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SS 桃太郎って知ってる? #ストーリーの種

※極めて不適切な表現があるので注意してください。

「桃太郎って知ってる?」彼女は僕に聞いてくる。「いや 知らないよ」とぼけると彼女はメガネをくぃっとする。小学校の教室は掃除が終わり誰も居ない。最近はゴミ出しや窓拭きをして、軽く床をフローリングモップで拭くだけ。彼女は昔話が好きらしい。僕も本が好きだと判るとよく話すようになる。

「桃太郎はね、怖い話なの」目をキラキラさせて興奮している。秘密を共有する喜びであふれている。「本当は妊婦が流れてたの」僕はあまりの表現で耳に手をあてる。「ちょっとやめてくれ」彼女は「つまりおじいさんはその死体を……」「うわーうわー」僕はあわてて逃げた。でも彼女は許してくれない。僕を捕まえるとハァハァ言いながら僕に馬乗りになる。マウントを取られると逃げられない。

「もちろん桃太郎は瀕死の状態だったけど蘇生できたわ」彼女は悲しそうな顔をすると「つまり桃太郎は復讐譚なのよ、だから鬼を執拗に狙ったわけ」僕は「だって近隣で鬼が暴れてるんだよ?退治するのは普通だよね?」僕は上に乗られている事に興奮してきた。

「鬼は比喩で山賊と思うわ、桃太郎のお母さんは山賊にさらわれて、妊娠したのよ」どんどんえぐい話になる。「つまり桃太郎は山賊の息子なの」彼女は満足したように「そして山賊の宝物を全部独り占めしたわけ、まぁおばあさん達は裕福だったと思うけど」

彼女は僕を解放すると立ち上がる。まだ満足してないのか「金太郎って知っている?」僕は、耳をふさぐフリをして逃げる準備をする。

終わり

桃からエロ連想してしまいました、エログロのつもりです。申し訳ありません。

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