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なぜあなたは、フリーランスになるのが怖いのか

おはようございます。ひらっちです。今日は日曜日、みなさんはいかがお過ごしですか? 全国的にすごい雨が降っているみたいで、大変な被害が出ているようです。皆さんもくれぐれもお気を付け下さい。健康、命よりも大切なものなんてないですよ。

<いつもの簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■「どうやれば、フリーランスになれますか?」

どうも、ひらっちです。今日は、僕が普段よく受ける質問について書いてみたいと思います。

僕は24歳でフリーランスとなり、その後20年近くずっと個人事業主を貫いています。なので、知人や取引先の方、取材先の方などから、こんな質問を受けることが結構あります。

「フリーランスに憧れているんですけど、どうすればなれますか?」

世間から見ると、フリーランスって「自由で楽しそう」というイメージがあると思いますし、「自分もやってみたいな」と感じる方が多いのは当然だと思います。

でも、いざ自分で始めようとすると「どうすればいいんだろう?」「ちゃんと食べていけるんだろうか?」といった思いが湧き出てきて、躊躇してしまう、というのが現実のようです。

ちなみに、別で運営しているブログでは、一番アクセス数を稼いでいるのが「ちゃんと食えるのか?」について詳しく書いた記事になっています。僕は、東京ではなく、地方の田舎部に住んでいるので、余計に興味を持って見に来ていただく方が多いようです。

■フリーになりたい人が陥る「不安」について、僕なりに考えてみた

僕は、「サラリーマン生活が大変だ」と感じている人は、全員フリーランスになればいいのに、と思っています。

でも実際には、「YOU、なっちゃいなよ!」と背中を押しても、結局サラリーマン生活を選び続ける方がほとんどです。そこにはきっと「不安」という大きな壁が立ちはだかっているんだと思います。

というわけで、この「不安」について、僕なりに考えてみました。

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<理由その1>単純に知らないだけ

きっとこれが大きいと思います。僕に相談される人のほとんどが「まわりにフリーランスの人がいないので…」と言われます。サラリーマン生活を送っている人の大半は、日常的に顔を合わせるのはサラリーマンの方だと思います。だから、フリーランスの実態を知らないんですよね。

人間は、本能的に「知らないことを避ける生き物」です。太古の昔であれば、それこそ未開の地に足を踏み入れることは、死に直結しかねない危険なことだったわけですから当然ですよね。

海外旅行だって、最初は不安なものです。でも、慣れてしまえば、こんなに楽しい体験はない。もちろん、自分の肌に合う・合わないはあると思いますが、それは行ってみないと分からないものです。

今の時代、フリーランスという未開の地でたとえ失敗したとしても、せいぜい周りに笑われるぐらいで、命が奪われることはありません。特に20代の若い世代であれば、逆に経験値を貯める絶好の機会になると思います。

<理由その2>稼げる自信がない

これも多いですよね。実際、僕に相談される方の中にも「ちゃんと稼げますか?」「フリーランスで喰っていけるなんてすごい!」という人が少なくありません。

でも、よーく考えてみてください。世に出たことがない斬新なサービスを繰り出す起業家ならいざ知らず、世のフリーランスのほとんどは、どこかの会社がやっているサービスや、サラリーマンの皆さんが普段している業務を、個人として請け負うだけのことです

取引企業から見れば、今まで正社員という固定費だった人件費を、あなたに依頼することで変動費にできるわけです。しかも、社会保険料をはじめとした制度もいらないし、労働基準監督署に睨まれる心配もない。これほどありがたい存在はありません。

それでも「独立が不安…」というのであれば、現在務めている会社に「フリーランスになりたいから業務委託契約にして欲しい」と持ちかけてみてはいかがでしょうか? 

僕自身も、独立時に所属していた会社に同じような話を持ちかけ、当面の売上を確保しました。業種にもよると思いますが、これまで勤めた会社から仕事を出してもらうというのは、当面の不安を払拭する有効な方法の一つだと思います。

<理由その2>家族(特にパートナー)が反対する

これも多いですね。実際、僕のまわりにも「妻からサラリーマンでいて欲しいと断固反対され、独立できない」という人がいます。

あえて厳しいことを言いますが、奥さんを説得できないようであれば、独立はちょっと難しいですね。独立すれば時にはタフな状況に直面することもあります。身内にすら理解されないのであれば、途中でくじけてしまうと思います。

冷静に考えてみれば、いまや同じ会社で定年まで勤められることの方がレアです。先日、トヨタ自動車の豊田章男社長が「これからは終身雇用は難しい」と発言して話題になりましたが、現実的にはすでに終身雇用は崩壊しているといっても過言ではありません。

そんな中、サラリーマンにしがみつく理由ってありますか? サラリーマンという仕組みができたのは、人類史を遡ってみると本当にここ最近のこと。「全員が個人事業主」というのが本来の姿であって、サラリーマンでいることの方がむしろ「特殊」なのです。

■まとめ

フリーランスになることが不安だという気持ちはわかります。独立を目指した人たちが集まる勉強会で、「独立を決めたのですが、不安で仕方がない…」と号泣する男性を見た時には、長年サラリーマンを続けてきた人の「不安の大きさ」を痛感しました。でも、その男性も今では自分のビジネスを軌道に乗せ、安定した暮らしを手にしています。

フリーランスになるのであれば、個人的には「30代半ばぐらいまでがベストではないか」と思っています。業務を軌道に乗せるには、どうしても2~3年はかかります。もし、50歳ぐらいで独立した場合、よほど特殊かつ高度で、確実に需要が見込めるスキルをお持ちの方でない限り、独立のリスクに見合った稼ぎを得る前に、実質的な引退時期が来てしまうからです。

新しいことを始める時には「不安」はつきものです。でも、20・30代であれば、もし失敗したとしても十分やり直しが効きます。フリーランスという新しい世界に一歩を踏み出す人が、もっと増えてくれたらいいなぁと思います!

<おすすめ参考図書>

■チーズはどこへ消えた?

自己啓発本の定番中の定番ですが、新しい一歩を踏み出そうと考えている方の背中を押すにはベストの一冊かな、と。そんなに分厚くないですし、普段本を読まない方にもおすすめです。結局、今の場所だって。今後どうなるかなんて分かりません。安定だとはいえない。それならば思い切ってチャレンジしてみるのもいいと思いますよ。

■タニタの働き方革命

「タニタ食堂」などでお馴染みのタニタの働き方改革を紹介した一冊です。タニタでは、希望する正社員を個人事業主に切り替えるというユニークな制度を設けていて、その利点などを詳しく紹介しています。「いきなり会社を飛び出すのは不安」という方は、このタニタの働き方を参考に、自社の仕事をフリーランスとして受けつつ、別の仕事を広げていくという方法を模索してみるといいかもしれませんね。


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