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僕が考える理想の「セミリタイア」「サイドFIRE」とは?

おはようございます、ひらっちです。今日はのんびりしたいと思っていましたが、岐阜県の郡上市へ取材に行くことに。ゆるめの案件なのでぶらりと町歩きでもしてこようかなぁ~と思っています。郡上八幡、好きです(^^)

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■どうやら東京の人気ライターさんも、セミリタイアを決めたようですね

あらためまして、ひらっちです。今日は「セミリタイア」「サイドFIRE」について書いてみたいと思います。

さて、先日発売された『週刊東洋経済』10月17日号の特集『定年消滅』のなかに、こんな記事を見つけました。

編集者・ライターとして活躍されている中川さんが、47歳でセミリタイアを決めたというお話です。特集の『定年消滅』とは直接関係ない気もしますが、フリーランスの方が自身の引退時期を考えるうえで、色々と参考となることが書かれていると思います。

ちなみに僕は、以前にもnoteでこんな記事をアップさせていただきました。

ざっくり内容をお伝えすると、「フリーランスは、40代後半以降になると仕事が減ってくる。だから、それまでにお金を貯めてセミリタイアできる状態を作った方がいいよ」というお話です。

僕はまだ、おかげさまで仕事が急激に減るという状況には陥っていないわけですが、この中川さんの記事にある通り、依頼をしてくださる取引先の担当者は、どんどんと若い世代に移行してきています。

体力にいくら自信があっても、依頼を出す担当者からすれば、よほど名前が売れている人でない限り、やっぱり同世代もしくは年下のライターに仕事をお願いした方がやりやすい。

だから僕は「気さくでフットワークの軽いおじさんライターになることが大事だぞ!」と思いながら仕事をしています。もう、若い人たちにシッポを振りまくりのワンちゃん状態です(笑) 

これをご覧になっている若い編集者さんがいらっしゃったら、忠犬ならぬ「中年犬ひらっち」を、ぜひあなたのお供に加えてやってください(^^)

■僕が理想だと考えている「ほぼセミリタイア状態」とは?

フリーランスといっても色々な職種がありますので、僕の考えがすべての人に当てはまるわけではないと思います。それでも、体力が衰えてくるのは避けようがないし、同じような事態は多かれ少なかれ起こることだと思います。

じゃあ、40代後半~50歳くらいまでを目安に、どんな「セミリタイア」を目指せばいいのか? 

最近では、「セミリタイア」のことを「サイドFIRE」と言うこともあるようですね。

「FIRE」とは、「Financial Independence, Retire Early 」の略で、 経済的独立と早期退職を目標とするライフスタイルを啓蒙するムーブメントのこと。

そして「サイドFIRE」は、この「FIRE」を半分達成している状態、生活費の半分ぐらいは金融資産からのリターンなどで稼ぎ、もう半分を働いて稼ぐライフスタイルのことです。まあ要するに「セミリタイア」と同じような考え方ですね。

僕が理想だと考える「ほぼセミリタイア状態」は、ざっとこんな感じです。

●5,000万円ぐらいの金融資産を確保する
●楽しみながら長く続けられる仕事を持つ
●自給自足のスキルを磨き、家庭菜園を始める

以下、詳しく解説していきます。

【1】5,000万円ぐらいの金融資産を確保する

長期投資の世界では、おおむね年4%ぐらいのリターンが得られるとされています。あくまで期待値であって、1年ごとに区切ればリターンは上下しますが、十分に手数料が安いインデックス投信に長期間投資をすれば、だいたいこれくらいの平均値に収斂するというお話です。この数字を信じるとすると、5,000万円で年間200万円のリターンを得られる計算となります。

最大の注意点は、「あくまで過去からの推測であり、未来は確実に予測できない」という点ですかね。

大事なのは、言うまでもなく「過度にリスクを取って多くのリターンを得よう」と欲をかかないこと。セミリタイア状態になると、自分で稼いで挽回する余地がなくなりますので、虎の子の金融資産を大きく減らす行為は、自分の首を絞めることに直結します。くれぐれも投資詐欺にはご注意を!

【2】楽しみながら長く続けられる仕事を持つ

苦しい仕事をしてもいいですけど、「長く続ける」ことが大事なので、目先の収入よりも「楽しさ」を優先して仕事を選ぶことがポイントです。

目安となる年収は200万円くらいでしょうか。月15~20万円ほどを楽しく稼げる仕事を見つけるのが理想です。40代半ばであれば、まだ全く新しいことを始めてもギリギリ間に合う最後のタイミングだと思います。10年ぐらいかけてじっくり実績をため、70歳近くまで稼ぎ続けられるのがいいですかね。

「そんな仕事ないよ!」という方は、楽しみながらできるアルバイトでもいいかもしれない。10万円ぐらいなら何とかなりそうです。ただ、小さな副業でもいいので、個人事業主にはなっておきたいですかね。

アルバイトで社会保険に入れてもらい、副業で個人事業主の節税メリットを活かしながらスモールビジネスをするなど、「給与所得者」と「事業所得者」の両者のメリットを享受できる「二刀流」状態を作れるとベストです。

働き続けることは、心と体の健康維持にも役立つはず。ポイントは「くれぐれもストレスが過度にかかる仕事は選ばないこと」。すべてを金融資産からのリターンに頼ってしまうと、社会環境が激変した時に打つ手がなくなる可能性があるので、リスクヘッジの意味でも働き続けることは有用です。

【3】自給自足のスキルを磨き、家庭菜園を始める

ここは、僕ならではの要素かもしれませんね。自給自足は、仮に現在の資本主義社会がメッタメタになったとしても、生き延びられる術を持つことになります。

【1】【2】だけでは、100年に1度の経済危機が直撃し、そこでの立ち振る舞いを間違ってしまった場合、生きていけないくらいのピンチに直面する可能性があります。どちらも、現時点の社会経済に立脚した術ですから。

自分でお米を育てたり、野菜を作ったりすることができれば、お金という便利なツールが「単なる紙切れ」になったとしても、十分豊かに生き延びていけます。信用をなくした「かつてのお金」は交換価値を失いますが、あなたが作った農産物は、いろんなものに交換することが可能です。

戦後のインフレ時には、都会に住む人が食べものに困り、郊外の農家を訪れて着物などと物々交換して何とか飢えをしのいでいました。70年ちょっと前には、日本でもこんなことが起きていたわけです。

■まとめ

いかがでしょうか? 要約すると、「投資」「労働」「自給自足」の3つを柱に、うまくバランスを取りながら生きていくというのが、僕が考える「セミリタイア」「サイドFIRE」の理想の姿です。

上記の状態を作ることができれば、400万円+食料を安定的に確保できるので、よほど生活費が高いという方でない限り、ほどほどに豊かな生活が安定的に送れるようになると思います。

ちなみに【1】の金額については【2】とのバランスで考えればいいお話なので、金融資産がもっと少なくても大丈夫だという人は結構いるはずです。

「セミリタイア」「サイドFIRE」の最大のポイントは、「仕事の奴隷」になるのではなく、自分らしい選択ができる状態を保つことにあります。イヤな仕事は辞めたり断ったりできる。その状態を作ることが大事であって、「セミリタイアはこうあるべき!」と杓子定規に考える必要はないと思います。

まずは労働で得たお金を少しずつ【1】へと回し、余裕が出てきたら「楽しみながら長く続けられる仕事」へと移行していく。その結果、気がついたら「セミリタイア状態だった!」なんていうのが一番ですかね。


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