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バンギャル歴15年の私が本命盤への「偏愛」をやめられない理由

「本命盤」ってなんだ?

と思った方がいるかもしれない。
本コラムでは「本命盤=1番好きなバンド」という解釈で使っている。

推す界隈によって表現が異なるのだと理解してもらえたら嬉しい。
(もちろん「推し」でも全く問題はない。あくまでも個人の趣向である。)

いつもは伝わりやすさ重視で「推し」と表記するが、今回はヴィジュアル系への愛を込めて「本命」と表記させていただきたい。

さて、さっそく私が偏愛し続けている本命盤を紹介したいと思う。

私の本命盤は、NIGHTMARE

左から咲人(さきと・ギター)、Ni~ya(ベース)、YOMI(ボーカル)、RUKA(ドラム)、柩(ひつぎ・ギター)

NIGHTMARE(ナイトメア)は2000年1月1日に結成された、宮城県出身のヴィジュアル系バンド。
代表的な曲は『the WORLD』と『アルミナ』だと思う。
この2曲はアニメ『DEATH NOTE』のオープニングとエンディングの曲だったので聴いたことがある方もいるかもしれない。

NIGHTMAREにハマったきっかけは友人がカラオケで歌った『the LAST SHOW』という曲。
その大人な世界観と歌詞に魅了され、アルバムを聴いてどハマりした。

それ以来、今日まで約15年間ずっと彼らを偏愛し続けている。

NIGHTMAREなしでは人生を語れない

そんな私の偏愛履歴を時系列にしてまとめた。

【中学生】
・友人とのカラオケで聴いた『the LAST SHOW』の歌詞に惹きつけられる
→その曲が収録されてたアルバム『Killer Show』を借りてどハマりする
・読書のごとく歌詞を読み、なぜか気に入った歌詞を写経する
・初めて握手会に参加し、緊張のあまり無言で手を差し出す

【高校生】
・引き続き、握手会では緊張のあまり無言で手を差し出す
・お年玉で公式ファンクラブ「伊達漢(だておとこ)」に入会
・初めてライブに参戦する
・「歯医者に行く」と苦し紛れの言い訳をして補修をサボり、武道館ライブに参戦(期末テスト前日。ヘドバンした首が痛すぎて当日はテストどころではなかった。)

【大学生】
・相変わらず、握手会では緊張のあまり無言で手を差し出す
・大学4年、NIGHTMAREの活動休止が発表される
・休止前ラストライブのトリプルアンコールに歓喜。ヘドバンのしすぎで首の筋肉痛が長引き、母親に呆れられながら湿布を貼られる

【社会人】
①百貨店販売員編
・ついに握手会での会話に成功する
・お歳暮は「お世話になった人に贈る」と知り、本命(1番好きなメンバー)にお歳暮を贈る(プレゼント手渡し可のイベントにて)
・NIGHTMAREの活動再開が発表される。ライブのために有給を死守する
・本命の「ファンクラブ旅行」にて、2分半サシで話せる「個人面談」に挑む。緊張のあまりうまく会話できず、撃沈

②Webライター編
・ファンレターでも「構成→執筆→推敲」の手順を踏むようになる
・本命の誕生日に「あなたの好きなところ6選」を執筆して贈る(100選にしたかったが、読み手の負担を考えて断念)

振り返ってみると、なんだか愛が空回りしている気もする……
まあ、とにかく「私の人生にはNIGHTMAREが必要だ」ということが伝わると嬉しい。

しかし振り返っていると、私の中に1つの疑問が浮かんだ。

なぜ、こんなにも偏愛し続けてしまうのか?

この15年は「惰性」だっただろうか?いや、決してそんなことはない!
そこで、なぜ偏愛し続けているのか私なりに考えてみた。

1:曲を聴くのが楽しい

NIGHTMAREは楽曲の振り幅が広い。王道のヴィジュアル系から暴れ曲(ヘドバンする系の曲)、バラード、清涼感あふれる曲など様々あり、飽きずに聴いていられる。

私は曲を聴きながら、歌詞を読み解釈を考えたり好きな言葉を見つけたりするのが好きだ。
「この言葉好きだな」「この言い回しは彼らしいな」などと考えている時間は楽しい。

さらに、曲の中に好きな音を見つけていく。
「イントロのツインギター最高!」「バスドラの音が心地いい」「間奏のベースがカッコいい!」「サビのボーカルの声が好き」などなど……

ちなみに、NIGHTMAREは主にギターの咲人とドラムのRUKAが作詞作曲を担当しているが、ギターの柩やベースのNi~yaが作曲することもある。
作詞はボーカルのYOMIを含め、5人全員できる。

さらに偏愛が度を超えると「1音たりとも逃さず聴き取りたい病」を発症する。

曲の1番奥でドラムRUKAとベースNi~yaの音、左耳からは下手(ステージ左側)ギター咲人、右耳からは上手(ステージ右側)ギター柩の音、そしてボーカルYOMIの声が聴こえる。
そんなイメージでイヤホンをして目を閉じ、脳内にライブハウスを構築して聴くのが最高に楽しいのだ。

脳内にライブハウスを構築しているときのイメージ

2:メンバーの人柄が好き

NIGHTMAREの1ファンとして、彼らの人柄も書かずにはいられない。

YOMIさんはとにかく面白い。彼の言動に何度笑わされたか分からない。
彼の笑顔と独特の笑い声に触れると、つられて楽しくなってしまう。
ライブのMCで腹筋が痛くなるほど笑わせたあと、バラードを歌うところも好き。(それに適応するメンバーとファンのことも好き)

柩さんはライブの時ファン一人ひとりの顔をよく見ているし、ファンのことをよく覚えていると思う。ライブでは最後までステージに残ることが多い。彼がファンに向かって叫ぶ「また遊ぼうなー!」が好き。

『ナイトメア』の柩さんに学んだ、おもてなしの本懐

岸正龍 l 日本マインドリーディング協会理事・作家さんのVoicyより。
この放送を聴いたとき、彼の魅力が伝わったようですごく嬉しかった。

咲人さんは音楽をはじめ何事も真剣に、遊び心を持って取り組む。
自らのYouTubeチャンネルを開設したとき、効果音とBGMの制作から始まったのがすごく彼らしいなと思った。

↑甥っ子のリクエストにも真剣。

Ni~yaさんはNIGHTMAREの癒し系。きっと彼からはマイナスイオンが出ている。男らしい見た目だが抜けているところもあり、ギャップが堪らない。
趣味は釣り。イキイキと釣りの話をする彼を見ているのが好き。

RUKAさんはNIGHTMAREのリーダー。
私は彼のアイデアと言語センスに驚き、魅了され続けている。
最も衝撃的だったのはソロプロジェクトで、歌詞がほぼ全て漢字の曲『怪』を発表したこと。後に開催されたひたすら『怪』だけを演るライブ『怪段落下』は最高にクレイジーで楽しかった。

3:ライブに行くことが幸せ

ライブの良さは書ききれない程あるので、ここでは列挙するに留める。

・メンバーの姿を生で見られる
・曲を生で聴くのが楽しい
・音の振動を感じるのが好き
・毎回どんなセットリスト(曲順)を組むのか楽しみ
・ヘドバンするのが楽しい(無理はよくない。ライターとヘドバンの相性はかなり悪い)
・メンバーの言動が面白い
・メンバーとファンが笑い合う姿に平和を感じられる

メンバーが目を見合わせて楽しそうに演奏する姿やふざけ合いながら笑う姿、それをファンが笑顔で見つめる姿を見ていると「ああ、今日この場所は平和だなぁ」と心が温かくなる。

ライブの楽しい思い出を抱えて、また明日から頑張ろうと思い帰路に着く。
そしてヘドバン痛(首の筋肉痛)が薄れていくことに寂しさを感じながら、次のライブを心待ちにする。

何よりも感謝していること

2020年に行われた活動再開ライブ
「NIGHTMARE 20th Anniversary SPECIAL LIVE GIANIZM 〜再悪〜」に参戦したときの写真

ここまで偏愛し続けている理由を私なりに考えてきた。
しかし偏愛を続けられている何よりの理由は、メンバーが今日まで活動し続けてくれていることだ。
約3年の休止を挟みながらも、活動し続けていることに感謝してもしきれない。

NIGHTMAREは来年で結成25周年を迎える。
私はこれからも、彼らが30周年、40周年と歴史を刻む姿を見ていたい。
願わくば、惜しまれつつステージを去るその日まで見届けたい。

だから私は「偏愛」をやめられない。

Discord名:ななみ
#Webライターラボ2405コラム企画

本コラムは以下の企画に参加しています!

おまけ:もっと広まってほしい名曲たち

最後まで読んでくれた方、どうもありがとう!
そんなあなたに大好きな名曲たちを聴いて欲しい。

『 the LAST SHOW』

15年に及ぶ偏愛のきっかけとなった曲。

『邂逅カタルシス』

心が疲れたときに聴きたくなる曲。

『cry for the moon』

私的ベストオブエモい曲。

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