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遮る音と書くこと

頑なに拒み続けてきたテレワークの波が我が職場にもやってきた。慌てて昨日設定した職場のグループラインに初テレワークの部下から業務上のメッセージが入る。休日出勤の振替休暇を取っているぼくは対応することなく、職場にいる上司から対応する旨のメッセージが入る。最初は探りながらで難しさもあるかもしれないが、そのうち慣れるのだろう。慣れればみんなテレワークで仕事することになるかもしれない。

ノイズキャンセリングヘッドホンをしながら仕事ができると楽だろうなと思っていたけど、それがテレワークで実現できればぼくの生産性は上がるかもしれない。ここ数日、上司の前部署の元部下が職場にやってきて、どうでも良い話を大声で話す様子に辟易していた。聞こえてくる音はどうしようもない。堪らずトイレに向かい、遠回りして職場に戻ってきたけど、上司の元部下は大声で話し続けている。様子を見て、何度もあるようだと上司に伝えようと思うが、こういうことは、個人差があるのでどう思われるかわからない。

人の話し声が耳を通って自分のなかに入ってくる。その人のことを気にしているとか、していないとか関係なく、音として耳に入ってくる。その時は耳を塞ぐ以外に音を遮る術がなく、音に気を取られてしまう。これは普段、家に居るときもそうで、例えばダイニングから聞こえてくる家内と子どもの会話。電車に乗っているときに誰かの噂話をしているサラリーマンの会話。喫茶店で隣のテーブル席に座るおじさんたちが、窓の外に停まる軽トラックの積み荷が魚か肉かで意見が割れている会話。とにかく周囲の音が耳に入ってくる。そうなると音に気を取られて、どうにもならなくなる。喫茶店なら良いが、職場では目の前のやらなければならないことが進まなくなる。ひどいとパニック状態になって書かれてある文章が読めなくなる。とても困る状況。

家で仕事ができれば、ノイズキャンセリングヘッドホンを使ってそのような状況を避けることができる。連休明けに予定されているテレワークは不安もあるが楽しみでもある。慣れるまではバタバタするだろうけど。

書くことについて、最近はテキスト入力マシンのポメラに触れるのが三日に一度くらいになっている。noteの記事は過去記事をベースに組み立てているので、PCで記事を校正することが多い。ポメラでタイピングした文章を下書保存するのは週に2本くらいで、その2本の下書きを3本に分けて投稿する感じ。ペースの良し悪しはわからないが、毎日ポメラでタイピングしていた時期を思えば、ちょっとした変化だと言える。書くことをやめるつもりはなくて、書いていない時間も、書く時間に含まれるという感覚でいる。書く、ということが、書くことだけではなくて、生きることも含んでいるという感じ。

それでもキーに触れてタイピングを始めると、何かを書きたくなる。今日も夕方に図書館近くの珈琲店に向かった、と一度タイピングして、削除する。削除したのは、なんとなく書き続ける感じがしないから。キーから指先を浮かせて書きたいことを少し考える。書くことについて、とタイピングしてみる。少し書けそうな気がする。タイピングを続ける。

今日はこんな感じで。


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