うつ病は脳の病気、偏見は知識の病気

今日が祝日だと気付いたのは、昨日の寝る直前でした。

サラリーマン時代は祝日に気付かないなんてあり得ないことで、1週間くらい前から心待ちにするのが当たり前でした。
当時のぼくは、世の中で働いている人の大半はサラリーマンだと思っていたので「祝日に気付かないヤツなんておるぅ~?」などと、煽り気味に言ってしまうくらいには当たり前だと思っていたのです。

けれど立場がまるっきり変われば、そんな常識が通用するとは限りません。
現にサラリーマンをやめたぼくにとって、祝日なんて毛ほどの価値さえありません。
世間が休みで行楽地が混み合おうが、繁華街が人だらけで窮屈であろうが、引きこもって仕事をしているぼくには何の関係もないからです。

ええ、もちろん今日も仕事してましたよ。

人間誰しも、自分と関係が薄いことについては見識も経験もないどころか、興味ゼロで考えたこともない、というのがザラです。
それが普通です、たぶん。

でも中には、そういう状態なのにも関わらず「そんな話なわけないだろ、何いってんだ」みたいな上から目線で、自分勝手な謎理論で決めつけてしまう残念な人も存在しています。

うつ病で苦しんだ経験がある方なら、たぶん心当たりがあるんじゃないでしょうか。
そう、「うつ病なんて気合いの問題。単に怠けてるだけ」などと、当たり前のように言い放つようなタイプの人です。

うつ病を知っている人にとって、これがひどい偏見であることは考えるまでもなく理解できるでしょう。
しかしうつ病に関わったこともなく、ましてやうつ状態になった経験すら乏しいような、ある意味で非常に幸運な人にとって、「うつ病」は興味の対象外で、知る必要もないことです。

しかし。
あえて言葉を濁さずに書いてしまうと。

こういうタイプは、自分がそれについて何も知らないことを棚に上げたまま俺理論を当てはめて短絡的な結論を一瞬で導き出し、1人で勝手に「俺SUGEEEE」をして自己満足に浸る上に、それについて他人にまで承認を求めるという、非常にウザく、迷惑極まりないバカであることが多いです。
もちろん、そうでない人もいると思います。
でもぼくの人生において遭遇したこういう系の発言をする人は、体感9割でそういう感じの御しがたいバカでした。

しかし半年くらい前、ぼくは驚くべきことを知りました。
イギリスだかアメリカだかどっかで行われたメタ分析によって、偏見と認知能力に相関性が認められたというではありませんか。
つまりそれを噛み砕いて表現すると、「頭が悪いと、決めつけや偏見を持ちやすくなる」ということです。

ぼくは昔から、そういう人たちをできるかぎりスルーしてきました。
けれどそれにはどうしても限界があって、特に同僚や上司がそういうタイプだと、モロに負の影響を受けてしまい。
それがトリガーとなって、うつ病を再発させてしまったこともあります。

今から思えば、対処法はありました。
けど、当時社畜労働者だったぼくには、そんなこと知る由もなく。

もし、似たような状況で苦しんでいる人がいるなら、こういうタイプの人達との付き合い方を学ぶことをオススメしたいです。
心理学的なアプローチで、自分への負荷を減らす方法を試してみてほしいです。
難しいですが、効果は大きいので。
今度、ぼくも記事にしてみます。

相手と話をしてわかってもらう、という方法はオススメしません。
なぜなら、こちらの意思で相手を変化させることは、基本的に困難だからです。

それに「俺SUGEEE」している人に、「それは違うんです」なんて言ってご覧なさい。
「俺を否定するとはいい度胸だ」などと、勝手に戦闘態勢に入ってしまい、ますます会話どころじゃなくなってしまうでしょう。
大体オツムが弱い決めつけ人間なんて、話すらまともにできないことさえ多いんです。
彼らはもう、ダメなんです。

そうでなくても、相手をコントロールしようという発想は健全ではありませんし、こちらの言葉を理解できない生き物をコントロールするだなんて、ナンセンスです。
仮にコントロールできたとしても、そんな人に忠実な命令遂行が期待できるでしょうか。
自分流に命令を曲解して、意味不明な行動をするのがオチです。

すみません、度々話がそれてしまいます。
ぼく、こういうタイプだいっきらいなんで、つい悪く書いてしまいます。

話を戻して。

自分を変えることは、それに比べれば遥かに容易です。
幸いなことに、最近ではインターネッツを使えばさまざまな知識にアクセスできます。
そういった知識を利用して、実際にちょっとだけ試してみると良いでしょう。
自分に合っているかどうか、という問題もありますので。

ただし、ガセネタには注意してくださいね。

そういえばここもインターネッツでした。
noteにも、うつ病に関する経験や知識を持った人たちがたくさんいるはずです。
もしかしたら、現在進行系で同じような境遇の人と巡り会えるかもしれませんね。
積極的に、誰かの力を借りましょう。

ちなみに「そういうのは申し訳なくてできない」と思ってしまう人は、もし自分が他人から同じように協力を求められたらどう思うだろうか、と想像してみるといいかもしれません。
きっと心優しいあなたなら、迷惑に思うことなく喜んで協力するのではないでしょうか。

ーおしまいー

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