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やめようと思えばいつでもやめられたし、やめられる

「作家」とはいえ、私のやっている電子書籍出版は私が操作さえすればいくらでも本が作れる仕組みになっています。

私が作品を書いて、出版手続きさえすれば本が出せます。

それは私がやめようと思えばいつでもやめられるのと同じです。

やめようと思えばいつでもやめられる中、私はずっと出版を続けてきたということです。

いろんな小説作品にしろ、エッセイ雑誌『Chocolate』にしろ、思うように売れなくて落ち込んだことは何度もありました。

ただ、こうして続けてこられたのはやはり読者がいたからだな……とつくづく思います。

「売れないぃぃぃ」と悩みはしたけど、別に今まで一人も読者がいなかったというわけではありませんでした。

時々何も事情を知らない人から「そんな読者の人数しかいなくてやってて意味あるの?全然努力足りてないじゃん」と言われたこともあります。

何も知らない人からは、私のやっていることは「やっても無駄」みたいに見えたかもしれません。

それでも私は根がポジティブなのか、私は一人でも作品を読んでくれる読者がいた時、「こうして読んでもらえるのなら次も出そう」と思えました。

『Chocolate』も、vol.1を出した時はコメント欄に「頑張れ」と書かれる一方で全く売れず、とても惨めな気持ちになりました。

そんな中でも読んでくださった方がいたから『Chocolate』は今まで続けられました。

「項羽と劉邦」シリーズに関しては、第1巻が売れただけでなく、引き続き第2巻も売れたので、「続きを読まれたら、待たれているのなあ、途中でやめるわけにはいかない」と思わせていただきました。

だから今、こうして続けられます。

読者がいたから、こうして作品作りを続けてこられました。

やめようと思えばいつでもやめられることでも、続けられたのは読者がいたからです。

これからも続けられます。

こうして作家として仕事が続けられることはありがたいなと思います。




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