見出し画像

年収1000万円ライターへの道② 質の高い文章を短時間で書くために「鉄板の流れ」を理解しておこう

テキストの価値は正確性とわかりやすさにある。読み手がストレスを感じることなく、正しく情報を受け取れる文章を書くことがプロには求められるのだが、それができているテキストは意外に少ない。

実は、正確でわかりやすいテキストを書ことはそれほど難しくない。一連の工程にしたがって作業を進めれば、誰にでも簡単にできる。

■工程を確立できたら驚くほどテキストの質が上がる

「結局なにが言いたいんだ?」「さっきもその話をしていたよね」……他人が書いた文章を読んで、そんな風に感じたことはないだろうか?

特に長めのWEB記事になると、話があちこちへ飛んだり、同じところループしていたりすることが多い。

クライアントに求められた文字数をクリアするため、無理矢理話を引き延ばしたらテキストがとっちらかってしまった、というケースが少なくないようだが、そもそもそうなるのは工程が確立できていないからだ。

2000文字のWEB記事も7.5万文字の書籍原稿も正確でわかりやすい文章を書くために踏むべき工程は基本的に同じである。

①ターゲットを設定する
②テキストがターゲットにもたらすベネフィットを設定する
③テーマを決めて大まかな企画案を作成する
④情報を集める(調査や取材)
⑤企画案と情報をもとに構成を作成する
⑥構成に基づいてテキストを書く
⑦テキストを見直して修正をかける
⑧クライアントに提出する

■①ターゲットを設定する

目の前にいる人物に情報を伝えるとき、人は無意識のうちに伝え方を調整し、工夫する。たとえば、小学2年生の子供に自分の職業を伝える際、「企業や個人のブランディングにつながる文章の作成を法人として請け負っています」とは言わない。

「人のために文章を書くお仕事をしているんだよ」などと説明するのが一般的だろう。相手が中学生だったら? 高齢者だったら? 使う言葉の難しさや外来語の使い方、一文の長さなど、相手によって変えるべき要素がテキストには非常にたくさんある。

それらの要素をどう組み合わせるかによって、伝わり方がまったく変わるので、最初にきちんとターゲット――伝える相手を設定する必要があるのだ。

ターゲットの設定方法には主に次の2つがある。

①セグメントの設定
性別や年齢、居住地、嗜好、価値観などさまざまな要素で分けられた集団をセグメントと呼ぶ。要素の数を増やしたり、細かくしたりすれば、より小さなセグメントを設定できる。

たとえば、「女性・未婚」というようなターゲット設定をしたり、「女性・未婚・25~29歳・ワイン好き・実家暮らし・正社員」などという設定をしたりする。

ここから先は

4,063字

¥ 500

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?