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RUKAという奇才の雷に打たれて、Zepp新宿から帰って来られない

※注意※
本コラムは、6月9日(日)に開催された〈NIGHTMARE BIRTHDAY LIVE 2024 ~RUKA BD~〉のネタバレを含む感想です
ネタバレを希望しない場合、大変恐れ入りますが読むことをお控えいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。



ライブから今日(6月16日)で1週間。
私の心は地縛霊のごとく、いまだにZepp新宿から帰還できていない。

2024年6月9日(日)。
本命(最も推している方)であるNIGHTMAREのドラム・RUKAの誕生日を祝うべく、私はバースデーライブの会場・Zepp新宿に向かっていた。

バースデーライブの魅力は、誕生日を迎えるメンバーにセットリスト(曲順)の全権限が与えらえるところ。

主役となるメンバーは、NIGHTMAREの24年分の楽曲の中からやりたい曲を自由に選ぶ。故に、その人の趣向が存分に反映される特別なライブなのだ。

ライブへの備え

ライブに備えて私は、第2類医薬品「ボルタレン」の湿布を肩に貼った。
心置きなく頭を振り回すために。

ヴィジュアル系バンドのライブに激しい曲(ヘドバンする曲)はつきもの。
以前、デスクワークの肩こりを残した状態でヘドバンして頭痛を引き起こしたことがあるため、事前に対策を打った。

貴重なライブの目撃者となる

お祝いの気持ちとワクワクを抱えてバースデーライブがスタートした。
今年はどんなセットリストを組んだのだろう。

ライブはRUKA作詞のしっとりと感動的な曲から始まった。
美しく繊細なメロディと歌詞のメッセージ性に酔いしれる。

しかし、2曲目、3曲目、4曲目、5曲目……と続く中で私は違和感を覚える。

(いつものライブと違う……明らかに歌ものばかり選曲している……
いつもならそろそろ拳を振り上げ、頭を振り回している頃なのに……)

そう、この日は激しい曲を一切演奏しないライブだったのだ。

ヴィジュアル系において激しい曲とは、絶対に盛り上がる曲である。
拳をあげたりヘドバンしたりするから観客の反応もわかりやすい。

それらを差し置いて聴かせる曲に徹するということは、演者側の表現力と技量が問われる。
何より、多種多様な”聴かせる名曲”がないとライブ自体が成立しない。

要するに、恐ろしく挑戦的なセットリストを組んでいる。
これまで参戦してきた彼らのライブの中で、未だかつてないことだった。

私はセットリストに度肝を抜かれながら、歌詞の哀愁や儚さに心打たれ、美しい音色やメロディに溺れ、ステージ上を定点カメラのごとく見つめた。

しかし、RUKAの衝撃はこれだけでは終わらない。

ライブではアコースティックバージョンとピアノバージョンでそれぞれ2曲、計4曲が披露されたのだ
RUKAいわく、ピアノver・アコースティックverでどうしても聴きたい曲があったのだという。
この4曲が披露されている間、ドラムのRUKAはステージ上にいない。

曲の印象はこうも変わるものなのか。
バンドサウンドを削ぎ落としてボーカルとギター、あるいはピアノだけになったことでボーカル・YOMIの声と歌詞の魅力が引き立っている。
いつもよりも歌詞の言葉が心に響いて、グッと入り込んでくる感覚。

こんな素敵なアレンジを聴けるとは夢にも思っていなかった。
聴きたい、聴かせたい曲のためならステージも降りてしまうRUKAの凄まじさ。CDやサブスクでは決して聴けない”この日”だけの音楽。

(今日私は間違いなく、すごく貴重なライブを目撃している……!セットリストも演出もめちゃくちゃ攻めてるじゃないか……!!)

衝撃と感動いっぱいに、この日だけの特別なライブが終わった。
私はバンギャル人生16年目にして初めて、ライブでヘドバンをしなかった。

RUKAという奇才の雷に打たれる


……カッコいい、、、、、カッコよすぎる。雷に打たれたような衝撃。
あんなゴリゴリに攻めたセットリストを用意してくるなんて。

自分の「これ聴きたい」を通しつつ、その日しか見られない演出でファンを存分に楽しませるRUKAのプロデュース力と勇気。
それについていくメンバーの表現力と技量。
聴かせる曲ばかりでライブを構成できるNIGHTMARE の振り幅の広さ。

どれを取っても素晴らしかった。
結成24年目にして新たな一面を魅せてくるとは……ただただ末恐ろしい。

何よりも、RUKAの奇才っぷりが恐ろしい。尊敬する。
何をどうしたらあのような奇策が思いつくのだろう。

これまでもRUKAの数多くのアイデアに衝撃を受け、魅了されてきた。

天才的な歌詞や曲はもちろん、思わず買いたくなる趣向を凝らしたグッズや、突拍子もない言葉、数々のお茶目なイタズラたち。
RUKAはいつもファンの予想を軽々と飛び越えて、喜ばせてくれる。

もはや「度肝を抜く」と辞書で引いたら「RUKA」と出てきて欲しいし、「奇策」と書いて「RUKA」と読みたい。

一度ハマったら最後。
これからも彼のアイデアに驚き、魅了されていく日々は続くのだろう。
否、これからもずっとずっと人生狂わされたい。

とりあえず、まだまだライブの余韻が消えないし私の心はZepp新宿から帰って来られそうにない。



本コラムは、Webライターラボのコラム企画に参加しています。

6月のテーマとライブ参戦が偶然にも重なったことが、ライブの素晴らしさやRUKAさんの凄まじさを考察する良いきっかけとなりました。
素敵な機会をありがとうございました。

Discord名:ななみ
#Webライターラボ2406コラム企画


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