決める、選ぶ、捨てる
「汝、星のごとく」を読んだ。
誤解を恐れずに言うならば、シンプルで、たくさんの誰かが経験しているだろう物語で、どこにでもあると思える話。つまり、とても人間的だった。
生きることの本質を教えてもらったような気がする。
自分の人生を決める、とは何だろうか。
就職先、友達、恋人、学校、住む場所。
趣味、好きな食べ物、浮気の定義。
今日の夕飯、洋服、髪型、起きる時間。
私たちの人生は選択肢で溢れている。
どちらかといえば、選択の連続で初めて生きているとも言えると思う。
最近気づいたが、私は、決めること・選ぶこと・捨てることが本当に苦手だ。
買い物をする時は、何を買うか、どの場所に行くか、どのブランドにするか、予算はいくらか、買うか悩ましい時どうするか、など特に決めることが多すぎて、あまり得意ではない。
友達の誕生日プレゼントを探すのも苦労するくらいだ。だから私は自分のために買い物をすることがほとんどない。
何食べたい?
なんでもいいよ。
そんな回答が求められていないことも、良くないことも、私だって知っている。でも、本当になんでもいいのだ。
同じように、捨てることもできない。家には、どこかのお店のパンフレットが大量にある。自分でも覚えてないから、いつの間にか消えていくのを待つだけだ。結局見返さないのに、なぜか捨てられない。
自分の人生は、いつだって自分で決められる。
だから、自由だから、怖かった。
選べない。決められない。
自分は何に属するか。何に属したいのか。
自分の着る服、食べるものは、何度でもやり直しがきく。
日々繰り返される。
でも仕事となると、そうはいかない。
一緒に生きていく人となると、そうはいかない。
ただ、自分の人生は、いつだって自分で決められる。
誰かと同じ道を歩む必要はない。
普通はこうだからこうしなきゃいけない、ということもない。
いつだって、相手にするべき人は自分自身。
決められないけど、選べないけど、捨てられないけど、強くありたい。
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