ないんだよ だって世界が落っこちていくスピードの方が圧倒的に早いから。

のように、デジタル化の波に抗ったところで、その流れは不可避であり、いずれはその方向に向かっていくのであれば、いち早くその方向に落ちていくということが、結果として多くの人の為になっていくのでしょう。

そんなことを考えながら、明日から毎日1つのテーマに触れていきます。
今年もいよいよ3営業日となりました。残りの3日間もよろしくお願いいたします!

TECHNOLOGY -ロボットとAI-

みなさまおはようございます 渡辺です。今日もいい天気ですね!
THE WORLD IN 2023 最初にピックアップするテーマは、TECHNOLOGY です。サブタイトルは、「AI や ロボットが人間に寄り添い、多様な価値を解放する」となります。

ロボットという視点で考えると、僕が子供の頃には2足歩行のヒト型ロボットが活躍する未来が描かれていましたが、大人になってみるとやっぱりちょっと怖いなとか思ってしまいます。僕自身は、ルンバのような機能特化型のロボットやalexaのような音声だけでやりとりできる方が可愛げを感じますね。

一方で、アレクサやSiriといった音声アシスタントが「女性的」であることにより、ジェンダー不平等を助長する可能性があるという研究もあるそうです。

他にも、感情認識AIという分野が進歩していて、たとえばZoomの画面での参加者の表情から会議中の感情や貢献意欲を分析するようなことが可能になってきているそうです。香港では、一部の中学ですでにこのプログラムが使われていて、生徒の顔の筋肉の動きからやる気や集中度を把握し、教師により適宜介入を行うようなことを行っているそうです。

さらに、「忘れる」ことをAIに教える というのは、なるほど!と思いました。ご存知の通り、AIというのは、基本的に教師データの大量学習を元に解を出してというものなので、碁とかには非常に有効な訳です。一方で未来を予測するという意味では、逆に過去の情報が足かせになることもあるため、人間の脳が行うような「知的忘却」をする必要があるという事です。

有名な事例として、アマゾンが取り組んでいた採用AIツールが、女性を低く評価していたというものがあります。これは、教師データとなる過去にamazonに送られてきた履歴書の大半は男性だったということに起因するものだそうです。このような事象に対するカウンターとしての「知的忘却AI」な訳ですね。

それでは、本日もよろしくお願いいたします!

SCIENCE -睡眠-

みなさまおはようございます 渡辺です。空の雲の感じが年始っぽい朝です。
THE WORLD IN 2023 2つ目にピックアップするテーマは、SCIENCE です。この中から、「睡眠のパーソナル化 Be the master of your own sleep pattern」について触れていきます。

先日の本部会で、Oさんのおすすめファイングリシンが盛り上がりましたように、睡眠は皆さんにとっても関心の高いテーマだと思います。一般的にも寝不足になると、飲酒状態と同じような影響があり、判断力や理性のコントロール機能が低下します。また、肥満、高血圧などのリスクも増してしまいます。

近年、睡眠に関する研究も進んできていて、「最適な睡眠時間は7~8時間」「朝は7時までに起きた方が良い」などといった情報がありますが、最新の研究では「正しい睡眠法は一つではない」ということです。

例えば、「寝る前に明るい画面を見てはいけない」という話はみなさんも聴いたことがあると思いますが、これの根拠になっている研究のひとつは、被験者に画面の明るさを最大にしたKindleを毎晩4時間、5日間にわたって使わせた結果、入眠時間が1日あたり2分ほど遅くなったというものだそうです。確かに、事実として発見はあったかもしれませんが、我々にとってはされど2分といったところではないでしょうか?

「いつどれ位ねるのが良いのか?」というのは、人によっても異なったり、年齢を重ねる中でもへんかするものとして、2023年はより、ひとりひとりに適した睡眠の研究が進むようになりそうです。

これにより、よりよい睡眠がとれるようになるといいですね。
それでは、2022年もおつかれさまでした!2023年もよろしくお願いいたします!

HEALTH -脳とメタバース-

みなさまあけましておめでとうございます!渡辺です。年末年始如何お過ごしでしたでしょうか?2023年もよろしくお願いいたします。

THE WORLD IN 2023 3つ目にピックアップするテーマは、HEALTH です。この中から、「脳とメタバース Diversity from our heads」について触れていきます。

割とエンターテイメント的な文脈で語られる事の多い気がするメタバースですが、医療分野での研究も進んでいるようです。VRとBMI( brain machine interface 脳と機械をつなぐインターフェイス)を接続することで、まひ患者が失った能力を回復し、生活を改善させるというような訓練が実際に行われているようです。

現実世界でのロボットアームを操作する前に、仮想空間内でシミュレーションを実施し、操作方法を学んだりするのです。

さらに、まひ患者がリアルタイムでの会話の実現も遠いものでは無さそうです。すでに、音声合成で会話を行うのはかなり高精度でおこなえているようですが、これに加え、アヴァターの表情制御研究も進み、より表情豊かな会話がVR空間で可能になります。

事故等により、身体的な機能を失ってしまうことでの社会的孤立がこのような形で少しでも解消される未来というのは、悪いものではないような気がします。それでは、本日もよろしくお願いいたします!

ENVIRONMENT -遺伝子テクノロジーを農業へ-

みなさまおはようございます 渡辺です。年末からいい天気が続いていいですね。

さてTHE WORLD IN 2023 最後にピックアップするテーマは、ENVIRONMENT です。この中から、「遺伝子テクノロジー Genetech becomes greentech」について触れていきます。

医療分野で注目のゲノム編集技術「CRISPR」ですが、すでに遺伝子疾患を有する人がこのCRISPR療法により救われており、今後も約7,000の遺伝性疾患に苦しむ生活の人々の生活に影響を与える可能性があると言われています。

2023年はこのCRISPRの技術をより広範囲に応用される年になりそうです。例えば、農業分野ですと、既にCRIPSRにより、栄養価が増したトマトは日本での販売許可がおりているようです。ほかにも、収穫量を増やしたり、農薬や水の量を減らしても病害への耐性を強めたりするような実験が行われています。

また牛のゲップが環境問題になっているのは、ご存知かと思いますが、世界の温室効果ガスの4%が牛のゲップによるものと言われています。これに対し、CRISPRにより牛の腸内にすむ微生物を編集したり、微生物の構成を変えることにより、温室効果ガスの排出量を減らすような研究もおこなわれています。

持続可能な社会に向けて、このような取り組みにより、少しでも長く牛が食べ続けられると良いですね!
それでは、今週もあと1日。年始早々ありがとうございます!
本日もよろしくお願いいたします!
(2022.12.26-28、2023.1.5-6)

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