中国のスタートアップ人材

中国のスタートアップがなぜ急激に伸びてきたのか。
人、モノ、金、情報が集まっていることがあげられるのだが、
今日は人について考えてみたい。

シリコンバレーと日本では、大学卒業生の就職人気度合が正反対という話がある。
シリコンバレーでは、優秀な人から、左から人気がある順に並ぶ
起業家>コンサルタント>大企業>公務員(国の中心や国際機関は除く)

一方の日本では、その真逆で、右の方が人気が高い。
起業家<コンサルタント<大企業<公務員

実際に私もシリコンバレーに4か月間滞在していた時に周りの
UCバークレーやスタンフォードの知り合いに聞いてみたが、実際のこの順番だ。

それでは、中国ではどうなのだろうか。
中国はシリコンバレーと同じだ。優秀な人ほど、自分から起業の道を選ぶ。
起業家>コンサルタント>大企業>公務員(国の中心や国際機関は除く)
元々中国人は、自力するためには、自分で商売を営む、必要があるという考え方が古くから一般的あり、「老板(らおぱん)」と呼ばれる企業のオーナーであるかどうが重要である。
小さくても自分が「老板」になりたいと思う。

そこにきて、インターネットという誰にでも能力があれば、
「老板」になれるチャンスが訪れたものだから、一攫千金を狙って起業する人はとても多い。
統計上では、中国では1日1万社もの数の会社が設立されている。参考までに、日本の年間の会社設立数は10万社。


また、中国での新卒の平均給与の統計によると、
WEBエンジニアが最高で、月5679元(約9万円)と全業種の中で最高である。
コンピューター関連やデータ処理関連(5636元)、不動産業界(5057元)、経営管理(4557元)と続いているが、WEBエンジニアは圧倒的である。
中国の新卒平均給与、インターネット業界が最高の5679元

実際の給料面でも、インターネット業界のWEBエンジニアの給料が一番高いため、
当然ながら、皆が一番を競い合っエンジニアになろうとして、層が厚くなるのである
中国のスタートアップ人材はレベルが高いのには理由がある。

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