カップルの下着事情※ちょっとエロネタ
※18禁にするほどでもないけれど、エロい内容です。
デート時の下着に悩んでいた学生時代
夫とは大学時代からの付き合いだ。そして私にとって夫は初めての彼氏でもあった。
私だって健全な女子大生だった。それなりに男と女のうんたらに興味はあったし欲望もある。夫も健全な男子大学生だったのだから、学生時代にはセックスもした。
小説やら映画やらで、私もそれなりに「セックスの時の下着の役割」についても考えることはあった。だから夫とのデートの時には下着選びにこだわっていたし、泊まりで旅行に出かける時には下着を新調したりもした。
一人下着屋で下着を選ぶとき、夫のことを思ってどきどきしたものだった。
結婚してからの夜の流れ
そんな健全な女子大生だった私と、同じく健全な男子大学生だった夫は、一度は別れていた期間もあったものの、結婚するに至った。幸い結婚後も仲は良く、夜の生活もそれなりに楽しんでいる。
けれども「セックスの時の下着」にはこだわらなくなった。
基本私は夜寝る時にはブラジャーをしない。お風呂を上がってからはノーブラで過ごしている。そしてそのまま布団に入る。
そんな状態だから布団で夜の営みをすることになっても、下着は重視されなくなった。ノーブラパジャマのまま、流れで盛り上がって終わる。
一連の流れの中で下着に注目することはない。
自然私は下着にこだわらなくなった。下着の上下を揃えることも減った。
「快適だから」という理由で日中はユニクロの飾り気のないブラジャーを身につける。ユニクロのブラはとても着心地がいいし、レースの凹凸が服の上に浮くこともない。そもそも服を選ぶときに機能性を重視する私だ。いつしかユニクロのブラを愛用するようになった。
洗濯物を干していた夫のセリフ
平日自宅で仕事をしていることが多い私は、朝の時間にゆとりがあることから洗濯をすることが多い。それでも私が外で働く日などは夫が洗濯物を干してくれる。
ある日、洗濯物を干してくれた夫が言った。
「詩織、最近下着に色気なくない?」
なるほど、結婚すると夫はこういうところから妻の変化に気づくのかと思った。
確かにセックスそのものでの下着の役割は変わった。一緒に暮らすようになって2年が過ぎている。お互いにこの生活に慣れ、安心感もある。それは決して悪いことではない。
でも、やはり下着はカップルにとって重要なのだ。男はそこから女の色気を感じ取るし、パートナーに魅力を感じる。いつまでも夫にとって女でありたいのであれば、下着にこだわらなければならないのだと痛感した。
そして一緒に暮らしているからこそ、夫は妻の色気の変化を敏感に察知する。妻に色気を感じるのは決してベッドの中だけではない。慣れきった日常の些細なところから感じ取るのだ。
ひとり旅から帰ってきた夫
鉄道オタクの夫は、時々鉄道撮影のためにひとり旅に出かける。ひとり旅をして一人の時間を楽しみたい時もあるだろう。別に私のことが嫌になったとかではない。だから私も行きたいように行かせている。
先日も夫はひとり旅に出かけた。
そこで私は下着を新調することにした。夫が帰ってきたら新しい下着で迎えようと思ったのだ。
久しぶりにかわいい下着が売っている店に入った。我ながら生活の中でいかに色気に無頓着だったかを思い知らされる。
それでも、
「これだったら喜ぶだろうか」
「あの人こういうの好きだったよな」
などと夫のことを考えながら下着を選ぶのはとても楽しかった。
こうして新しい下着を購入する。
夫がひとり旅から帰ってきた夜、私はお風呂上がりにもかかわらずその下着を身につけて夫を迎えた。
夫の骨抜きに成功した。
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