ミュージック オン ザ ベッド #1
ふかふかの布団に入って灯りを消して、もうあとはこのまま眠りにつくだけ。
一日の中でもっとも心が穏やかになる、そんな時に聴く音楽は、どこか物哀しさを感じさせるエモい曲がほとんど。
美しくも切なさを感じさせる
そんな、叙情的で心に響く曲を追い求めて早20数年。 備忘録的としてオン ザ ベッドなミュージックを書き残していきたいと思います。
#1 MASSIVE ATTACK 「PROTECTION」
ブリストルサウンドの重鎮Massive Attack(マッシヴアタック)。
1994年リリースのセカンドアルバムに収録、翌年にシングルカットされたタイトル曲「protection」。
ひとことで表現するなら、ダウナー系トリップホップの最高峰。
重低音の効いたメロディアスで浮遊感のあるトラックに、トレイシーソーンのエモーショナルな歌声。
聴くたびにおとずれるギュッと胸を締めつけられるような感覚。
女性の切ない恋心を歌った?とされるこのナンバー。
歌詞の和訳を見ると、想いをよせる男性に対して失恋に似た感情を抱いている女性が主人公。
ただ、決して現状をネガティブにとらえているわけではなく、深い闇のむこうに見える希望の光を求めて前へ前へとすすんでいく...
そんな覚悟を決めたポジティブな女性像が浮かびます。
イギリスの公営住宅?を舞台にした1カット風なPVがこれまた秀逸、ぜひともYouTubeで。
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前回の記事で紹介したこちらのアルバム同様、決して昔を懐かしむわけではなく、後世に残すべきクラシック的なナンバーとして、自分のなかではオンザベッドなミュージックとしてピックアップ。
アルバム全体でみると、ゴリゴリめなダブからピアノ系のインストまで、とてもバラエティに富んだ内容ですが、「protection」と同じような世界観を求めるなら4・6・9曲目がオススメ。
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