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ヘリコプターと警官とNHK

自転車通勤。今日は天気も良いし爽やかな夏空の下ポロシャツにハーフパンツで快調に自転車を漕いでいた。信号待ちをしていたらそこにいた通行人の人達が空を見上げている。スマートフォンで何かを撮影している人もいてなんだろう?と思って自分も空を見上げてみたらすぐそこにある県庁の屋上にヘリコプターが今まさに着地しようとしているじゃないですか。
カナル型のイヤホンを耳に挿して音楽を聴いていたから聴こえなかったけど、イヤホンを外してみたらババババというヘリコプターのプロペラが回る大きな音が聞こえた。ヘリコプターはゆっくりと着地点に近づいていて、慎重に慎重に着陸する様子が見てとれた。こんなに近くでしかもビルが建ち並ぶ都会で急に現れたヘリコプターに僕も含めたみんなが少し驚いている様子。

僕は出勤途中で少し遅刻しそうということもあったのでそんな様子を横目に見ながら青になった横断歩道を渡って先に進むと次の大きな交差点には数人の警官とテレビカメラを持ったテレビ局のスタッフが何人かいて、あのヘリには誰か偉い人でも乗ってるのかなーと思った矢先、ピーピーピー!と笛を吹かれて警官に止められてしまった。え?俺?なんかした?と思ってイヤホンを外すと警官が僕に向かって「自転車乗るときはイヤホンは外してください」とまっとうな注意を受けた。
あ、しまったー油断していたと思いながら「すみません、気を付けます」と言ったら身分証を出してくれと言われて「警告です」と赤いカードを渡された。見るとそこには“レッドカード”と書いてある。なにこれ?なんか処罰されるのかと思ったりしてたらなんか気配を感じて後ろを振り向くとさっきのテレビカメラを持った数人の人たちがすぐ後ろで僕が取り締まりを受けている様子を撮影している。正面では警官に「自転車の防犯登録してますか?」とか言われながら「え?なんか撮られているんですけど」「顔は映さないんじゃないですか?笑」とか言われて。

え?なにこの状況…

何回もテレビカメラの方を振り返ってもスタッフの数人はニヤニヤしながら撮影を続けている。
「え?なんですか?」って聞いたら「NHKです。顔は映さないんで、自転車を撮ってるだけです」だって。
やめてもらえますか!!??って言ってたまらずその場から逃げ出しました。

なんか、テレビカメラ急に向けられてこっちの恥ずかしい状況を突然撮影するのって合法?あり?マナー的にとかなんかおかしくない?

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