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深い海に潜る

合宿期間に入った。今は合宿地から遠く離れた家の近くの大きな本屋で合宿している。ややこしいことを書いている。この合宿は、合宿期間中どこに居ても合宿中となる。今日は現地に宿泊している人は居ない模様。間もなく大きな本屋は閉店時間を迎えるので、ぼくもこの大きな本屋から家に帰る。

合宿期間中に何かを書く。書いた文章を提出して、最終日にそれをみなで読んで感想を交換する。ただそれだけの合宿。でも、ちょっと、日常の時間が変わる。ぼくは明日も仕事に向かうが、朝の半地下カフェで過ごす時間も合宿中になる。通勤の電車内で過ごす時間も、デスクでおにぎりを食べる昼の休憩時間も合宿中になる。その時間、もしかしたらどこかで誰かが何かを書いているかもしれない。いや、きっと誰かが何かを書いている。誰かも合宿中なのだ。ややこしいことを書いている。

人が少なくなってきた店内には知らない洋楽が流れている。ぼくはノイズキャンセルイヤホンをしてタイピングしている。こうして何かを書かずにはおれない気持ちになっている。「てにをは」がおかしくなるかもしれないし、今日はもうこの文章を修正する時間もない。垂れ流しだ。こういう「書く」だってある。合宿期間中だから、しょうがない。

提出する予定の長い文章の断片のイメージのようなものが出てきた。それは、海に潜るような感じだ。潜って、潜って、ぼくは深く潜りたい。自分の、誰かの、あなたの、奥深く、深くに、潜りたいんだ。お酒は飲んでいません。アイスコーヒーだけ。酔っ払ってないよ。

今日はそんな感じで、合宿一日目が終わります。

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