フリーランスと家事。
どうにもやる気がでない日が週1回くらいあります。
そんな日は、タイピングしていても考えがまとまらないし、ちょっと煮詰まると猛烈な睡魔に襲われてしまい、全然作業が進みません。
こういう時に書いた文章は、袋小路に入りがちです。
文章の行き詰まりで散々痛い目を見てきたので、今日はキッパリと仕事をやめて、ひさびさの晴れ間だったこともあり、溜まっていた洗濯をすることにしました。
束の間の夏らしい日差しの下、干した服はみるみるうちに乾いていきます。頃合いをみて、乾き具合を撫でて確認すると、乾いていればパリッと、そうでなければしっとりと、洗濯物の状態が指先に伝わってきます。
そこでふと気づきました。キーボードばかり叩いていて、指先のそんな感覚を意識することも久しぶりだったことに。
文章を書くことは、間違いなくゼロから何かを生み出しているけれど、パソコンで打つ文字には温度がありません。私の書く文章が誰かの役に立ち、現実を変えているという実感も、正直あまり持てません。
それと比べて、目の前にある洗濯物はどんどん乾いていきます。ふんわりと乾ききった服に袖を通した時は、きっと気持ちがいいでしょう。
ディスプレイ上の仕事ばかりをしていると、感情が鈍っていくのかもしれません。週1回のやる気の出ない日も、そんな状態に警鐘を鳴らしていたのではと今は思います。
家事は仕事と対極のものかと思っていたが、こんな風に気づくこともあるのですね。「仕事ばかりしているのは、仕事に良くない」、洗濯から気づくことができました。
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