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【Q】家族のために。米国の移民兵士

2003年、イラク戦争。

米国に住むコロンビア出身のディエゴ・リンコン氏は自分と両親が米国市民権を取得するため、陸軍に入隊した。

出征前、彼は既に市民権取得権限を持っていたが、両親の市民権取得はまだ先であった。

「僕はまだ市民権を取らないでおくよ!父さんと母さんが市民権を取った時に僕も取る。だからその時、帰国したとき、一緒に市民権を取ろう。一緒に!」

彼は両親にそう話し、イラクへ旅立った。

そして2003年、3月29日。自爆テロにより19歳の若さで亡くなった。

ディエゴ・リンコン氏と両親



牧師が彼の家を訪ね、母親に「ディエゴ氏が亡くなりました・・・」と告げた。

「息子は生きている!」「いなくなるはずなんてない!」母親は涙を浮かべながらそう言い放った。


彼の葬儀の日、彼は市民権を取得することができた。

そして、彼の両親も市民権を取得できた。


結果は過程を肯定しない。

イラクを支配しても、彼は帰ってこない。


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