#03「業界に精通している人が陥りやすい "バイアス"とは」

みなさんこんにちは、WILD THINKの大谷です。

「デザインよりもまず戦略を されどデザイン」
をモットーに、デザイン思考で導き出した戦略をカタチにする事で成果にコミットするデザインを提供しています。


前回は
お客様が抱える本当のお困りやお悩みに
たどり着くことが大切と言うお話をしました。

 
そこで今回は
業界や仕事に精通する方ほど陥りやすい

"バイアスがかかりお客様像が見えにくくなる"

と言う問題についてお話しします。
 

その業界での経験が長く、深く精通している方の
知識や経験値はとても貴重で大切なものです。

しかしそれ故に起こってしまう問題も
少なからずあります。
それがバイアスです。

ご自身の知識や経験からお客様はこうである！
お客様はこう思っているはず！
私たちの商品はここが良くて愛されているはず！

私たちはこの様な場合必ず

「それは実際にお客様からお話を伺ってみられましたか」

と聞きます。

最近売り上げが伸び悩むもしくは落ち込んでいる
そんな場合は大抵それはお客様に直接確認したことではなく経験から来る思い込みの場合が多いからです。

それが少しずつ進行していくと
いつの間にかユーザーが見えなくなってきて
しまうのです。

その様な状況を私たちは
"バイアスがかかっている"と言います。

 

ユーザーインタビューから
新たなお客様像が描けたとしても、

「それは以前やって失敗しているから」

「過去にチャレンジしたが失敗した」

という経験が邪魔してしまうということも
よくあるお話です。

 

専門家であるが故に可能性が見えなくなり
主観から生まれた経済的で効率的な施策や
アイデアにとどまってしまう。

このように生まれたアイデアは
人の心を動かし好奇心をかき立てる様な
新たな一手には到底及ばないというのは
容易に想像できるのではないでしょうか。

 

私たちコンサルなど外部の
第三者的なアドバイス、それは
その業界や仕事への思い込みを持たず
客観的かつ俯瞰した洞察力をもとにした
自分たちが気がつかなかった強みや
それを活かす新規事業をみつける
大きなチャンスになると信じています。

 

 

次回は
同じような事例のひとつ

思い込みでユーザー像を描いていませんか？

というお話しです。