あの人が、本気でビジネスに目覚めたら?【クレヨンしんちゃん/野原しんのすけ編】
■型破りな経営で注目を集めるベンチャー、株式会社クレヨン(代表・野原しんのすけ)
新型コロナの感染拡大により、世の中は大きく変わろうとしている。では、私たちはどのように振る舞えばいいのか?
2020年2月の発刊以降、注目を集め続けるビジネス書『シン・ニホン』の中で、著者であるヤフー株式会社CSOの安宅和人氏は、これから訪れるのは「妄想し、形にすることが富に直結する時代」だと喝破する。
ビジネスパーソンに必要なのは「妄想力」――。そんな安宅氏の見立てを聞いた人の多くは、「ある人」のことを思い浮かべたに違いない。そう、10代の若手ベンチャー起業家として今最も注目を集める、株式会社クレヨンCEOの野原しんのすけ氏である。
野原氏は、幼稚園児の頃から、友人数名とともに「かすかべ防衛隊」という自警団を組織し、数多くのテロ活動を未然に防いできた。その活動の軌跡は、マンガやテレビアニメ、映画などで広く紹介され、国民的な人気を誇っている。
周囲の大人たちに迎合せず、人との距離を瞬時に縮めてしまう類い稀なコミュニケ-ション力の持ち主で、「これからの時代の理想のリーダー像」に推す人も少なくない。そんな野原氏が、中学卒業と同時に立ち上げたのが株式会社クレヨンである。
■独自のエクササイズが大ヒット。今後は「妄想力」を鍛える保育園の設立も
株式会社クレヨンの事業は、まさに「妄想力」がコア・コンピタンス(中核となる強み)となっている。
同社の主力ビジネスであるエクササイズ事業も、野原氏の妄想から生まれたものだ。幼少時代から野原氏が続けてきた「ケツだけ歩き」を「臀部をスリムにしたい」という母親のためにアレンジし、オリジナルのエクササイズを考案。すると、主婦層を中心に「ヒップや太ももに効く」と話題となり、野原氏は一躍「ダイエットのカリスマ」と称されるようになった。
週1回のテレビ出演によって着実に認知度を高め、「ケツだけ歩きエクササイズ」の愛好家は、1000万人に迫る勢いで増加中だという。
同社ではこのほかにも、野原氏が考案したスナック菓子「チョコビ」を菓子メーカーの東ハトとコラボして商品化するなど、事業拡大を続けている。
今後は、野原氏の生き方に共感する子育て世代をターゲットに、民間保育園を設立する計画も進めている。同社の「ケツだけ歩きエクササイズ」による体力増進に加え、「妄想力」「鈍感力」など、次代を生き抜くビジネスパーソン必携のスキルを、幼少時代から徹底的に鍛えるカリキュラムを構想中だという。
既成概念にとらわれない破天荒経営者の手により、次代を切り拓く型破りな人材が生まれていく――。野原氏のような経営者が増えることで、閉塞感漂う日本に、明るい未来がやってくることを大いに期待したい。
(文・空想ビジネスオンライン 編集長/もっぴ)
※この記事はフィクションです。
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