見出し画像

入社からの3年間

私が新卒でいまの会社に入ったのが2009年。就活終わった直後にリーマンショックがあって、みんながワタワタしているときでした。

入社して1ヶ月半は、同期みんなで座学中心の集合研修を受けます。最終日に配属部署が発表されるんですが、私は全く希望してなかった人事担当でした。

私の社会人生活最初の上司の座右の銘は、「大胆に、丁寧に、心を込めて」。人事の仕事はミスが許されない、細かくて煩雑な作業が多かったです。根っからの大雑把人間である私は、人よりも作業が遅くてやり直しも多くて、毎日24時まで残業してました。直上の先輩は自分の仕事をしてるふりして私を待っててくれて、いつも「ザンメシ(残業メシのこと)行くぞ」と朝までやってる中華屋さんに連れてってくれて、悩みを聞いてくれました。業務中はけちょんけちょんに怒られても、中華屋さんでは「お前のこういうところがいい」と励ましてくれて、そのおかげで私は会社を辞めたいと思ったことはありませんでした。

いま私の部署にも新入社員(男性)がいるんですが、私がひとり親で定時に会社を飛び出して子供を迎えに行かないといけないので、彼の仕事ぶりを見てあげてアドバイスしてあげる余裕がありません…。自分が先輩にしてもらったことを考えると、業務中の厳しい指導と業務後の優しい指導は1セットでやりたいだけに、中途半端に口出せないなーと思っちゃう部分もあります。

特に新入社員の指導というのは、業務そのものの段取りだのクオリティだのではなく、とにかく「学生の意識(サービスを受ける側)から脱却して、人にサービスを提供する側になる」ということに尽きると、私は思います。その気付きを与えるには、極端に言えば24時間一緒に行動して、一挙手一投足指摘してあげないと難しいです。そんな指導を、彼をはじめ今の新入社員が必要としているか、分かりませんけどね。私はあの3年間があったから、仕事が大好きになり、仕事に熱中して、妊娠分かった瞬間に残業も免除していただき、産休育休もいただいて、そのあとバタバタと離婚してシングルマザーになっても応援してもらって…と思っているので、人にもやりたくなっちゃうけどできなくて歯がゆいです。

いまシングルマザーで正社員で働き続けられてるのは、やはり私を育ててくれたまわりの皆様のおかげだなぁと、改めて感じたので入社からの3年間を振り返ってみました。

あみ/ワーキングシングルマザーが色々な役立つ情報をまとめて記事増やしていきますので、是非サポートをお願いします!