見出し画像

ライター雑記(その19) フリーランサーは契約業務が全てかもしれない

違う職業の方から「大変そう」と心配されることが多いフリーライターの仕事でしたが、最近は既存顧客との関係が安定してきたように思えます。

50万円超の失注をしてしまった5月から、かなり進歩しました。

なぜ、フリーランサーとしての成長できたのでしょうか。その要因として考えられるのが、適正な契約業務の履行です。

仕事を受注、あるいは仕事を完了したタイミングで、適正な契約業務を履行することで、心身を疲弊させることなく、本業を完遂できるようになった気がします。

今回は、複数の契約業務のうち、特に重要と考えた契約業務について、話したいと思います。

【重要な契約業務・その1】発注書の受け取り

1つ目に重要と思うのは、発注書の受け取りです。

なぜ発注書の受け取りが重要かというと、発注書は、業務委託契約書でいう個別契約書に当たるからです。

個別契約とは、個々の取引に際して契約される契約のことを指します。個別契約では、品物の種類や数量、価格といった、実際の個別契約について具体的な内容を定めます。

発注書を受け取ることで、得られるのは、「原稿の報酬額や振込額が確定した」という精神的な効用です。請負契約が正式に確定したと同義であるため、しっかりと業務に臨めるようになります。

ライター業界では、この発注書を発行しないというケースが少なくありません。業務開始前に業務委託契約書と銘打った基本契約書を締結していることも発注書を発行しない要因の一つですが、発注書を未発行なのは、慣例的なケースが多いようです。

慣例的に基本契約書を結ばない請負業務は、報酬単価が高くなる傾向があるだけに、発注書の入手は必要な業務の一つと言えるかもしれません。

【重要な契約業務・その2】請求書の発送

2つ目に重要だと考える契約業務は、請求書の送付です。

私が請求書を重要だと考える理由は、請求書の送付が発注者への債権の発生のタイミングと同じなためです。

たとえば、記事の納品と同時に請求書を送付すれば、請求書送付後に修正業務が発生したとしても、契約上は発注者から受注者への債権が発生し、業務が一段落したことになります。

請求書の送付は、一定期間の取引をまとめた請求書を発行する「掛け払い」方式が取られるケースも少なくありませんが、基本契約書を締結している業務でも、当月内の原稿を納品し終わったタイミングで、請求書を送ると良いでしょう。

この原則は、特に個別契約のみしか締結していない場合に遵守すべきだと考えています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?