ランニング人生を振り返る vol.1

ラン歴30年を超える。はじまりは11歳。思春期になり急に体重が増え、学校の身体測定のとき担任の放った一言が刺さった。

「おまえ、すげーな」

傷ついた。しかし負のエネルギーだってすごい。それがきっかけで、ランニング人生が続いているのだから。

最初は、下校して街中を10分程走るだけ。だんだん長く走れるようになり、朝ランにシフト。中学生の頃には5〜10km走っていたと思う。

バレーボール部なのに陸上部より走れるとか。市開催の駅伝大会に出る学校チームのひとりになるとか。

甘い物や油物を避ける食生活はこの頃一番徹底していたな。満足の閾値が高く頑固でストイックな性質は、この素材とこのブレない意志にして育った。ただ、ランニング以外でこの性質が出てしまうと生きづらくもあるから、良くも悪くも、といったところ。

高校生になって別の運動部に入ったが、やめて走ることに専念した。学校の外周を朝練、夕練。化粧っ気もなく制服で遊ばない、だいたいジャージで過ごす女子高生。周りからは変わった人と思われていたかもしれないが、校内マラソン大会では上位にいたし、こういう人認定されてたんじゃないかな。先生すら黙認。

卒業文集に、誰かが私のことを「地球に優しい人」と表してくれた。ジャージの学年色が緑だったことで、いつも私が緑だったからだ。うまく言い当てられていて、恥ずかしいような誇らしいような、笑みが込み上げる思い出である。

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