就職活動の概要

あくまで理想論の就職活動のステップ。
正直なところ、憧れが先行して志望企業が先に決まる就活生が大半だから、あくまで以下は参考程度に。

★就職活動のステップ
①自己分析を行い自分の考えの軸を明確化する

②自分の考えの軸と一致する業界・企業を考える

③自分の考え方の軸を基にした志望企業にOB訪問して自分の考えと本当に一致しているかを確認する

④志望企業がこの辺で固まってくるので、企業研究やOB訪問を行い理解を深める。

⑤志望度の低い企業で面接の練習。

①自己分析を行い自分の考えの軸を明確化する
就職活動において一番重要なことは「自己分析」
自分がどういう人間をまずは把握し、面接を通じて企業に対してどういう人間なのかを伝える。企業側は学生が自分の会社で活躍できそうかを判断し、内定を出すか判断するのが就職活動なので、どういう人間かよくわからないと採用につながらない。
そのために、自分の考え方の軸をわかりやすく伝えられるエピソード(ガクチカ)を用意する必要がある。
◎自己分析のやり方
1.自分がどういうときにやる気・アドレナリン・テンションが上がる、頑張れるのかを、逆にどういうときはテンションが上がらず頑張れないのか、過去の経験を基に振り返り、なぜか理由を考える。
(例)
・高校時代の部活は頑張ったけど、中学時代は頑張れなかったのはなんでだろう?
・大学時代にアルバイトのやる気は出なかったのはなんでだろう?

2.過去の人生のターニングポイントや決断の局面を振り返り、なぜその決断をしたのかを振り返る
(例)
・〇〇部に入ったのはなんでだろう?
・〇〇学部に入ったのはなんでだろう?
・〇〇のアルバイトを始めたのはなんでだろう?

3.尊敬する人がいるならなぜ尊敬できるのかを考える。
4.自分の好きなことがあるならなぜ好きなのかを考える。
5.スポーツをしていたなら好きなプレーや得意なプレーが人間性に結びついていることも多いので、考えてみる。

ここまで考えると、自分が大切にしてきた考え方の軸やモチベーションの源泉が何となく見えてくる。

(例)
◎Aさんの場合
大学時代の部活では試合で活躍するために頑張ってきた。
→なんでだろう??
自分が成長して活躍することで周囲から認められることでモチベーションを感じてきた
小さい頃から兄弟と比較されてきたから努力して成長しようともがいてきた
→厳しい環境に身をおいて成長することがモチベーション

◎Bさんの場合
大学時代の部活では試合で活躍するために頑張ってきた。
→なんでだろう??
自分が頑張ることでチームに貢献することにやりがいを感じてきた
小さい頃から周囲のために頑張ることを褒められてきた
→人のために頑張ることがモチベーション

②自分の考えの軸と一致する業界・企業を考える
自分の考え方の軸が明確化したら、企業の社会的役割や特徴と一致する企業を考える。
(例)
インフラは社会基盤を何があっても支える社会的責任の強い特徴
金融は個人や法人に金融サービスを提供することで顧客をサポートする役割
商社はバリューチェーンを活用して利害関係の対立する企業をつないでビジネスを広げる役割

企業が何しているか最初は何もわからないとは思うから、気軽に相談できる内定者に聞いたほうが効率がいい。あとは業界地図を読んだり、自分の大学の内定先一覧からどういう会社があるか調べてもいい。
社会人に聞くにはレベルが低すぎておすすめしないけど、気軽に相談できる人がいるなら可。
企業の社会的役割は様々な側面があるので、正解はない。説得力あるストーリーになっていれば問題はない。職種によっても異なる。

(例)
◎Aさんの場合
→厳しい環境に身をおいて成長することがモチベーション
数字を求められる営業職が向いていそう?
→証券会社や製薬会社の営業?
グローバルに展開する企業のほうが競争が激しくて成長できそう?
→商社やグローバルトップメーカー?

◎Bさんの場合
→人のために頑張ることがモチベーション
社会的意義の大きい仕事のほうが向いていそう
→金融やインフラ?
顧客の悩みを解決するような仕事が向いていそう
→コンサル、金融、BtoBメーカーの営業、IT系?

また、本音ベースでのスクリーニングをしてもいいとは思う
(転勤したくない、給料低い業界は嫌、有名な企業じゃないと嫌だ,,,など)


③自分の考え方の軸を基にした志望企業にOB訪問して自分の考えと本当に一致しているかを確認する
「自分はXXという考えで〇〇の業界に興味を持ちました。」と事前にOB訪問の目的を伝えておくとOB側も丁寧に対応しやすい。この段階では基本的に若手や知り合い経由のほうがいい。
「そういう考えでうちの会社に入社した人多いよ」「そういう考えでうちの会社を志望している人はあんまりいなくて、どっちかというと▲▲業界のほうがいいんじゃないかな」って優しいひとは教えてくれる。
また、質問したいことを事前に考えておく。自分の考えた仮説があっているかをOB訪問で検証するイメージ。事前に訪問相手の企業がなにをしている会社かHPや決算資料、業界地図や業界解説本などで調べて勉強しておく。訪問相手の仕事内容を事前に聞いておくといい。


④志望企業がこの辺で固まってくるので、企業研究やOB訪問を行い理解を深める。
自分の考え方の軸と志望理由の仮説検証をOB訪問を通じて行い、修正や掘り下げを行う。志望業界や企業がこのへんで固まってくるので、企業研究を更に掘り下げる。
★企業研究のやり方(例)
1.業界研究本を読み込む
「よくわかる〇〇業界」みたいな本が一番業界について理解できる。
2.志望企業の歴史を調べる
その会社を理解するには、歴史を知ることが一番。こういう経緯をたどってきたからこういう企業文化があるのかってことがわかる。
3.アニュアルレポートや決算資料などを読む。
最近のその企業や業界を取り巻く環境を理解するためには決算資料が一番いい。HPのIRのところに掲載されているので読み込んでおく。
4.とりあえずアウトプットしてみる
SWOT分析や5F分析で、企業や業界を自分なりの考えをアウトプットしてみる
同じ志望の就活生がいたら一緒にやってもおもしろい。
また、業界の収益構造を理解しておくことも大切。
(例)メーカーなら利益=製品単価×販売数量ー原材料コストー販売コスト
5.OB訪問を更に行う。
ここまで企業研究をすると、色々と疑問点も出てくるので更にOB訪問して志望動機のブラッシュアップをしておくといい。
絶対にここに行きたいっていう会社が決まっていなければ無理してOB訪問する必要もない。

⑤志望度の低い企業で面接の練習。
まずは本当にいくつもりないベンチャーとかで面接練習をしてもいい。
第一志望業界の中堅〜下位や志望度の低い業界で先行の早いところがあればとりあえず受けて面接に慣れる。志望動機は第一志望業界の使いまわしでも問題ない。面接はすべて録音して面接終了後に「この質問にはこう回答しておけばよかった」などを反省する。

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