信頼
同じ空間にいても接点がなく
性格もまったく違い
普通は出会わないだろう人と
たまたま声をかけたことから
知り合いになった。
最初に小一時間話したとき
なぜか違和感がまったくなく
ごく自然に話せたことを覚えている。
時間的にも物理的にも離れていて
直接話すことはかなわず
次第にメールを行き来するようになった。
仕事のこと、ふと考えたこと、本のことなど
とりとめなく書くことに丁寧に返事を送る。
それがお互い心地よかったのかもしれない。
ときに真剣に難しく、ときに心に温かく染み込み
ときに清涼剤のように爽やかな気分になる。
その人とは、10年前
ある事情から音信不通になってしまった。
今日なぜかふと思い出し
感謝の気持ちとともに
自分の中にしまってあった
悲しい気持ちがこみ上げてきた。
そして、1年ほど前
同じような流れで知り合った人がいる。
どういう表現がそぐうのか
自分のなかでも明らかではないけれど
「信頼する人」なのかもしれない。
ともに考え、ともに進む。助け、助けられる。
この関係を大切にしていきたい。
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