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昼寝あけの記憶

【ブログお引越し中】当記事は、別ブログに掲載していたものに加筆修正して移動したものです。(旧ブログでの投稿日:2020.06.30)


足元からスッと海に入っていくように眠りに落ちた。

疲れる用事を済ませて家に辿り着き、泥のようにシャワーを浴びて本を読んでいたら、猛烈な眠気に襲われたのだ。

疲れている。
人生稀に見る疲れっぷりだ。
心も体も。この時の私は、控えめに言ってもボロボロだったのだ。

一時間超昼寝をした。
目覚める時、深い海の底から上がってくるかのように、深いところから上がってきたことを感じた。

目覚めようとする時、その時直面している問題が眼前に浮かび上がったりする。

潜在意識が冴え、受け取るべきものを受け取っているのであろうか。
しんどい時の寝起きは、結構にしんどい。

買ってあったマンゴーのことを思い出した。

まだ早いかと置いてあったマンゴーは、既に手で皮が剥けるほど、熟れている。

ひるね明けの、よく熟したくだもの。

子どもの頃、ひるね明けのアイスが好きだったことを思い出した。

ついこの間まで、私は小学生だったのに。
そう思うことが、ここ数年増えた。

遠いところまで来てしまった。
時間は途切れることなく続いている。

あの頃と今は、地続きのはずなのに。


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