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雨の日に聴きたい2024年の音楽 私的5選

雨の日に映える音楽は雨の日に聴きたいと思って、自分なりにまとめたやつ。
(高速で作ったから割と内容ズタズタかも🫠笑)






Four Tet - "Three +"

雨が持つ"天から降り注ぐ"のイメージって神秘的な観念を抱くのだけど、個人的にFour Tetはその神秘的な兼ね合いとしてフィットするやつ。3月にリリースされてから2ヶ月後に4曲追加されて1時間越えになった『Three +』は、曲ではなくよりアルバムとしての完成度が高まって、より空間中に飾りたい芸術になった。
以下、過去に載せた感想のコメント。

"人工的な無機質さが誘発する聖なる神秘。普段は認識できない空気や光の存在が、フォークトロニカのシステマチックなフレームワークによって躍動を得ながら顕在化する。自然のリアルが姿を変えて永遠になるような、音楽の一瞬一瞬にそういう答えと価値があった。"

高精度のプラネタリウムが現実の星との区別をできなくさせたり、テクノロジーの進化って自然のリアルを破壊する可能性を孕んでいると思っている私。でもFour Tetが成したアートは、テクノロジーでしかできない"新しい自然の認識"を価値のあるリアリティとして体現したものだと個人的に思ってる。言い換えれば「テクノロジーの発達は最終的にそれそのものが自然になるのではないか」みたいな、そういうことでもある感じ。↑に書いた"答え"というのは、人間にとっての自然やリアルを排除する負の遺産を生み続けるテクノロジーでも、後々は自然やその他リアルと同様の正の遺産に代わるものに将来的になるのではないかっていう、そういう感じの意味。何が言いたいかというと、Four Tetの作品の感想を140字くらいに収めるのは死ぬほど不可能だよねということ。。。笑






Lucy Rose - "This Ain't The Way You Go Out"

雨の日は寂しい。それは悪天候が故にアウトドアの活動やその他の外向性が消極的になる社会的な意味合いはもちろん、上空で結露した水滴が持つ冷たい感覚の、何かの虚しさや孤独感や喪失感といった活気の無い心理状態に共感するイメージとしてもそう。Lucy Roseの本作は、作品全体がというより、作中の1曲「Whatever You Want (M4)」が、特にその寂しい感覚に激しくマッチしてると思う。誰もいない部屋の中で独り密かに響くようなピアノのイントロ。メロウで陰があって、ウェットに沁みていて、それらの体験や物語を偽りなく得るための、音色や曲調や存在感の音楽的な理由がうんと込められてる感じ。メロディーのフィーリングから歌で表れる何かの切望的な想いまで、何においても"雨の日"に有るそれだと思う。総合的にアルバムとして大大大好きだけど、この曲はわたしにとってあまりにも別格だった。(MVもかなり好き。)






oh caroline - "Monochrome"(どうしてもやっぱり)

「またかよ」って感じでごめん。。。結局のところ私的に雨の日はこれが一番聴きたい。
(色んなところで挙げてるのでコメントは割愛)






The Smile - "Wall of Eyes"

「曇天と言えば憂鬱、憂鬱と言えばRadiohead、Radioheadと言えばトムヨーク及び彼が関わってるプロジェクト全般」みたいなマジカルバナナ理論で、雨の日は結局トムヨーク製の作品は全て似合うはず…笑。今年のトムヨークといえばはなんといってもスマイル。この重厚で深みのある色気と狂気の世界、雨の日で得られる怠さと恍惚とありとあらゆる概念が本作に通じてる気がする。この手のヘヴィな超大作っていついかなる時に聞いても最高!って調子の普遍的な心情に沿うものではなく、聞き手の気分をある程度選ぶ比較的限定的な音楽だと勝手に思ってるのだけど、だからこそ雨の日はとっておきに素晴らしいというか、気分がスマイルになる雨の日はここぞとばかりに引っ張り出したくなる。。。笑。今作はM4のギターのテイストがAtoms For Peaceっぽかったり、私の学生時代を呼び覚ます、何がなんでもハマる絶対的に大好きな作品だった。






Whitelands - "Night - Bound Eyes Are Blind to the Day"

Whitelandsのそれは雨というより雪的でもあるかもしれない。Night Flowersや最近でいうとSmutとかと同系列の、ポップ系のときめきにも近接する王道のシューゲイザーのやつ。とにかくサウンドがずっと愛おしく煌めいてて、音楽中の冷たい感触もひたすら綺麗な性質として強調するセンスとスキルを持ってる感じ。しかもWhitelandsの場合、儚げながらも美しく撃つ轟音によるその綺麗さの強調の威力がすごく大きい、、、この壮麗なノイズのオーロラは本当に雨や雪にピッタリだと思う。。。笑。2024年もNewDadとかSo Totallyとか傑作シューゲイザーがモリモリだけど、Whitelandsは音楽性以上にメンバーとジャケとコンセプトと、細部の細部の至る部分において全部が発狂レベルで大好きになるやつだった。。。笑

(書いてて思ったけど、きっとNewDadも雨の日にピッタリな気がする)


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