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白昼夢の青写真 読了

緒乃ワサビ先生、Laplacian、作品の制作から発売に至るまでかかわった全ての方々。
この素晴らしい作品を生み出して頂いたことに心より感謝し、尊敬します。


どうもこんばんちわ。
この前の更新をするのに半年間も空いたのに、随分と次の更新は早かったなオットセイ。
だって、書かざるを得ないんですもん。書かないといけないんですもん。

ということで、超久しぶり、エロゲレビューのお時間でございます。
ビジュアルノベルでいうと12月に書いたChristmas tina、エロゲでいうと八か月前に書いたレイライン以来ですか。
実際ビジュアルノベルやるのすっごい久しぶりなんですよ。
2月にやったEver17以来かな。
本当は春の間に超大作さくら、もゆをプレイするつもりだったのですがぁ~~~~~~~~~~お金が減ったり増えたりする遊戯に夢中になっている間にもう春と呼べる季節ではなくなってしまっていました(来年やります)

そんな時です。
オンラインゲームを一緒にやってくれる友人はそこそこおるのですが、エロゲとかシナリオゲーの話ができる相手はずっと少なくてですねわたくし。
その数少ない貴重な信頼できるフォロワーさんが、この作品を終えてま~~~感極まっているのがダイレクトに感じ取れるほど感動していたんですね。
半年近く重厚なシナリオに触れず、シナリオゲージがMAXになりながらこの夏何をやろうかとムンムンしていたところに流れてきたもんですから、その日にフルプライスで衝動買いしてしまいました。

もちろん作品の存在は認知していました。
少しでも界隈を追っていれば話題を耳にしないはずがありませんでしたし、僕自身作品を買うときに結構評価を気にする人間ですので。
ただ失礼を承知で言いますけれども、正直その評価の高さは懐疑的だったんですよね。
まず大前提としてエロゲ、特にシナリオゲーマーは辛口です。
しかもプレイする人が長くエロゲを追っている人が多かったりコミュニティが狭かったりで排他的な感じでして、新しい作品にはあまり高い評価がつきづらいんですよね(僕は悪しき風習だと思ってます)
そこに中堅メーカーの最新作がドーーーーンとべた褒めされると逆張りオタクくん発動して疑っちゃうんですよ。
だから気になってはいたんですけど手は付けてませんでした。


で、たった今プレイし終わったわけですが。
結論から言います。

ここ数年で最も没入し感動した創作でした。

最高でした。本当に。事前評価の高さに嘘偽りはありません。
むしろ個人的にはもっと評価されても良いのではとさえ感じています。
だってプレイ開始からたったの五日ですからね、クリアしたの。
特にCASE1、CASE0はクリックする手が止まることはありませんでした。

こんなに物語私の脳に記憶に感情に強く影響したのはサクラノ詩以来です。
ビジュアルノベル歴も気づけばもうそろそろ7年。
ゴリゴリのエロゲーマーの方には負けますが、それなりの数の作品、特にシナリオが評価されている作品を集中してプレイしてきたつもりです。
そんな僕の中にはエロゲ四天王が既に存在していました。
「マブラヴ オルタネイティブ」
「WHITE ALBUM2」
「BALDRSKY」

そして、「サクラノ詩」
どれだけ面白くてもここを超えることはできないだろうという絶対の領域、だと思っていたのですが…
たった今四天王が五本の指へと変わりました。
このメンツに匹敵するほどの作品なのではないかと私は思っています。

ただ一応補足しておくと、作品構成・各世界観・グラフィック・シナリオ・文章・音楽全てがドンピシャで好みでした。
もうぶっ刺さりも突き刺さりです。4倍弱点です冷凍ビームです対象指定攻撃ですマルザハールのウルトです。
それを加味した上での評価ということを一応残しています。
ただ、仮に好みではなかったとしても四天王の次点には間違いなく来るでしょうね。

しかも、この4本に比べて白昼夢の青写真は圧倒的にボリュームが少ないです。
某批評サイトによりますと、プレイ時間の中央値がマブラヴオルタが40時間+無印、サクラノ詩が42時間、WA2が55時間、バルスカが驚異の二枚組+アクション要素というボリュームに対し、白昼夢の青写真はたったの20時間。
シナリオゲーとしては平均、いや平均ちょい下くらいのボリュームです。
なのに作品に物足りなさを感じることほぼなく、プレイを終えた今四天王に匹敵するほどの読了感と充足感を得ています。

理由としましては、作品全体のテンポの良さ、登場人物の少なさ、無駄のなさ、地の文の良さなど基本凝縮されている所が大きいです。
が、それを踏まえて一番はやはり作品構成でしょう。
この作品は、異なる舞台と登場人物の3つのエピソードが用意されています。CASE1、CASE2、CASE3と。
これを2→1→3という流れで各エピソードの前半を楽しんだ後、好きな順番で3つのエピソードを見届けることができます。
この1、2、3ぜ~~~んぶおもしれえんスわこれが。
各エピソード単体を少し膨らませて別々で出してもミドルプライス払えるレベルのクオリティの高さです。
そんなんが代わる代わる読めるわけですから、切り替わる度に新鮮な気持ちになって飽きさせない。しかもどのエピソードも気になる所で区切るもんですから続きが気になって仕方がないと来ました。
この3つだけ言えば、エロゲ版めっちゃ面白い短編集だといて頂ければいいかなと思います。僕もこの時点でそう思っていました。
まあ、同じ作者の短編集というにはあまりに各エピソードの話の色が違いすぎるんですけどもね…だから本当に退屈な時間が来ない。
全て同じ人が書いたなんて信じられません。緒乃ワサビ先生、凄すぎ。

僕は3→2→1という順でプレイしました。
クリア後に僕的最適な順番を考えたところ、2→3→1がいいかなって思います。
まあこれって単純に評価順なんですけどねw
全エピソードめちゃくちゃオモロくてクオリティが高いということを前提に僕の評価は

2<<<3<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<1

って感じ。
誇張しすぎのように見えますが冗談抜きでこうです。
1があまりにピンポイントで刺さりすぎたもので。洞窟に長時間潜った後のマイクラキャラみたいになってました。
とりあえず1が一番最後であれば僕は良いと思うのですが、聞くところによると多くの人の評価は1<2<3なんだとか。案外好みの問題なのかも…

で、まさかこの3つのエピソードが序章と伏線に過ぎなかったとはね。
1を終えた時の満足感が高すぎてもうクリアしていた気でいましたよ僕は。
気になった人はとりあえず体験版をやってください。
続き読みたくなったら買ってください。
そして、123を終えた後のCASE0をその目で確かめてください。

この作品、他のエロゲで何に似ているかと強いて言うと、Re:LieFが好きな人にはかなり刺さるかなーと思います。
実際緒乃ワサビは続編のTrymenTに関わってらっしゃいますし(こっちもやんなきゃネ)
あんま他作品サゲをするのはアレなのですがRe:LieF、めっちゃ面白かったのに対してアイ√に入るまでぶっちゃけ結構退屈でした。
その序盤からオモロイバージョン…っちゃバージョンかも?
あと、ATRIも。全体的に色使いも似ていると思いますし。
雰囲気は間違いなく似てます。あとレミニセンス要素もちょっとだけあるかな。


前置きが長くなりました、それではやった順番に感想をば。
先に断らせていただきます。ここから先上手くまとめらる自信が全くございません。
感想記事を書くのが随分久しぶりな上、読了後の感情がデカすぎてマジでヤバいです(語彙が)
普段の駄文以下の駄文になる可能性があることをご了承ください。
とりあえずこの感情をどっかにぶつけないとなんだよォ…

以下ネタバレ注意。














CASE3:桃ノ内すもも

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もももすももも桃の内ッ!
コミカル、ポップ、キャッチー!そんなCASE3。
一番読みやすくあっという間に終わった気がします。
キャンディーと、ピーチと、スクラップハンターのひと夏の物語。
話の中身は、あんまりない。でも、クスッと笑えていつまででも見ていられるような、夏に負けない爽やかなお話。

とにかくキャラクターが魅力的でキャラ同志と会話が魅力的なエピソードでした。
すももがかわいい。梓姫がおもしろい。
にもかかわらず、この二人の過去をゴリゴリに掘り下げず匂わせに留まっているっていのもまたイイ。
あくまでその時その時の感情表現だけで、小さな少年と大人になり切れないお姉さんの淡い恋愛模様が描かれとるわけですよ。
告白するシーンだけはちょっと唐突かなって思いましたけど。
そしてエピソード内では手まで…ってのがめちゃめちゃに良い。エロシーンがあるから、エロゲだから出せるあのドギマギ感ですよあれは。
僕はこのエピソードに超高級おねショタと命名しようと思います。

おねショタを主食に生きているまであるので素直にカンナくんの気持ちになりたいところではあるのですが。
その刹那主義的な性格と、将来に悩み続けながら頑張る大学生という立場に共感せざるをえませんでして。
結構すももに感情移入していたと思います。

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そんなキラッキラなすももに目を奪われそうになりそうというかまあなるのですが、実は梓姫さんの方が好みだったり。
すももが憧れる気持ちが凄く分かります。カッコいい年上女性には特別手当金を国から支給するべきです。
ダサくないでしょうが!

あと、このエピソードではほぼ触れられずそこまで関係がありませんでしたが、世界観も気になりますね。
未プレイなので予測ですが、未来ラジオと人工鳩のアフターストーリ?的な側面もあったりするのかな~なんて。
こういうことされるとプレイしたくなっちゃうじゃないですか…積みゲーがまた一つ。



CASE2:オリヴィア・ベリー

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舞台設定は間違いなく一番際立っていました。
16世紀のイギリス、シェイクスピアはどのように傑作を紡いでいくのか、そしてオリヴィアをどのように正真正銘の女優にするのか。
かなりワクワクしていたのですが…あれ?普通?
ちょっとCASE2だけありきたりというか、思っていたよりこじんまりとしちゃったなという印象です。
読み応え自体は全然あったし良かったんですよ。ただ、少し他のエピソードよりもボリュームが少なかったような力が入れられていなかったような。
実際CGの枚数もオリヴィアだけ露骨に少ないですし。
終わり方は結構よかったと思います。ただグローヴ座が成長していく過程か、新作を書き上げる過程に密度が欲しかったなぁ。

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でもキキちゃんがカワイイのでヨシ!!!!!!!!!!!!!!!!!
エピソードが分散する分各CASEのサブキャラクターは少ないのですが、数少ないキャラがしっかり立っているのは話を面白く上で滅茶苦茶機能してると思います。

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デフォルメキキちゃんほんとすき。ちんちんってなんだっけ。


CASE1:波多野凛

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単体攻撃で飛んできたでっかい矢その1。
舞台現代、好き。
文字書き、好き。
主人公が抱える陰鬱と虚無感、好き。
社会のはぐれ者、好き。
死生観、好き。
共依存、大好き。

本当に好きになる要素しか存在しません。
何となく各あらすじを見た段階で、あ~1が一番刺さりそうだな~とは思っていましたがドラムマガジン全弾分くらい穴だらけにされてしまいました。
人生に意義を見出せない文字書きのなり損ねという時点で、読み始めて15分くらいで僕の感情移入は既にマックスに到達していました。
冷静に考えれば所帯を持ち家を持ちしっかりと職務を果たしている比べ物にならないほどの真人間にもかかわらず、有島芳は僕が無理やり社会に適合した20年後の姿と一切疑わないで完全に没入していました。

彼の浮き沈みの激しい情緒不安定さに完全に同期し、文を書く楽しさを思い出しては私も興奮し、現実を思い知らせれてはともに絶望する。
このエピソードの大半は彼の心理描写です。圧倒的に他者との会話が少ない分、感情移入が捗っては凛との関係性が際立ちます。
その心理描写がもうリアルで丁寧で。似たようなことばかり考えている人間が引きこまれないはずがありませんでした。
それは、自殺未遂のシーンだってそう。
僕は本当に死ぬんだと思って文字を追っていました。あのまま芳の意識が消えて幕切れてさえいいと思いました。

「私は私なりに物語を愛したが、物語には一向に愛されなかった。」

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そして僕も、この女に救われた。
既にご存じかとは思いますが過去一気持ち悪いことを羅列します。
波多野凛に恋し、完全に夢中になっていました。
愛おしくて仕方がなかった。
いや、あれは恋と呼べるのでしょうか?愛と呼べるのでしょうか?
恋愛経験が希薄な私にはもはや分かりません。虜であったということしか。

時には世間知らずだったり、甘え上手だったり、変な意地を張ったり、幼さを見せて。
時には達観し、諭し、芯の強さを見せ、こちらを支配する。
あんな妖艶なJKがいてたまりますか。マジで。
悪女です。毒婦です。悪魔の果実と呼ばずしてなんと呼びましょう。
もうキャラが立つとか、魅力があるとか、そういう次元ではありませんでした。恐怖さえ覚えます。
シンクロした感情移入と強い没入感のまま過ごす波多野凛との生活は、どんな薬よりも強い興奮を感じました。

今思えば、CASE1を終えた後の僕は異常者以外の何物でもなかったと思います。狂っていた。
架空のキャラクターの存在が丸一日以上頭にこびりついて離れなかったのですから。
もう一般人としてよりも美少女オタクくんとして過ごした人生の方が長くなります。
推しキャラ、好きなキャラ、たくさんいました。
しかしここまで大きな存在になったことはありません。
そのくらい爛れて歪んだ強い共依存という関係が好きで仕方ないんだなと私は。
これも、純愛。
100%エロゲじゃないと描写できない、展開できない。だから本当にエロゲが大好きです。

そして、主人公と凜に感情をぐっちゃぐっちゃにされつつ、主題である物語についてもCASE1は多く向き合わせてくれました。
ここだけの話、私も文字書きに憧れた端くれ。
時間があるときにぽけ~っと何かの思案を思いついてはメモし、それを基に書き始めては挫折した小説モドキの残骸が結構あったりします。
このエピソードを読んで、やはり本は人、物語は人そのものなんだという認識を強く再確認しました。
一握りの天才でない限り、自分の引き出しにある経験した出来事や感情を作者が表現することが物語の側面にあるのだということを。
だから作者が人として見識が深く、面白い人間ではないと、物語は深みがないし、面白くない。それが僕の持論です。
だから、己を強く表現する力を持ち、素晴らしい作品を生み出すクリエイターの方々は本当に心から尊敬しています。
この先、のうのうと生き続け、知らない世界を知り、多くのことを経験したらも素晴らしい作品を創ることはできるのでしょうか。
僕も人間を書けるのかな、凛。


CASE0:世凪

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CASE1と波多野凛とかいう女に完全に思考能力を奪われるほど感情を持って行かれた私は、これ以上の感動が来るとは思えませんでした。
なんか世凪ちゃんが記憶取り戻して、ハッピーエンドちゃんちゃん。
それならCASE1終わったここがピークなんじゃね?ここで辞めるのもワンチャンありじゃね?なんて考えたりして。
そのくらいCASE1が個人的に良くて大満足だったんですよ。
もはや記憶がどうとか夢がどうとかどうでもよくなっちゃってたんですよね。
今思えば、その時の自分が滑稽でなりません。
読むことを辞めようとしていた話に大号泣させられるのですから。

いざ読み進めて回想に入ったらもう止まりません。
SF、好き。
ディストピア、好き、
閉鎖空間の階級社会、好き。
脳科学、好き。
幼少期からの人生劇、好き。
ボーイミーツガール、好き。
2人を襲う理不尽であまりに大きすぎる問題、大好き。

完全に二度刺されました。再起不能なほどの威力で。
Re:LieFレミニセンスATRIユースティア天気の子大好きな作品群を全部ごちゃまぜにした上最高の調理が成されたものでぶっっっっっっっさされました。
地下都市がどうなっているのか知りたくて仕方がない。この世界の歴史がどうなっているのか気になって仕方がない。どして世凪がああなってしまうのか気になって仕方がない。
そしてなにより、海斗と世凪の美しい関係性をとにかく見ていたくてしょうがなくて、右手の指を動かし続けさせました。
CASE1が歪んだ共依存なら、CASE0は綺麗で真っ当な共依存。
一方で2人の幸福ただ願いながら、もう一方では一体何がどうなってあの実験に繋がる出来事が起きるのか、とワクワクしてしまう。

そして、遊馬先生の研究を聞いたときに僕の知的好奇心メーターは振り切れました。
脳を通した仮想空間移住計画。僕はこの手の話に無条件で惹かれてしまうのです。
少し脱線します。これはTwitterなり友人になりぽつぽつと言っていることなのですが、僕は全人類が平等に幸福になるには一人一人の個人が記現実と錯覚してしまうほどの精巧な仮想空間を持って記憶を消した後にぶち込むか、全員科学的幸福で脳をブチ壊すしかないと本気で思っています。
どれだけ娯楽に溢れ、生活に困らず、資源が充実していていても、他者が存在すれば自分より優れた存在が存在し、人より上に行きたいという気持ちを完全に無くすことが出来ないからです。
本当に一人ぼっちになって対比しようがなくならない限り絶対に争いは消えません。
だから、全て自分の思い通りになって、全ての人間の上に立てる都合の良い仮想空間を一人一人が持ってしまえばいいのです。
どんな凶悪犯も死刑にするなんてもったいないなーって思いながら生きてます。脳をいじくりまわして脳科学を発展させるための礎になればいいのに…

なので、創作だろうが事実だろうが、学術的な設定の会話にも全力の関心を向けながら楽しんでいました。
そして明かされる世凪の生い立ちと秘密。
まずもうここで泣きます。
罪のない二人を襲う不幸の理不尽さと、絶対にしたくないであろう選択肢を取らされる世凪の自己犠牲。
その上、世凪という小説家が書いた一つ一つのエピソードとして存分に楽しんでいたつもりの3つのCASEに込められた意味も理解してしまってもうオーバーフロー。
記憶が失われる恐怖と、その時の感情を忘れたくないから文を書くという理由も僕が去年ずっとnoteを書いていた理由まんまで共感しかなくて。

幼少期に世凪が憧れたすもも。
女としての強さと華やかさを求めたオリヴィア。
そして向かい切れなかった自分自身の凛。
それぞれに託された感情が溢れ出てきてしまい、僕はもうこの3人を個人として認識できなくなってしまいました。どれもこれも世凪だったんだなと。
そして、等身大の自分を書いた凛の最後のように、自己犠牲を選ぶ世凪。
子を産めない世凪を知ったあとにCASE1の終わりを考えるともう涙が止まりません。

結ばれた後、僕はもう一度泣く覚悟と準備をしました。
2人の限られた幸せな時間を見届けた後、世凪が世凪でなくなるときを迎えるために。
…と思ったら。
そっからまさかの急展開。全く想像がつきませんでした。
ここにきてロボトミーとは。。。
あまりの仕打ちにもはや苛立ちすらなく、ただ困惑と絶望。
ここからのことはもうあまり覚えていません。
もはや地下都市の真相とかどうでもよくなってしまって。

世凪でない世凪と別れて。
すももと、オリヴィアと、凛と別れて。
世凪と、別れて。
そこにはもう、この作品が終わってしまうこととか、いつもは考えてしまうメタい感情も一切なくて。
世凪という女性が本当に消えてなくなってしまうということに、ただ泣きながらこの作品を終えました。





以上感想でした。拙い文章をここまでお読みいただきありがとうございます。
本当に素晴らしい作品でした。
シナリオとグラフィックと音楽のクオリティは言わずもがな、斬新な作品構成も新鮮でしたし、魅力的なキャラクターに引き込まれる心理描写。
欠点がなく全ての水準が高かったように感じます。粗探ししかできません。
そして何より個人的に、作品とのシンパシーが高過ぎましたね。
共感と感情移入の鬼になってました。ここまでの没入感を味わえたのは本当にウン年ぶりです。

やっぱり僕はエロゲが大好きです。久しぶりにプレイしましたが、この充実感と読了感こそ生きがいになりうることを全身で感じています。
僕が始める頃にはもうエロゲ衰退論が唱えられていましたが、こんな作品が新しく出てくるならまだまだやれるじゃんと僕は思います。
最高のコンテンツです。一生追いかけたいな。
今は読了感と白昼夢ロスで、数週間は他の作品に手を付けられなさそうですけど。
しばらくは布教活動でもするとしますかねぇ!















































































































オットセイに課金してもガチャは回せません。