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え?結局サラリーマンが最強?フリーランス受難の今に立ち向かうには?

おはようございます、ひらっちです。世間は3連休ですが、皆さんはいかがお過ごしですか? 僕は昨日まで東京出張だったので、ちょっと一休みといった感じです。ただ、猛烈な台風が接近中ですので、午後はその準備に追われそうな模様。大変だ。。。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

現在、『マイナビ農業』で不定期連載中! 最近は下記の記事をアップしました。副業(複業)で農業に取り組んでみたい方はぜひご覧ください! 

■フリーランスを保護するのは、本当に保護になっているのか?問題

あらためまして、ひらっちです。今日は「フリーランス」について書いてみようと思います。

しばらく東京に出張していたのですが、その合間にこんな動画を見ました。

フリーランスの現実を結構リアルに議論している気がして、なかなか面白かったです。このnoteをご覧いただいている、特に駆け出し間もないフリーランスの方、これからフリーランスになろうとしている方は、ぜひ一度視聴してみるといいと思います。

このnoteは色々な話題を取り上げていますが、今、フリーランスにとっては「受難の時代」が到来していると感じます。

これには、日本経済全体に閉塞感が漂っているという事情もありますが、それ以上に、かなりピンポイントで「零細フリーランス」を狙い撃ちしたような制度が次々と生まれていることが影響しています。

以下、僕が感じている「受難の3つの理由」を解説していきますね。

【1】インボイス制度

すでにこのnoteでも何度も書いているのがこれです。かなり前から警鐘を鳴らしてきましたが、いよいよ来年2023年10月から「インボイス制度」が開始されます。

実は先日、地元の農家さんを集め、税務署による「インボイス制度の説明会」を開催しました。早めに知っておいてもらわないと、特に高齢者の方々に大混乱が生じる恐れがあるからです。

かなり余計なおせっかいではありましたが、やって正解だったと思います。僕は別の用事があって参加できませんでしたが、どうやら一部の農家さんが「結局、お前らは取りやすいところから税金を搾り取るってことなんだな!」と税務職員に詰め寄る場面もあったそうです(笑)。

職員の皆さん、せっかく説明に来ていただいたのにすみません! ご愁傷さまです。まあ、でも、それが本音だもんね。

農家は農協に守られているので、だいぶマシな方。むしろ「零細フリーランスを狙い撃ち」といった方が正しいと思います。現に、僕のところにはこんなメールも届いています。

「インボイス制度導入後のお取引については、適格請求書発行事業者として登録されている方に限定させていただます。」

インボイス制度がフリーランスに与える影響について詳しく知りたい方は、過去の記事なども読んでみてください。あくまで僕の見解にはなりますが、おそらく予想した未来がやってくる気がします。

【2】年間300万円以下は雑所得

次はこれですね。既存の本業フリーランスの方にはあまり関係ない話ですが、コロナ禍以降「ランサーズ」や「クラウドワークス」界隈で急増した「副業Webライター」さんには、めちゃくちゃ影響が大きい出来事だと思います。

簡単に説明すると、今年8月、国税庁が「所得税の基本通達の改正案」を公表し、「原則、年間300万円以下の副業などによる収入の所得区分を「雑所得」とする」としました。

これにより、今まで副業を「事業所得」で申告して恩恵を受けていた人、もっと具体的に言えば、副業ライターが赤字である分を相殺し、本業の収入(サラリーマン給与)の税金から還付を受けていた人が、その恩恵を受けられなくなる可能性が高くなった、ということです。

かなりグレーな形で恒常的に節税の恩恵を受けていた人が本来のターゲットだと思いますが、そのとばっちりを受けるのが、コロナ禍以降で副業を始めるなど、まだ駆け出し状態で売上が少なく、サラリーマンやアルバイトを続けながらライターをしている人たちです。

どんな運用になるのかはまだ未知数ですが、場合によっては、ライターで稼いでいる金額が少ないので生活のためにアルバイトをしている人が、「メインの収入はアルバイトでしょ? ライターの仕事は300万円以下だから雑所得で」と言われる可能性も否定できず、なかなか厄介な通達だなぁ~と感じています。

【3】フリーランス保護強化

これは一見すると「追い風」の動きに見えますが、発注者側の立場からすると「フリーランスに依頼するのめんどくさい。じゃあ正社員でよくね?」となる可能性が高いと個人的には見ています。このあたりは、冒頭で紹介した動画のひろゆきさん、田端さんの意見にほぼ同意です。

そもそもフリーランスとして優秀で、ちゃんと仕事をしていれば、不当な扱いを受けることはほとんどないというのが僕の印象です。僕の知る限り、優秀なライターさんが不当な立場を受けるなんて聞いたことはほぼない。

むしろ大ヒットを飛ばしたクリエイターさんの立場が強くなり、「要求が高くなりすぎて困っている」という発注者側の嘆きを聞くことの方が多いかもしれません。僕の場合は、そんな偉そうなことはしないですけどね(…と思っていますがw)

未払いが発生したのは、取引先が倒産した時の1件のみ。「上場企業かどうか?」「ちゃんとした会社か?」「フリーランスの取引に馴れているか?」「変な口コミはないか?」などを事前に調べれは、まず問題なく未然防止できる話だと思います。

最低賃金以下の安い単価でしか発注できない会社には、何かしら問題があるという基準で見ておけば、それほど大きな問題でありません。むしろ、あまりに法律や制度でがんじがらめにしてしまい、「フリーランスを使うの、面倒だからやーめた!」となるリスクの方がむしろ大きい気がします。

■フリーランスへの逆風にどうやって対処すべき?

じゃあ、こういった逆風に対処する方法にはどんなものがあるのでしょうか? このnoteでは再三にわたってお伝えしてきたことが多いですが、以下でざっとご紹介しますね。

【1】早く売上1000万円を超える

そもそもインボイス制度を取り巻く問題は、消費税の免税事業者だから起こることがほとんどです。なので、さっさと1000万円を超えてしまえば問題ありません。

あまり原価(経費)がかからないフリーライターですら、これ1本で家族を養うには売上1000万円くらいないと厳しいと思います。東京など家賃が高いエリアでは、自宅を事務所として使わなければない都合上、これが最低ラインじゃないかな? 田舎だったらもう少し安くても大丈夫だと思いますが。

【2】安易な副業はしない。最初から安い単価で受けない。

上記のお話しとも絡みますが、これだけ逆風が襲ってくると、安易な副業はしない方がいいというのが僕の意見です。

これは「副業をするな!」ということではなく、「将来きちんとこれで稼いでいく!」という明確なビジョンを持って頑張った方がいい、ということです。

「まあ、ほどほどの売上で赤字が出ても、別の所得との相殺で税金が減らせるからいいや」という目的なら辞めた方がいい。最初から売上1000万円くらいを目標に、安い単価のものは極力受けない覚悟で臨んだ方がいいと思います。

【3】サイドFIREを達成して「断れる資金力」を確保する

FIRE関連のお話は、最近の株価低迷と共にだいぶ下火になってきましたが、僕は個人的に経済的自由を得る一番のメリットは「フリーランスの人にこそある」と思っています。

なぜなら「遠慮なく仕事を断れる」からです。十分な資産を確保できていれば、明日の飯を食うためにどうしても嫌な仕事を引き受けたり、不当な取引先と付き合い続けたりする必要はありません。

フリーランス保護の制度に頼るまでもなく、自分で自分の身を守ることができる。これが一番だと思います。

■まとめ

いかがでしょうか? 基本的に僕は「日本人が全員フリーランスになればいい」という考えを変えていませんが、正直なところ、「このnoteを始めた頃に比べると、ちょっとお勧めしにくくなっているかも」と感じています。

ただ、これは「本気でフリーランスとして頑張りたい」と考えている人にとっては、むしろ追い風とも言えます。「俺はこの道で食っていく!365日頑張り続けるぞ!」という覚悟を持てば、すぐに周りの「ほどほどに頑張るフリーランス」と圧倒的な差別化ができるからです。

発注者側に立ってみてください。めちゃくちゃ才能があっても、ほどほどにしか頑張らない人と、それほど才能はないけれど、めちゃくちゃ前向きに頑張って仕事をしてくれる人。どちらと長期的にお付き合いしていきたいと思いますか? おそらく多くの人が後者だと思います。

もちろん、頑張りすぎて心身を壊してしまうようなことがあっては本末転倒。バランスが大事なのは言うまでもありません。でも、比較的に無理が効きやすい若い世代の本業フリーランサー(を目指す人)にとっては、頑張りがいのある状況が生まれていると言えそうです。

物事には必ず「表」と「裏」があります。どこに光を当て、自分のメリットだと感じて行動できるか。それによって成功できる人・できない人が決まると思います。

何事もプラスに捉え、うまくメリットを享受できる人になりたいものですね(^^♪

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