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なぎコミュ企画第一弾『春の息吹』 春さん
春の息吹『春さん』
僕は、毎年春が訪れると『春さん』と言う人が見える。
3月のある日の朝、目覚めたら今日は意外と暖かかった。
ただ、外を見てもまだ景色は変わらない。
春はまだ、温度だけにしか現れていないみたいだ。
次の日、夜中に大雨が降った。こんな季節に大雨が降るのは珍しい。これは春の雨だ。春はそこまで来ているようだ。
五日後、あれからというものの、春は気温でその存在を現し続けている。ただ、今日は新しい変化もあった。梅の花が咲いていたのだ。これを皮切りに、様々な花が咲くのだろう。
しかし、そこから一週間、春は感じられなくなった。空気は寒くなり冷たい雨が降る。そして、その寒さが消えた途端、花達は姿を現す。
そしてその『春さん』も姿を現した。「こんにちは!」花の髪飾りをした『春さん』がそこにいた。春が来たんだ。
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著者は小説家になろうで主に活動されているKAZUさんです。現在アイドルものの小説を書かれており、普段は長編小説を中心に連載されています。
春さん、春の訪れを感じられる可愛い作品ですね。
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