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恋する余裕


まだまだ新婚気分

自慢にしかならなくて恐縮だが、我々夫婦は結婚して3年が経つ今でもまだまだ新婚気分が続いている。私も30歳なので、そろそろ子供のことも考えなければならないのだが、今の夫婦生活が楽しいため、まだしばらくは作る予定はない。

子作りに積極的になれないのは、私の仕事が伸び盛りだからというのもある。数年来努力してきた結果が今、出ようとしている。だから子供のことを考えられないというのもある。

夫と過ごす日々はとても楽しい。時にケンカをすることはあるものの、くだらないことで笑い合う時間は幸せそのものだ。私自身の夢を、夫は否定することなく聞いてくれる。批判されることも多い私の戦略ストーリーを、夫は「面白い」と言ってくれる。

そして二人でこれからのライフプランに関する夢を語り合うのも、私は好きだ。5年後、10年後に自分たちはどこでどんな生活をしている……一緒にそんな話ができることが、嬉しくてたまらない。

そんな私だから自然「恋とは結婚とは素晴らしい」と思う。

英雄色を好む

でも、私は仕事や友人関係で嫌なことがあると、性欲がなくなる傾向が強い。それこそ夫と日常のスキンシップをとることさえ億劫になる。

嫌なことがあり、ストレスがたまると、精神的に余裕がなくなるのは普通のことだと思う。私は精神的に余裕がなくなると、夫に恋する気持ちも失せてしまう。

振り返ってみると、今までの夫との付き合いの中で、いつも夫のことを好きだったわけではない。気持ちが普段よりも冷めていたことは何度もあったし、それこそ別れを考えたことだってある。

そしてそんな時は、だいたい自分の精神的な余裕がなくなっている時だった。子宮はストレスに敏感な臓器らしいが、そういうことなのだろうか。

昔から英雄色を好むと言う。強く、権力を持つような男は女も好きだ。

過去に「成功者の法則」などの自己啓発本を読み漁っていた私は、強さ・権力の大きさが精神的な余裕に比例することも知っている。

精神的に余裕があるから英雄は英雄になれるのであり、同時に色を好むこともできるのだと、余裕を失くした時に恋する気持ちも弱まる私は思う。

余裕がければ恋はできない

経済的に、そして精神的に余裕がなければ恋はできない。つくづくそう思う。

だいたい他人を思いやったり、他人を喜ばせ、人と適切な関係を築けられるのは精神的な余裕がある人だけだ。相手を尊敬する気持ちがなければ成り立たない恋愛関係を築くのにも、当然気持ちに余裕がなければならない。

ましてや結婚は経済的な見通しが立つだけの余裕が必要になってくる。昨今の晩婚化や未婚率の高さも、経済的な事情も絡んでいると聞く。経済的に余裕がない人は、次第に恋に対する欲も失っていく。

貧しい人は、「贅沢をする余裕がない」と口にする。贅沢は余裕がなければできないことだ。

恋とは精神的にも経済的にも贅沢なものなのかもしれない。余裕がなければ楽しめない。

だから私は常に恋をしていたい

贅沢を楽しむ余裕がない人のことを、私は貧しい人だと思う。稼ぎの多寡でも、所有しているものの量でもない。生きる上で必要なこと以外に目を向けられる。それが贅沢であり、余裕であり、豊かさだ。

本当は恋なんかしなくたって生きていける。それでも私はこの贅沢を楽しみ尽くしたい。一つは好奇心のために。もう一つは心の豊かさを維持するために。

何かとストレスを溜めやすく、余裕を失いやすい私は、常に恋することを意識していきたい。恋する贅沢を堪能し、豊かさを胸にとどめておきたい。それがきっと仕事での成功を引き寄せ、本当の豊かさにつながる。

そしていずれ子供のことも考えられるようになりたい。


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