高校での文系理系選択の顛末
ついこの間、高校受験をした息子。
あっという間に文系か理系か選択を決めよ!というタイミングが訪れた。
息子が持ってきた用紙を見て驚いた。
第一志望の大学の学科が宗教学となっていたから。
確かに仏教の本を興味持って読んでいたし、好きな漫画の中に聖☆おにいさんもある。だけど、研究対象とするところまで入れ込んでる感じではない印象。
大学の7割は文系の学科で理系の学科は3割しかない。
一方、文系の就職するときの職種ってほとんどが事務職。営業職といった感じで、公認会計士や弁護士、税理士など専門職はごく一部。理系の専門職が多岐に渡り、所属する研究室と就職と密接なのとは大きく違う。
そして何より文系の就職先を理系でも選ぶことは限りなく可能だが、理系の就職先を文系が選ぶことはなかなかに難しい。
IT系など文系を採ってくれる企業もあるにはあるが、それもまた限られた企業だったりする。
何より、コミュニケーションがそんなに得意でない彼が営業職とか想像つかないところであって・・・。
とまあ、大学の先の就職を考えると、文系卒でIT系就職をした私ですら、理系選んでおいた方がむしろ良いよねと思わざる得ない。
その辺りの情報は以前、伝えたのにも関わらずの文系選択。
文系を選択した理由を尋ねると
「数学が苦手だから」
そして、文系を選択した中でも歴史(世界史・日本史)と倫理・政治経済を選んだ理由は
「倫理・政治経済に興味があったから」
じゃあ、その選択科目で受験できる大学や学科は調べたのかというと調べてはない。
完全な準備不足。
そこで、彼が部活でやっている工芸や学校の進路調査の一環でやった適性検査で出てきたデザイン系などの学びの要素がある学科をサクッと調べてみせた。
このリンク先のサイトは比較もできて非常に見やすい。さすがのベネッセさん。
すると、案の定興味を持った様子。
ただし、これらの学科は全て理系なのだ。
というわけで、改めて伝えてみる。
「数学で苦労しているのは知っている、つまずいたのが今のタイミングで良かったのではないか?」
「もしこれらの学科に行きたいなら、数学を頑張ってみてはどうか?」
彼の目が変化するのがよくわかった。
「目標が明確なら数学も頑張れると思う」と。
明日、数学の再テストを受ける彼は、結局理系を選択することにした。
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