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STEP30 全ての人においしいと思ってもらえるお菓子は作れるか?

STEP29ではは読者様からいただいた
「脱酸素剤を使うと香りも弱くなってしまうのか」
というご質問についてお話ししました。

結論としては、酸素を吸収する分、香りがついた空気が減るので
香りが弱くなるのは理論上はありえる。
ということだったのですが、実際には香りが弱くなるかどうかって
何を基準に考えるかで人によって感じ方も変わるかなと思います。

今回は全ての人においしいと思ってもらえるお菓子は作れるか?という事についてお話したいと思います。



●「おいしい」の基準はある?

例えば、パウンドケーキを思い浮かべてください。

パウンドケーキが好きな人を集めて
「パウンドケーキってどんなところが魅力のお菓子ですか?」
と聞いたら、きっといろんな答えが返ってくると思います。

「私はバターの香りと焼き目のカリッと感、中のしっとり感のコントラストが最高って思ってます!」
という人もいれば

「私は熟成した時に全体が一体になった芳醇な香りと、ジューシーな柔らかさがたまらなくおいしくて好きなんです!」
という人もいます。


どうでしょう?
同じお菓子でも「おいしい」の基準が全然違いますよね?

今の二つは真逆のおいしさです。
前者出来立てのおいしさ。
後者熟成したおいしさ。
相反するものですよね。

なんでも出来立てがおいしいと思っている人が、脱酸素剤を入れたお菓子を食べたら、そりゃあおいしくないと感じると思いますよ。

だって出来立てじゃないんだもん。笑。

たとえ香りが閉じ込められていても、生地は全体に馴染んでいて食感が出来立てとは変わります。
香りが残っていても感じ方が変わると思います。

だから、お菓子がおいしいかどうかというのも、どこを基準にするかで
かなり変わります。


●全ての人においしいと思ってもらえるお菓子は作れるか?

つまり、今回のテーマ
全ての人においしいと思ってもらえるお菓子は作れるか?については

私は
できないとは言わないけど、きちんと考えて売らないと実現はかなり難しい
と思っています。

大事なのは販売する時に、包装してお客様が食べる時まで
自分の狙ったおいしさがキープされているのか確認することです。

自分が作ったお菓子を出来立ての時しか食べていない人
とっても多いですがそれ、プロとしてNG。

レストランやカフェと違ってお菓子屋さんのお菓子は
お客様の口に入るまでタイムラグがあるのです。

たとえ包装していてもお菓子は少しずつ変化します。
実際に販売する時と同じように包んで、時間をおいて食べてみる。

これはプロとしてとても大事なことですので、何度も何度も繰り返して欲しいですね。

賞味期限を決める上でも大事なことですので
ぜひ今から始めてください!


●次回は食品表示の質問への回答です!

さて!またまた読者様から質問をいただきました!

皆様ありがとうございます!
真剣な姿勢が嬉しいです^^

次回は食品表示のご質問にお答えします!
おたのしみに!


この記事は内野未紗が配信する
「もう趣味とは言わせない!プロのお菓子に変わる!
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のバックナンバーとなります。

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いつも温かいコメントありがとうございます!
全てのコメントにお返事することは難しいですが全て読ませていただきます。


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