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縮小移転を、ポジティブに!出社率が上がり、従業員同士のコミュニケーションが活発になった/株式会社MATCHA

私たちは、WSDBのオフィスをご利用いただいている企業様に、事業内容や、オフィスの魅力、今後の展望など各企業のオリジナルストーリーをお伺いしています!

【 INTERVIEW vo.6 】
💡
株式会社MATCHA
💡in
LIT

今回は、訪日・在日外国人向けメディア「MATCHA」の運営と、インバウンドマーケティング事業を展開する、株式会社MATCHA 取締役COO 齋藤 慎之介氏 に、お話を伺いしました!

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事業内容についてについてお伺いさせてください

“日本の価値ある文化が時代とともに残っていく”というビジョンのもと、訪日・在日外国人向けメディア「MATCHA」の運営と、訪日外国人向け情報発信のエキスパートとして、インバウンドマーケティング事業を展開しています。
MATCHA」は、英語・中国語・韓国語・ベトナム語・タイ語など計10ヶ国語で発信しており、世界200を超える国と地域から月間663万のアクセスがあるメディアです。
インバウンドマーケティング事業としては、日本全国の自治体や旅行会社、食品メーカー、通信会社など、海外に向けてプロモーションをしたいという企業のサポートをしています。

日本の魅力が世界に伝わるなんて素敵です!MATCHAの株主には錚々たる企業が並んでいますね。

そうですね。星野リゾートやスノーピーク、寺田倉庫などの有名な企業からも出資をいただいています。単なる株主としての関係ではなく、それぞれの企業と双方の強みを活かしたプロモーションを行なっています。
例えば、「MATCHA」内で、星野リゾートが持つ施設の魅力を伝える記事をアップしたり、星野リゾート専用の多言語WEBサイト(こちら)を作成したりしています。
また、スノーピークとは「地方創生」という文脈から、大分県日田市のPRをしたり、寺田倉庫とは、天王洲エリアをアートの街とするための様々な施策を打ったりしています。

株主の業種も様々なので、プロモーション領域も多岐に渡りますね!MATCHAの創業期のお話を聞かせてください。

MATCHA」は、2013年に代表の青木が、日本の魅力を海外へ発信することを目的としてスタートしたWEBメディアです。僕はまだ学生でしたが、創業メンバーとして手伝っていました。青木は、創業前からブログをやっており、発信力があったため、「MATCHA」をスタートした段階からある程度の反響はありました。当時はきちんとしたオフィスもない状態でしたが、優秀なメンバーのおかげで、ローンチした後すぐに、経産省や東急ハンズ、堀江貴文さんなど多くの方から連絡をもらったようです。

オフィスはいつから構えたのですか?

2013年に渋谷桜丘町のコワーキングスペースを間借りし、その後千駄ヶ谷のメゾネットマンション、浅草の事務所へと移転しました。
2014年に初の外国人社員である台湾人のミホを採用した頃から、インバウンドが一気に加速し、採用が活発になったこともあり、2017年に浅草の雷門一丁目にある、約60坪のオフィスに移転しました。
僕が正式に入社したのは、このオフィスに移転した後でした。
順風満帆に見えるかもしれませんが、それまでの間、編集者や翻訳リーダーが辞めてしまうなんてこともあったようです。そのあたりは、青木のnote「2回目の組織崩壊とその後」を読んでもらえると、よく分かるかと思います。なんとか周りの人たちに助けられて事業を成長させていくことが出来ましたが、当時はとても苦労していたようでした。

なるほど、苦労も多かったのですね。LITに移転されたキッカケは何だったのですか?

新型コロナウィルスの影響が大きかったです。
僕たちは、インバウンド向けに事業を行なっていることもあり「MATCHA」ユーザーの8割が、日本に旅行に来る前、つまり「旅マエ」に情報を仕入れるユーザーです。当時のコロナの影響は大きく、PV数は約7割ほど落ちてしまいました。
辞めてしまうメンバーがいたり、リモートワークが増えたりしたため、会社としてオフィスを縮小させることに決めました。
でも僕は、縮小移転することをネガティブなものにはしたくなかったんです。縮小させることはポジティブなことである、と周りに思ってもらえるように、本気でオフィス探しをしました。

本気のオフィス探し!とても興味あります!どんな風にオフィスを探したのですが?

まず僕たちは、移転先のオフィスに求める条件を徹底的に洗い出し、「オフィス移転プロセス」と題した資料を作成しました。
条件としては、以下の通りです。(一部)
・賃料が月30万円以内であること
・2名以上のプライベート空間が確保されていること
・入退室にMATCHA社員の対応が不要であること
・社員全員が使えるコミュニティスペースがあること
・社員のモチベーションが上がる場所であること
・非会員でも入れること
・郵便局が近いこと
内覧に行っては、ここがあってここがない!など、各項目に一つ一つチェックを入れながら、条件に合う物件を探しました。

かなり具体的な条件ですね!LITは、その条件に当てはまっていましたか?

それが、ドンピシャだったんです!オフィス移転を検討してから3週間しかなかったのですが、LITを内覧した時は正直、驚きました。ポジティブな移転になるよう、こだわり抜いた条件の全てにチェックが入ったからです。
僕たちはLITへの入居を即決しました。

そうだったんですね。実際に移転してみて事業やコミュニケーションに変化はありましたか?

たくさんの良い変化が起こりました。まず、社員の出社率が上がりました。以前のオフィスは島に分かれていたのですが、現在はフリーアドレスなので、これまではあまり話さなかったような人とのコミュニケーションが増えました。そして、コーヒータイムがあるのが良いですね。同じ時間に休憩を取るのは非常に良い仕組みだと思います。社員同士でランチに行く回数も増えました。(みんなLITに来て太ったと言ってます。笑)
社員とインターン生の距離がなくなり、質問の回数が増えた点も良い変化です。社外の人にオフィスを自慢したくなるという効果もありました。
10Fの共有ラウンジを使って、月に1回、社内イベントである【まっちゃナイト】を開催しています。これもLITならではですよね。

そんなにたくさん…(涙)ありがとうございます!今後の事業展開についてお伺いさせてください。

現時点では、2026年にIPOすることを目標としていて、日本を代表するインバウンド観光の企業になりたいと思っています。そのためにも9月にローンチする新サービス「MATCHAコンテンツマネージャー(以下MCM)」を成功させたいです。
MCMは、低コスト、多言語に対応した観光プラットフォームです。全国の自治体は、それぞれが専用のWebサイトを持ち、観光情報をアップしたり、SNSによる情報発信を行なったりしていますが、多言語対応でない点や更新があまりされていない点など、運用面で多くの課題があります。
そこで、「MATCHA」内に各地域がサイトを持てるようにし、誰でも観光情報を簡単にUPでき、多言語に翻訳されるという仕組みを確立することで、最新の地域の観光情報が多言語で世界の人に届けられるようにしたいと思っています。

ありがとうございます。最後に齋藤さんにとってオフィスとは何でしょうか?

オフィスとは「グラウンド」だと思います。最近、甲子園の決勝戦を観に行ったことに引っ張られている感じもありますが(笑)
僕は野球をやっていたこともあって、会社経営における様々なシーンが野球に例えられると思うんですよね。
その一つが、オフィスです。社員が選手だとしたら、オフィスは「グラウンド」だと思います。1度グラウンドに入ると、すっと気持ちが切り替わり、目標に向かって厳しい練習を仲間と共に乗り越えていく場所である。自分自身のスキルアップに励む場所でもあれば、仲間とぶつかったり、楽しく盛り上がる場所でもある。スタープレイヤーになるためには、道具や備品の手入れ、掃除や整理整頓はとても大切なことかもしれません。リモートだけだと、なかなかこの感覚は味わえないと思います。
僕は、MATCHAで働いているみんなが「人生が楽しい!」と思える会社にしたいと思っています。オフィスは、人生においても長い時間を過ごす場所であり、いつか振り返ったときに感謝の想いに馳せるような場所かもしれません。そういう意味では、今のLITは最高の「グラウンド」ですね。

齋藤さん素敵な回答ありがとうございます!

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Interview & Photo by AQUARIUS Inc.

終わりに...

齋藤さん、貴重なお話ありがとうございました!
日本の魅力が世界に広がっていくのは、私たち日本人にとってとても誇らしいことですね。
縮小移転をされたというお話がありましたが、オフィスを小さくする=コストカットするというのは、ネガティブな要素だけではありません。むしろ経費の使い方を見直して、必要なところに「意味のある投資」をしていくことは、会社とっても、そこで働く人たちにとっても、喜ばしいことです。
そんな中でも、働く環境が改善されない、むしろ悪化することを絶対的に防ぐために、求める条件を細かく洗い出し、丁寧にチェックしていたからこそ、移転をポジティブなものにできたのだと思います。
引き続き、齋藤さんとMATCHAさんのご活躍楽しみにしています!ありがとうございました。
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アメリカ西海岸の開放的な雰囲気を意匠デザインのテーマに、仲間との気取らない関係性を築ける 場所で雑談と思える会話からチームワークやアイデアを生み出し、仕事を面白くする空間づくりがコンセプト。カフェさながらのレセプションが特徴のオフィス。
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