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ぼくの中の「非日常」を「日常」に変えたい話

首の周辺を撫でられてご満悦。

2019年のはじめ頃

妻と「翔んで埼玉」を観に、映画館に行きました。

同じく映画館でご覧になった方もいらっしゃるでしょうし、もちろん観てない方もいらっしゃると思います。
ひとことで言えばぶっ飛んでて面白いですよ笑

ぼくは関東の池袋付近が地元だったので、観終わったあと妻に
「あの演出はこういう意図があったのでは〜」
とか
「あれ住んでたとこの地元ネタで〜」
とか言っちゃって。

妻も妻でぼくの話にまったく興味を示さないけど、映画はそれなりに楽しかったみたいで。

結果的に、我々夫婦は映画を堪能したわけです。

そして数年後。まさかの続編。

発表された時「きっと楽しいからまた映画館に観に行こう」と妻が言っていたのです。



ある日の出来事

うちの近所のイオンで
翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛を込めて〜
が上映していることを確認して。

よし、今から観に行こう。と妻に打診すると、少し楽しそうに出掛ける準備を始める妻。

洗面所に行き、イヤリングを選ぶ妻。

その姿を見てぼくはつい
「可愛いね」
と呟いてしまって。

「そんなん言われる年でもないでしょ」
と言いつつもにやけている妻。

その様子を見て楽しくなるぼく。

映画のチケットを買って、少し時間が空いてしまって。
映画館の横にある小さな座席にふたりで座って、今後上映する色々な映画の予告を見ていました。

「お、これ続編やるんだ?」
「これ興味あるんだよね〜」

何の脈絡もない、他愛のない、ゆったりとした、心地良い、ただの雑談でした。

映画を観て、すぐ近くにあるTSUTAYAに。

妻「あたし、この本って買ってたっけ?」
僕「ええ…!?さすがに知らん笑」
妻「だよね笑」

僕「これ系の本、どっかで見かけたら教えてくれない?」
妻「いいよ〜検索もしてみるね」
僕「ありがと〜!」

そのあと、少しだけお腹が空いてきて。

僕「この時間から食べて夕ご飯に影響少なさそうなやつ!クレープ、ドーナツ、ケンタッキー、どれにする?せーのっ」
僕、妻「「クレープ!」」
僕「あら、めちゃあっさり笑」
妻「笑」

ぼくも、妻も、笑顔でした。
本当に楽しそうでした。



ある日の非日常

ぼくは、朝、映画を見ようと思い、妻に一緒に行こうと伝えました。
・映画を見るのに付き合ってくれた妻に感謝しました。
・ぼくと出掛けるにあたって可愛くなろうと準備してくれた妻に感謝しました。
・映画館に入る前に買ったポップコーンを、ぼくが好きな味を多めにしてくれた妻に感謝しました。
・映画が終わったあと、本屋に寄って一緒に本を探してくれた妻に感謝しました。
・本当はケンタッキーが好きなんだけど、甘いものが好きなぼくに合わせてクレープを食べたいと言ってくれた妻に感謝しました。
・夕ご飯を作ってくれた妻に感謝しました。
・サラダの盛り合わせが多すぎて混ぜるのが大変だったみたいで、手伝った時にお礼を言ってくれた妻に感謝しました。
・夕ご飯のお惣菜とご飯を少し多めに入れてくれた妻に感謝しました。
・ぼくの膝に乗ってこないネコが「こっちには乗ってくるんだよ〜んふふ」と言ってドヤ顔している顔が可愛いと思わせてくれた妻に感謝しました。

…うん、楽しいですね。

たぶん、お互いに、楽しかったんじゃないでしょうか。

少なくとも、ぼくは、楽しかったです。

感謝が笑顔に繋がり、笑顔が前向きな気持ちに繋がる

普段のぼくは、妻への不平不満を溜め込んで、どうせ妻に何を言っても変わらないだろうと諦めていました。

でも。
今回、少しだけ変えてみました。
ほんの少しだけ、妻に感謝をしてみました。
返ってきた妻からの反応は、笑顔でした。
妻の笑顔は、可愛らしく、美しかったです。
美しい妻の笑顔を見たぼくは、楽しくなってきました。
そして。
楽しい気分にさせてくれてありがとう、と。
妻にまた感謝しました。

ぼくは、今までこんなに妻への感謝を意識したことはありません。

まだこの感覚は、ぼくの中では非日常なのです。

この感覚が日常になった時、ぼくも妻も子供も、今より少しだけ幸せに、楽しく過ごせるのかもしれないと思うのです。

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