file.1 ナレーター|横濱ヱリカ
フラフラと過ごした20代、そんな時ひょんなことから芸能界に足を踏み入れることに。
—ではまず自己紹介をお願いします。
横濱ヱリカです。
え‥っと、自己紹介か。オーディションだと決まったことを言うけどね笑
—たしかに笑
んー…。
とりあえず昭和61年生まれで、30代も後半になってきました笑
—なんだかお見合いみたいな返し笑
ははは笑
確かにそうだね笑
—では続いて、ここまでの経歴を教えて下さい。
今の仕事をするまでは、フラフラと20代の後半までは3年おきに仕事を辞めて、失業保険をもらいながらダラダラするっていうのを繰り返していました。
そんな時、たまたまアニメイトで貰ってきた声優養成所のパンフレットに好きな声優さんのインタビューが載ってたので持って帰ったことがあったんです。
それで、その養成所の資料を取り寄せたら何か特典貰えるんだったかで、好きな声優さんの出身の声優養成所の資料を取り寄せたんすよね。
それが家族に見つかって、そしたらなぜか家族がめっちゃ乗り気になっちゃって笑
あの学校行きたいんだよね?って毎日確認されるようになったんです。
—珍しいパターンですよね?
今でも不思議だなと思います。
私としては別に本当に読んでみたかっただけだから、なあなあにしたかったんですけど‥あれ応募した?申し込むの?とか何回も聞かれて。
そしたら私もやった方がいいのかな?って思い始めてきたんですよね。
しかもその養成所が入学金と1年分の学費が30万円ぐらいなんですけど、その30万円用意したから行きなって言ってくれて。
そこまでされたら今仕事もしてないしやってみるか!って。
それが業界に片足突っ込んだきっかけです。
いざ、声優の道へ!と思いきや紆余曲折過ぎる日々を過ごすことに。
—最初は声優志望だったとのことですが‥
ではなぜ声優事務所から今の事務所MC企画に?司会の方が多いイメージですが。
全然声優になりたくないかも。って、すぐなったんです。
後、稼げないっていうのも見えてきて。
若い子がアイドル的な感じでなる事が多いから、もう年齢的にも無理だと感じたんですよね。
それで挫折…というか、なにか違う!って2年ぐらいでなりました。
3年目ぐらいで方向転換するかと思った時に、その声優養成所で新たにナレーションセミナーが立ち上がったので通い始めたんです。
そしたら素敵な先生との出会いがあって、それが今の事務所に入るキッカケですね。
—それで今の事務所に‥!
いえ!実は違うんです笑
その後、声優事務所で出会った先生に紹介してもらって、ナレーションに特化した事務所の養成所に入り直しました。
でも、その事務所に所属はできなくて‥。
それでMC企画の門を叩きました!
---やっとMC企画に辿り着いた!
ははは笑
経歴だけでかなり長くなっちゃいましたね笑
---でも、何故他のナレーターがたくさん所属する事務所じゃなく司会者の多いMC企画だったんですか?
2つ目に入った養成所に、元MC企画で現在フリーの方が外部講師でいらっしゃったんです。
その人の授業が面白くて、司会って面白いなと思ったんですよね。
後は、司会者が多い事務所で、ナレーションに特化した人物になれば、それだけで自分の特色になるように思ったのも理由のひとつでもあります!
—最初声優で、次にナレーター、そして司会様々学んできた中で最終的に目指すものは何なんですか?
めちゃめちゃ理想論で語ると…ナレーターとして大成したいです。
とはいえ、現実を見た時に食べていくことを考えたら、司会者なんですよね。
だからマイク前で食べていく事を考えて、司会もできるナレーターになろうと思っています。
二足の草鞋じゃないけれども、食べていくための司会と、やりたいナレーション、どっちも今の事務所でできたら最高って感じです。
しかも最近はその中にキャラクターボイスなど声優のお仕事もさせて頂けるようになって、最初目指してた声優がここで生きてきたんです。
最近は事務所もゲーム声優などのジャンルにも特化していますし、色々やりたい私はMC企画に入所して正解だったかもしれませんね。
—聞いている限りでも色んな仕事がありますね!
最初は本当にこんなにいろんな仕事があるとは実は全然思ってなくて‥。
事務所の名前にMCって付くぐらいだからMC(司会)が大半の仕事だと思っていました。
なので、入所してみて私もかなりびっくりしましたね。
自分の声で、デカいところを目指したい!その思いを叶える為には‥
—色々されてる中でも、最終目標はナレーターということですが。
やってみたい仕事はありますか?
バラエティー番組のレギュラーナレーションですね。
後はテレビのCMナレーション!
もう、この2つが大きな目標です。
ナレーションの面白さって感情を込めたりとか‥自分の感性を使って聴き手に聴かせたい!っていう思いとそこにプラス技術が必要で‥そう言った理論的なところももちろん面白いなと思います。とはいえ結局のところ自分の声は割とちょっと色物寄りではないですが…キャラクター寄りなので声そのものが商品かなと思っているんです。
それだったらこの声で、でかいとこ目指したい!みたいな笑
—そういう目標は事務所にも伝えているんですか?
それが、伝えてなくて。
最近の悩みなんですけど‥
個性的な声であるが故に、ずっと個性的な声を欲してます!といったタレント要素の強い案件を頂くことが多くて。
例えば最初に新人がもらう仕事の中に、企業などで研修を受けるときに見るVTRとか説明を淡々と読むといった内容の仕事が多いんですけど、そういう仕事のオーディションすら何か話が回ってこなくて…
堅実に私は数をこなしたいと思っているんですが、やっぱり横濱ヱリカはナレーションではないな。と思われてるんだろうと思うことは多いです。
タレント寄りの仕事も好きですけど、少しだけ事務所と私のやりたい事とのギャップを感じてます。
言わないといけないんすけどね‥
–なかなか言いづらい所ですよね。
最初のうちは、この業界は特に仕事を選んでる立場じゃない気もして。
それもあるから言いにくいですね。
—確かに‥。
とはいえ、私自身ずっと横濱さんはタレントさんになりたい方なんだと思っていました。
全くです!笑
もう表舞台には出たくない!と思った過去、それを振り払った今の目標。
実は10代の頃アニメとかがすごい好きだったときに、サブカルチャーのお店でコスプレ店員をやっていたんですけど、昔のコスプレイヤーってちょっと今よりもアイドルっぽくって‥割と有名だったんです。
今よりずっとコスプレのハードルも金額的にも高くて、人口自体が少なかったのもあるんですけど笑
そのお店って、ステージがあって、そこで歌う事も業務の中に含まれていたし、テレビや雑誌の取材とかも普通に受けていたこともあって、顔を指されるようになったんです。
どこへ行ってもあのお店の誰々さんだ!みたいな感じで。
ブログ一つ更新しても、取り沙汰されるし、掲示板に書かれたり、事務所に報告されて、アクセス数がもう何万とかになって‥何事!?みたいな感じのことがよくあったんです。
—それは大変ですね。
だからその時に、2度と仕事で顔を出すことをしたくない!誓ったんですよ。
だからタレントをするなんて、当時は本当に思ってなかったです。
ナレーターを目指し始めた当時は、顔は出さないとか、名前を完全に変えるとかを考えたりしてました。
でも結局、現実的に考えた時、パーソナルな部分を全部伏せて技術1本で仕事できんのか?って、そんなことないな。と思って途中で方向転換した感じはありますね。
—ちなみにコスプレ店員になった理由はアイドルになりたいとか、有名になりたかったからなんですか?
実は違うんです笑
別にコスプレをやりたかったわけじゃなくって、同人誌やマンガのあるお店で働きたかっただけなんです!
高校生が、そのお店で働くにはコスプレ店員しか枠がなかったから、コスプレできないくせにハッタリをかまして入ったんですよ!
当時ビジュアル系が好きだったのでロリータ服を持ってたんですよね。
面接の他にステージ審査があるんですけど、ロリータ服着て、昔の魔女っこメドレーみたいなのを歌ったんです。
そしたらウケて、なんか通った!
それで受かってから、すみません実はコスプレ衣装を持ってなくって…て言いましたね笑
そこからはハマって、趣味として今も続けています。
—その話、興味あります!
これは第二弾しないとですね笑
ははは笑是非!
楽しく生きたい、やりたいことで!
—では最後の質問なんですが‥横濱ヱリカはこうありたい。を教えてください。
楽しく生きたいです!
—楽しく!ですか。
縛られずに、自分が楽しいと思って自分で選んでいる道だと思いながら、生きていきたいなって思っています。
だからそこ、タレント1本で食べていきたい!と言うのは、事務所にも結構話しているんです。
後は、タレントで足りないギャラを補うために何かアルバイトをするよりは、お金にならなくても配信やバンド活動などの芸能活動をすることで補填していきたい。って考えていて。
そのために、リスナーやファンをもっと増やしたいというのが、現実的な今の目標ですね。
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