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富士山登ってみた~悲願の登頂編~

2023年7月、標高3776m、日本最高峰富士山に登ってきました!
筋肉痛は3日ほど滞在して去って行きました!
せっかく貴重な経験をしたので、スケジュール・準備物・体感したことなどを記録しておきたいと思います。

↓準備編もご覧ください


おおまかなスケジュール

☆1日目 7月21日(金)

10:30 五号目にて昼食、ストレッチ
12:00 いざ、出発!
13:00 六号目着
15:00 七号目山小屋鎌岩館着 チェックイン
16:30 晩ごはん
18:00 就寝
23:00 起床

☆2日目 7月22日(土)

24:00 再出発!
1:00 七号目着
3:00 本八号目着
4:30 九号目着 ご来光
5:30 悲願の登頂 ラーメン
7:30 下山開始
9:00 八号目着
10:30 七号目着
11:30 六号目着
12:30 五号目着

五~六合目

あなたはまず最初に騙されます。
登山道入り口(らしきところ)からしばらく歩き、あれ、なんか下ってる感じするけど、これ登りの道で合ってる?いけてる?と半信半疑で歩いていると、吉田口五合目の看板が見えてきます。

最初の下り


登山道への招待


まだ始まってなかったんかい!!!
これが富士山の洗礼です。違
ようやく吉田口のルートに入り、登り始めると、結構傾斜が急です。


このあたりでガイドさんが引き連れる集団に出会います。
通りすがりにガイドさんのアドバイスを聞いておくと、少し気持ちが安定します。
六合目は割とすぐ着きます。

看板も手書き


そしてまた騙されます。

六~七合目

五~六合目よりはきつくなります。
相変わらずなんの変哲もない茶色い道を歩き続けます。


たどり着くまでの距離が長くなり、景色も変わらず、ジグザグ道が続き、心が折れそうになります。
大量の園児が下ってきます。中には膝から滑っている子もいます。
励まされます。遠足かなにかかと思いますが、諦めそうになる大人を鼓舞するために来てくれている説を推したくなるくらい、私にとっては最初の山場でした。
そして岩場が始まります。険しい、、、険しいぞ!

七合目到着

とりあえず一日目の達成感達成!(語彙力)
宿泊した鎌岩館は七合目4軒目の山小屋です。
施設概要については事前準備編に書きましたのでそちらも参考にしていただけますと幸いです。
歩き続けるしかない環境から、休息のためだけの場所に足を踏み入れた時の膝から崩れ落ちそうな安心感は忘れられません。
まずは広間でチェックイン。注意事項の動画を視聴し、支払を済ませ、夕食の時刻や御来光時刻等耳寄り情報を教えてくださり、お部屋に案内してくださりました。
夕食まで1時間ほど時間があり、準備ができ次第お声かけくださるということだったので、部屋で荷解きをした後、友人持参の大量のお菓子でひと時のパーティーを楽しみました。
夕食は期待以上に豪華でした!


丼一杯のみを想像していたので、おかずに加えてデザートがついているなんて天にも昇る気持ちでした。
飲料が高くて無意識に水分摂取を控えてしまう中で、お茶をいただけたのも嬉しかったです。
あまりにも普段と環境が異なるので、何気ないことに感謝できるのはいいことですね。
欲をいうと顔が洗いたかったです。(感謝の気持ちはどこへ)
体は拭きました。
売店で水・アクエリアス・スニッカーズを1本ずつ購入しました。

七~本八合目

23時起床。寝たような寝てないような。気持ちはフレッシュ!
たぶん誰もいらない情報だと思いますが、鼻くそがたくさん出ます。
乾燥対策にマスクをつけて寝ました。有事にはウェットティッシュも有効です。
さて、狭い小部屋でゴソゴソと朝ごはんを食べながら身支度を整え、24時過ぎ再出発!
夜間は真っ暗なので足元を照らすヘッドライトが欠かせません。


より標高が高いところへ向かっていく緊張感。
真っ暗闇で向かう先が見えない不安。
無事頂上でご来光を拝むことができるのか?
なんか靴の様子がおかしいぞ。靴紐結びなおしたいな。
様々な雑念が浮かぶ中、空を見上げると、

星KIREEEEEEEEEEEE

写真では伝わらない星空

星が一面に見えて驚きましたわ。サハラ砂漠で見た星くらいきれいでした。
やる気も漲ります。
とはいえ道は険しいです。岩場が更に急になります。
手袋を両手に付けて、トレッキングポールを片手に持って挑みます。
足の踏み場を見つけるのが難しいところも多く、岩に手をつきながら登る場面も出てきますので、片手は空けておくのがいいのではないかと個人的には思います。

写真もぶれますわ


標高3000mを超え、道の険しさも相まって、心拍数が上がって中々落ち着かないことを身を以て体験しました。
意識的にこまめな休憩を取り、深呼吸と水分補給をしました。
高山病にかからず登り切るため、長期的な目でペースを管理しつつ、短期的には足を動かさないと進んでいかないので、バランスを取りつつ、ご来光に間に合うのか?という焦りが出てきます。
しかし焦りは禁物。3000m登ると約40%の人に何らかの高山病の症状が現れると言われます。
私たちは5人で行ったので、ペースもまちまちですが、5人揃って登頂したかったので、お互いに様子を見ながら声を掛けあって、無事誰一人不調をきたすことなく下山できました。
いや、なんかきれいに終わりそうになったけど、登頂まだまだやで。

本八~九合目

岩場が終わり、少しずつ空も明るくなってきて、頂上に向かう人々も肉眼で確認できるようになり、もうすぐ頂上じゃない?!という希望に溢れたムードが漂いますが、まだまだです。


私はこのあたりから、空気が薄いせいか眠くてあくびが止まらなかったです。
ついでに鼻水も相当でました。ティッシュじゃ大量にごみが出てしまうので、柔らかいハンカチを持参されることをおすすめします。
このあたりから記憶も薄れていきます。

九合目~頂上

最後にもう一発騙されます。
意外と長い!!!!!すぐそこに見えるのに着かない!

迫りくる朝日


結局九合目の鳥居を過ぎたころに周囲にご来光拝むぜムーブが広がってきたので、きりのいいところでとまって待ちました。
予定通り4:40頃にきれいなご来光を拝むことができました。
一生分の雲海も見れました。

きれいにあがりました


そこから1時間も歩き続けることになるとは思わなかったです。
しんどすぎてもう歩けませんお腹もなんか気持ち悪いです寝たいですと弱音を吐く自分を叱咤し、とにかくたどり着きたい一心で登り続けます。
着いたーーーーーーー!!!
吐き気と便意がすごくて、とりあえず登頂後はトイレにこもらせてもらいましたが、においがやばすぎて、寄せる波のようにえずきが止まりませんでした。
申し遅れましたが、富士山のトイレは利用の度に200円の利用料を支払います。
宿泊した山小屋では最初に200円支払えば何度でも利用可能でした。
頂上は300円です。ここだけ係員の方がいらっしゃるのでおつりを受け取ることができます。
トイレの話のあとにするのもおかしな話ですが、登頂後みんなで座って食べたラーメンは涙が出るほどおいしかったです。
トイレから戻るとみんなはラーメンを頼んでいて、私だけ心に決めていたカップヌードルシーフードを注文しました。しみる~~~

世界一うまいカップヌードル 毎回富士山で食べれたら最高


値段は同じ1000円でした。
そのあとに食べたスニッカーズも格別でした。体に鞭打った後のジャンキーな食べ物ってなんであんなにおいしいんでしょう?
もう意識が朦朧としていたので、少し横になって休ませてもらったら随分調子もよくなりました。
でもお鉢めぐりはできるわけなかったです。なんでできると思ってたんやろう?
少しだけ火口をのぞいて、おいとましました。

雄大
やり切った感

下山

あとは下りるだけ。楽なはず。
茶色とか赤とか緑の道を見つめて、滑らないようにポールを握りしめて、時に斜めに歩いたりしながら楽な姿勢を探しつつ。
山小屋全然見えてこない。
次の休憩地点どこですか。
腰と膝への負担すぎょい。
水分ほとんどなくなってきたぞ・・・
か こ く !!!

傾斜何度ですか


傾斜が急なので普通の下りとは一味も二味も違い、気を抜けば滑り落ちそうになります。
むしろ転がりたいくらいの気持ちになります。
滑り台にしてもらえると、アトラクション代がとれて富士山の環境保全にも貢献できるのではないでしょうか。

どこに根張ってるんですか


たまに生えている植物に感動を覚えながら、六合目のちょっと上くらいから待ち構える馬の誘惑に耐えながら、五合目着いたー!!!
と思ったら。
覚えてますか?行きの登山道の入り口(らしきところ)から五合目スタートまでの道、結構長かったですよね?そして下りでしたよね。
帰りは登りやで。一生より長く感じられます。
でも私たちにはこけももソフトが待ってるんや!
着いたーーーーーー!!!!!!

なんかわからんけどうんっっっま


ソフトクリーム食べて、お土産買って、帰ると見せかけて、新宿に向かうバスに乗り込みます!
当日中に関東に住む姉の家にお邪魔し、2&5歳の甥っ子と戯れました。
翌日は起きて朝ごはん食べて寝て昼ごはん食べて寝て夜ごはん食べて寝させてもらいました。
家二階建てにしたん誰?階段がサスケでした。(筋肉痛)
翌日はプールに行きました。
翌日は甥っ子共々関西の私の家に移動し夜まで遊び
翌日は朝から晩まで家で遊び倒しました。
長い一週間でした。

前入り

バスなどのスケジュールを見て、三島に前日入りしました。

☆0日目 20日(木)

関西から三島へ移動、東横イン富士山三島駅前に宿泊しました。
駅からホテルへは北口から出ると近いのですが、バス停を確認するため南口に一旦出ると、北口にたどり着くまで10分くらい歩く羽目になりました。
読者の皆様には同じ思いをしてほしくありません。
河口湖行のバス停は南口出てすぐのバスターミナルにあります。
安心してまっすぐ北口へ向かってください。
荷物を置き、さわやか長泉店に向かいます。徒歩1.3km。準備運動に最適☆

肉汁〜〜〜〜


おいしいハンバーグと元気な店員さんからエネルギーチャージ!
帰り道はしずてつストアや薬局に寄って、飲料・追加の行動食など買いこみました。
ノッポ、こっこ、バリ勝男クン、地ビール等を入手し、静岡気分も満喫。
早めに就寝しました!

☆1日目 五合目まで

東横インの朝食はすごい。早朝からお母さま方が作ってくださったごはんを6:30からいただきました。ぱわぁ~~~!
7:00過ぎ、チェックアウトして三島駅北口へ。
南口へ迂回させられたくないので入場券を買って北口から南口へ通り抜けます。


予約していたバスが時間通りにやってきました。
高速バス:三島⇨河口湖(7:30発8:40着)
2週間前くらいに予約しましたが、余裕がありました。
河口湖に着いてから次のバスまで50分あったので、暇を持て余すかと思いきや、そんなことはありません。
バスのチケットを買ったり、トイレに行ったり、売店を覗いたり、ジェラートを食べたりするとあっという間に時が過ぎます。
しかも、↓予定していたバスには乗れませんでした!
路線バス:河口湖⇨富士山五号目(9:30発10:25着)
こちらは予約ができません。早めに並びましたが、始発の停留所から乗っている方も多く、河口湖で待っていた人の半分くらいは乗れなかったような。
席が埋まり、数名立たなければならない人が出た後、立ちっぱなしでもいいなら入れるよ!臨時便は20分後!とのご案内があり、1時間立ちっぱなしはきついので臨時便を待つことにしました。
臨時便は時間通りに到着した上に、トーマスでした。
到着時刻は10:30頃だったので、予定もほぼ狂わず到着できました!

最後に

もう二度と登りたくないと思っています!
でも登ってよかったと思っています!
登山前、ルートや平均的な所要時間は確認していましたが、こんなにずれるとは思いませんでした。
そしてこんなに景色がないとは思ってませんでした。
遠くから眺めるのがよさそうです。
少しでもこれから登られる方の参考になればと思い書きました!
富士山に向かわれる皆様、お身体にお気をつけて、無理せず頑張ってください!
頂上では、登った人にしか分からない感動が待っています。

そしてこの顔である


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