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便利な防災グッズ|まだ用意していない人必見!


大地震や集中豪雨や台風などの風水害で自宅に戻れない場合、小学校の体育館や公民館などが避難所となり数日から長い時では数か月間の避難所生活を余儀なくされる場合があります。

慣れない避難と集団生活は、多くの方にとって大きなストレスとなる場合があります。防災グッズがなかったために命を落としたという方は少ないですが、避難所生活でのストレスや不安で精神的に大きなダメージを受ける方は少なくありません。

防災グッズのみを紹介している記事は多数ありますが、ここでは避難所生活になったときをイメージして「本当に必要な」防災グッズを紹介します。


避難所生活で困ることや問題点

新潟県中越地震発生時の避難所での被災者の声によると、避難所の温度(暑い、寒い)やプライバシーの確保など、まず避難所の「空間に関する不満」を66%もの方が感じています。また子供の泣き声や、他の避難者の話し声、いびきや足音など「音に関する不満」を感じた方が約半数の46%、「におい」については23%、「明るさ」に関して17%もの方が不満やストレスを感じていた結果が出ています。

価値観、年代、ライフスタイルが異なる人々が不安の中プライべートのない中で集団生活する難しさが浮かび上がってきます。

プライバシーや安全面での問題

プライバシー確保ができない状況はイメージできますが、現実的にはどのようなものなのでしょうか?

まず貴重品の管理は気になるところでしょう。また、特に女性では着替えの場所、洗濯物の干し場所などがあげられます。これらの不便にストレスを強く感じていても皆が大変な状況の中で言い出せず、我慢を強いられる二次的なストレスも精神的な被害でしょう。

また昨今問題視されている避難所での性被害の発生もあり、女性だけでなく子供たちが被害を受けた事例もあります。

衛生面での問題

集団生活で怖いのは感染症です。被災直後はシャワーを浴びることもできないまま生活する場合があり、水不足で手洗いや歯磨きなどが十分に行えません。

東日本大震災時は避難所でノロウイルス感染者が200人以上出た事例、熊本地震時では黄色ブドウ球菌による食中毒が発生し34人に症状が出ています。

避難所ではトイレ問題が深刻化します。配管の損傷、水が流れないことで、基本便であふれた状態になってしまいます。そんな不衛生な環境下で下痢や嘔吐などから感染症も広がる危険があります。

感染症が発生すれば一気に拡がる恐れがあるのは避難所生活の怖いところです。


個々の支援ニーズの問題

避難所では赤ちゃんから高齢者、違う国籍、アレルギーや持病や障害のある方、介助やサポートが必要な方がいます。このような方々が必要とする食べ物をはじめとする物資は届きにくかったり、避難所でも配慮が行き届かないのが現実です。


防災グッズで本当に必要なもの


このような避難所での生活を考慮し、本当に必要な防災グッズを紹介します。

防災グッズには

① 普段からの持ち歩き用

② 常時、避難時の持ち出し用

③ 在宅避難用

の3種類があります。ここでは避難時の持ち出し用の防災グッズを紹介します。

最低限必要なおすすめ防災グッズリスト

食べ物・飲み物はどのくらい用意した方がいいのか?

災害時に最初の支援物資が届くのは4日~7日後といわれます。交通網が遮断されやすいエリアではさらに日数がかかる可能性もあります。

食料に関しては最低でも3日間は自力で生活できるようにしておくと良いでしょう。ただし水を必要とする食べ物、お湯を沸かす必要なものは水不足の避難所生活の中では現実的ではありません。開封してそのまま食べられるものや缶詰がいいでしょう。慣れない被災時は疲れやすいため食べやすく高カロリーのものや好みのものがおすすめです。

一般的に水は調理用なども含め一人当たり一日3L必要といわれます。直接飲料ならば一日1Lといわれますので持ち出し用としては一人当たり最低3Lの水があれば良いでしょう。荷物は1つを6キロ7キロ程度にまとめたいところです。避難時に最低限持ち運べる水と、その時に在宅している家族が追加で持ち運べる水を事前に準備しておくと安心です。

女性・ママさん向けのグッズ

●生理用品

生理用品は、2周期分を目安に用意しましょう。防災グッズの中身がかさばってしまう場合や、仮設トイレでは生理用品が捨てられない場合もあるため、月経カップや吸水ショーツの活用もおすすめです。ゴミを出さず、洗えば繰り返し使えるといったメリットもあります。

●ボディーシート・ドライシャンプー

髪の毛が洗えないときに便利。スプレー・液体・シートタイプなど種類もさまざまあります。

●マスク

感染対策

●ヘアゴム・ヘアクリップ

まとめておくことで、髪の毛が邪魔になりにくいです。

●常備薬(鎮痛剤)

持病の薬を服用している方や生理痛がひどく毎月お薬を飲む方は必ず備えを。

●母子手帳のコピー

赤ちゃんとママの情報が詰まった重要な1冊。もしもの時に慌てないように「出産の状態」「発育曲線」「予防接種記録」は必ずコピーを。

●液体ミルク

避難所に行っても暖かいお湯が手に入るとは限らないので、液体ミルクは最低でも3日分は備えておいたほうがよいでしょう。明治の「ほほえみ」はアタッチメントがあれば哺乳瓶がいらない商品です。

●ベビーフード

離乳食を食べ始めている子はベビーフードを最低3日分。災害時でなくても外出先で食べられるので、普段から多めに備蓄しておくと安心。

●紙コップ&スプーン

哺乳瓶が消毒できない時は、紙コップやスプーンを使ってあげるといいですね。

●オムツ替えセット

新生児用のおむつは特に支援物資で届きづらいので多めに用意しておくと安心。おむつはかさばる為圧縮袋にいれておくと便利です。

●大きなバスタオル

おむつ替え・おくるみや毛布の代わりとして防寒になる。授乳ケープとしても使えるので便利です。できるだけ大きいサイズを用意しておくのがおすすめです。

●母子手帳・マタニティーマーク

妊娠中の女性は、マタニティーマーク、母子健康手帳、張り止め薬が処方されている場合は張り止め薬を常に携帯しておきましょう。いざというときに「妊娠していることがすぐにわかる」ことで、優先的な保護につながります。特に妊娠初期~中期の場合は、見た目だけでは妊娠していることがわからない場合もあるため、マタニティーマークを身につけるなどして、妊娠していることが伝わるよう工夫しましょう。

●母乳パッド・授乳ケープ

授乳中の場合は、母乳パッドや授乳ケープ、液体ミルクを備えておくと便利です。過去の災害時には、避難所に授乳室が設置されていないこともあり、「人前での授乳はストレスだった」という声もありました。体全体を覆える授乳ケープを用意しておくことで、避難所での授乳のストレスが軽減する場合もあるでしょう

100円ショップ・100均で手に入るもの

様々な品揃えがある100円ショップでは防災グッズとしても多くの物をそろえることができます。

紙皿・紙コップ・携帯トイレ・体拭きシート・割り箸・コンパクトタオル・スプーン・歯磨きセット・アルミブランケット・ラップ・ジップロック・マウスウォッシュ・アルミブランケット・電池・使い捨てショーツ・水に流せるポケットティッシュ・マスク・レインコート・スリッパ・軍手・靴下・水・ポリ袋・生理用品・アイマスク・耳栓・ウォーターバックなどです。ラップは防災時には様々な使い方ができる便利アイテムです。その他ふだんから防災時に役立つ使い方の情報収取をしておくといざというときに役立ちます。

●サランラップ

避難所生活を体験した方もおすすめなのがサランラップで、次のような使い方ができます。

・食器に被せて洗い物をなくす

・丸めてスポンジにする

・体に巻いて防寒する

・配給の食べ残しを包む

このようにサランラップ1本で多用途に使えますので避難グッズの量を減らすことができます。

●アイマスク・耳栓

避難所での生活ではプライバシーのなさがストレスになることが多くつばのある帽子や、アイマスク、耳栓などの安眠グッズが役立ったというエピソードもあります。アイマスクは布などで代用可能なのですが、耳栓は必ず準備しておいた方がよいでしょう。

いらなかった防災グッズ


準備したけれど実はあまり使わない防災グッズもあります。

●コンパス

スマホが機能しなくなった場合を考えコンパスを準備する方もいますが、方位のみで避難経路を新すものではないので優先順位は低いです。

●テント

避難所へ行けば野外で寝ることはほとんどなく大きなテントを持ち運ぶことは避難行動の妨げになることがあります。

●毛布

寒さが厳しい時期は毛布などの暖をとるグッズは必要ですがテントと同じく荷物として避難行動の妨げになる可能性が高いです。毛布よりも軽量のアルミシートなど薄くて持ち運びの邪魔にならないものを準備することをお勧めします。

●ティッシュペーパー

ティシュペーパーより水に流せるトイレットペーパーの方が活用幅は広がります。

●ロープ

かさばらない細めのロープは活用目的がありますが、人命救助や大きな家具を移動させるなどを意識したロープは専門的な知識がないと活用できませんので優先度は低いでしょう。

●インスタントラーメン

保存食としてインスタントラーメンを考える方も多いですが、水不足の状況下でラーメンを作る機会は少なかったという体験者の声もあります。

●手回し式懐中電灯やラジオ

予備の電池が切れた場合などのことを考えで準備する方もいらっしゃると思いますが、いちいち手回し充電して使う機会などほとんどなかったという被災体験者の声もあります。

それより携帯バッテリーなどにも利用できる電地を多く準備しておいた方が良いでしょう。

●ヘルメット

被災場所での作業には必須ですが、避難先ではかさばるのみで利用する機会は少ないでしょう。

●ろうそく

ろうそくは火災の原因ともなるため、防災グッズとしては推奨できません。

貴重品はどの程度持ち出せばいいのか?


避難場所で生活することを考えて、身につけられる最低限の貴重品を用意しましょう。

小銭や千円札、クレジットカードも持っていくとすぐに預金を引き出せない場合にも心に余裕が持てます。

さらに健康保険証や運転免許証、年金手帳、パスポート、マイナンバーカードなどの身分証、認め印で構わないので印鑑もあるとよいでしょう。また、通帳は持ち出せなくても口座の番号は控えておくと安心です。

避難時には少しでも空き屋時の被害を防ぐために、ガスの元栓を閉める、ブレーカーを落とす、また空き巣被害を少しでも防止するために避難所に行く際には施錠はしっかりするようにしましょう。

地震により家具や電化製品が倒れ部屋が散らかってしまった場合は、片付ける前に細かく写真を撮るようにしましょう。地震保険を申請する際に重要な資料となります。

避難場所を家族に知らせるために避難先を書いて玄関に貼っておくなどの行為は実は防犯の視点では好ましくありません災害伝言ダイヤル(171)や災害伝言板(web171)を使用するなど日頃から家族と話し合っておきましょう。

地震が起きた時のペットの避難

防災グッズとは関係ありませんが、避難時ペットはどうすればいいのか?という疑問についても触れます。

ペットの放置に関しては野生化や出産、糞害などを予防するためにも、また家に置いてきたペットの飼育の世話のために帰宅し二次被害にあった事例なども踏まえ、同行避難が必要とされています。ただし避難所ではペットは避難者とは分けられケージの中で生活する場合が多いのでペットと一緒に車中泊を選択する被災者もいるようです。

避難先によって対応は変わりますが基本同行避難をすることになります。

まとめ


在宅での避難時にはまた準備するものや量が異なってきますが、ここでは、便利な防災グッズとして、持ち出し用の場合に役立つものを紹介しました。防災意識が高まっている今

是非とも準備していざという事態に備えておきましょう。


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