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【撮る仕事】いい写真ってなんだろう②〜ピント編〜

どうも、ライター&カメラマンのナオです。昨日は「いい写真」ってなんだろうということを撮影のシチュエーションから考えてみましたが、今日はテクニカルなピントのお話。

いわゆるカメラ女子?インスタ映え?などが流行った際に、絞り値を利用した前ボケ、後ボケ写真などもずいぶん流行りましたし、アプリでもそんな設定が登場して、全体にフワーッとぼかしや霞がかかった写真も流行りました。それは個人の好みだからぜんっぜんいいのですが、商業写真はやっぱりピントが合っているのは最低条件です。商業のカメラマンたちは、写真を拡大してみてどこにピントが合っているのか確認したりします。

例えば被写体が花だったら、真ん中に持ってきた一番撮りたい花1個の蕊に合っているかどうか。人間だったら瞳に合っているか。

それくらい商業写真のピントっていうのはシビアなもの。まあ当たり前っちゃ当たり前で、例えばボクシングの撮影だったら、発注者が欲しいのは「ボクサーが相手に当てる瞬間」の「鬼気迫る顔とパンチ」だし、ブツ撮りだったらその商材が「一番くっきり美しい瞬間」が欲しいので、発注物である写真にはある種精密さが求められるのは当然のことです。私の写真の先生が駆け出しの頃にボクシング撮ってて、ボクサーがパンチ当てる瞬間を捉えることができず、雑誌媒体から一発で干されたという話は今も心に留めています(ひー、恐ろしい)。

社交ダンスは、ファイナリストが撮れてなかったり、一人頭の撮れ高が足りてなかったりしたらもちろんダメだけど、撮影チャンスが多いという意味ではまだ恵まれているかもしれません。私は写真習い出した頃に、別のジャンルで厳しい環境に身を置いてきた先生に習うことができ色々とお話を聞けて本当に良かったなと思う。もちろん、同業のダンス撮ってるカメラマンさんの話も大いに役に立っているし、駆け出しの頃は随分甘く見て?大目に見て?育ててもらったと思います。本当にみなさん、あざっすあざっす。

で、ピントが合っていることはもちろん大前提なんだけど、その考えがちょっと変わった日をはっきりと覚えている。それは今から2年前、2018年のバーンザフロア を取材させてもらったときのこと。バーンザフロアとはご承知の通り、世界トップレベルのダンサーたちによる圧倒的なパフォーマンス。ブロードウェイを始め、世界30カ国以上で観客を熱狂の渦に巻き込んできた演目です。社交ダンスを舞台芸術に乗せたという意味では、画期的な公演ですよね。

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2018年はカンパニーの創設20周年であると共に、来日10周年目を迎えるスペシャルアニバーサリー公演で、ダンサーたちがスペシャルサポーターと囲み取材に応じてくれました。芸能人も加わった初の囲み取材にド緊張している私に、カンパニーのオフィシャルカメラマンさんが親切にアドバイスしてくれたのは忘れることができません。それにしても腕のいいカメラマンさんっていうのは、どうしてああも親切なのか。

私の写真をファインダーで見てくれたオフィシャルさんは、こう言ったのですね。。

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