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弾丸!アートなロンドン旅行記 その3

『テート』の名を冠する美術館たち

現在ロンドンには『テート』と名がつく美術館が二つあります。
ひとつはターナーコレクションが豊富な、白亜の神殿のような造りをした『テート・ブリテン』、そして発電所を改築した近代的な建物内にある、現代美術中心の『テート・モダン』です。

この『テート』というのは、国立美術館ネットワークの総称でもあり、毎年イギリス在住の美術作家に贈られる『ターナー賞』の主催もしています。
日本の院展とは違い、注目度が高く、テレビでも中継される華やかな授賞式が有名です。

テート・ブリテンの正面入り口。ちょっと神殿っぽい感じ

イギリスの画家……はたして何人名前が言える??

そういえばイギリスを代表する有名な画家って、すぐに名前が言えますか?

最近ではサザビーズのオークションで1.5億円で落札された直後、シュレッダーで自動的に切り刻まれるという衝撃のパフォーマンスをやってみせた、ロンドンを拠点にする覆面芸術家、『バンクシー』が有名ですが、他は風景画で有名な『ターナー』、あとは水面に浮かぶ少女のオフィーリアを描いた『ミレー』くらいでしょうか。

他にもいるかとは思いますが、専門家ではないので、私はすぐにパッと思いつくのはそれくらいです。

同じヨーロッパの近隣諸国では、フランス、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギー……等々。度重なる戦争で国名や国境はめまぐるしく変わりましたが、各国々は多くの有名画家を輩出しています。

イギリスは世界でも有数の美術館を持ちながら、美術史に残るような画家が少ないのも不思議な感じですが、その分、詩や小説、芝居に特化していったのでしょうか??
そういえば、ドイツの画家もあまり聞かないです。ドイツはどちらかというと、クラシック音楽家がそうそうたるメンバーですので、土地柄によって芸術家の傾向が異なるのもおもしろいです。

テート・ブリテンはそんな数少ない有名イギリス作家、先ほど挙げたターナーとミレー、両名の作品が見られる場所であります。
特にターナーは一部屋丸ごと使ったコレクションルームが作られていますので、好きな方にはたまらないかと思います。

場所は駅から少し歩いていくので、私はここでも迷子になりかけてしまいました。橋は渡らず、川沿いを目指して歩くとわかりやすいです。

川沿いをてくてく歩いていると、変わった形の建物を発見。

光がいっぱい降り注ぐテート・ブリテンのエントランスホール。

左右両側にずらりと並ぶ名画たち。休憩用の椅子が多く置かれ、めいいっぱい近づいて写真を撮ったり、イーゼルを立ててスケッチしたり。

しかも入館料は企画展以外無料ですから、こんな素敵な場所に子供の頃から毎日入り浸っていたら、すごい感性が身につきそう。

次はこの旅行の最後の目的地、テート・モダンへ!

《その4へつづく》

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