捻くれ人間は逆張り人生をやめたい

私は日常的に公園でご飯を食べているため、お花見の時期は絶対に公園でご飯を食べないという逆張りをしている。

一歩外に出れば桜が咲いているし、いつもの散歩コースも桜を見るために人が集まるくらいのお花見スポットである。桜が咲いてない時期は公園なんて、自然なんて、全く興味を持っていないくせにピンク色の花が咲き誇るだけで大騒ぎするなんて馬鹿馬鹿しい。ビール片手にふらつきながら歩いてる大人達を横目にアルバイトへ向かっているときは、このくらい捻くれた考えをどうしても持ってしまう。

普段から公園でご飯を食べている人は絶対に偉くないし勝手にしろという話なのだが、桜が咲いた時だけ公園でご飯を食べている人に先輩ヅラをしてしまうし見下してしまうのだ。私みたいな人間は、公園でご飯を食べるにふさわしくない。公園でご飯を食べる人は、他人のことなんて気にしていないだろう。

自分の捻くれに疲れてしまうことが増えた。なぜ素直に楽しんだり喜んだりすることができないのだろうか。私はこの捻くれ分、人生を損しているに間違いない。逆張り人生に区切りをつけたい。そう思うのだが、私は今年22歳になる。なんだかキリが悪いなあと、そんなどうでもいいことで気持ち悪さを感じてしまう。どうせなら20歳で逆張り人生を卒業するべきだった。私的に次のタイミングは、妥協して25歳、本命は30歳だ。しかし、8年後である30歳にもなって逆張り人生をやめていないということに、私は耐えられるのかがわからない。

今のところ、25歳で逆張り人生を卒業しよう。捻くれとはおさらばだと考えている。流行りに乗っかり、みんなが楽しんでることで楽しみ、ミーハーになるのだ。ということは、25歳になるまでのあと3年間で思う存分逆張り人生を楽しみたい。

最も早い老害をこの3年間に詰め込みたいのだ。全てのことにケチをつけ、流行りを馬鹿にし、寂しい人生を送る。あと3年の辛抱だと思うと、逆に楽しもうという気になる。私は前向きだ。期限が決まっているだけで楽になれる簡単な人間でよかった。


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