あの人が、本気でビジネスに目覚めたら？【スーパーマリオブラザーズ／マリオ編】

■配管工事を軸に多角化推進。コングロマリットへと成長したマリオ兄弟社

　配管工事で全国トップのシェアを誇る株式会社マリオ兄弟社（代表・マリオ）が、多角化戦略で大きく業績を伸ばしている。

　同社のCEOを務めるマリオ氏は、1981年に大工として起業。2年後の1983年には配管工へと業態転換を図り、事業を急激に拡大。国内のみならず海外でもビジネスを広げ、現在では世界で最も有名な配管工として知られている。

　世界屈指のコイン収集家としても有名で、アメリカの経済誌『フォーブス』の長者番付では「10億ドルの総資産を持つ男」として紹介された。

　テニス、バスケットボール、ゴルフなどのアスリートとして活躍するほか、ボクシングの審判員、 画家、医師など、多彩な顔を持つ。冒険家としても知られており、「何度困難にぶち当たってもすぐに立ち上がる、強固な精神力が最大の強み」と専門家は評する。

　配管工事業で成功を手にしたマリオCEOは、ビジネスの多角化を積極的に推進。実弟のルイージ氏と共に様々なビジネスを手掛け、これまでにビルの解体業、テニスやゴルフなどのスポーツ事業、医療・創薬ビジネス、パーティー事業、カートレース事業などを展開してきた。

　最近では、事故物件のマンションを専門で扱うルイージ氏の不動産ビジネスや、異業種の人材を集めた格闘ショービジネスなども好調で、さらなる伸びが期待されている。

■黒い噂が絶えないマリオ氏。遺失物の違法取得、人身売買、危険ドラッグの使用･･･

　リオ五輪の閉会式にもゲスト出演するなど、世界で最も有名な日本人経営者の一人となったマリオCEOだが、彼が築いた「マリオワールド」は、意外なところからゲームオーバーを迎えるかもしれない。

　同社では、ブロックを瞬時に解体する技術を強みにしているが、このブロック解体時に出た遺失物を警察署に届け出ず、事業資金に充てているとの目撃情報が世界中で報告されているのだ。

　さらに問題なのが、この資金が人身売買に流れているのではないかという黒い疑惑である。業界を問わず人材不足が叫ばれる中、同社が安定的に人材を増やしているのは、遺失物として得た金品を大量に内部留保し、定期的にマリオ氏に似た人材を購入し続けているからだという噂があるのだ。

　また、マリオ氏には、違法ドラッグを使用しているとの疑念も浮上している。短期間で体の大きさが２倍になるというキノコを常習的に服用している疑いがあるほか、瞬時に多幸感・恍惚感が得られ、一定時間にわたり全能感が続く「星形の薬物」を頻繁に使用しているといった声も漏れ聞こえてくる。

　こうした薬物が、同社のビジネスの原動力になっているとしたら、世界を揺るがす大問題に発展することは間違いない。

　圧倒的な知名度を背景に、積極的な多角化戦略で巨大なコングロマリット（複合企業）へと成長したマリオ兄弟社。一見盤石のように見えるその世界は、いつリセットボタンが押されてもおかしくない状況にある。

（文・空想ビジネスオンライン 編集長／もっぴ）

【マリオCEOに独占インタビュー】

ーー最近では、実弟のルイージ氏を次期経営者に推す声も高まってきていますが、今後の経営を担うのはどちらだと考えですか？

マリオCEO　It's me, Mario!!

ーー世間ではマリオ氏が遺失物を不法に取得しているという噂や、危険ドラッグを使用しているといった疑惑の声もありますが？

マリオCEO　Mamma Mia!

ーー最後に、今後のさらなる成長に向けた意気込みをお聞かせ下さい。

マリオCEO　Here we go!!

（聞き手・空想ビジネスオンライン 編集長／もっぴ）

※この記事はフィクションです。