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よりどりみどりな朝の食卓を巡る-世界の朝ごはん15選-

ヴィエノワズリー (Viennoiserie)、フランス

フランスの菓子パン。卵とバターをふんだんに使用したもので、クロワッサンやパン・オ・ショコラ、パン・オ・レザン、ショソン・オ・ポムなどがあります。

ちなみにヴィエノワズリーはフランス語で「ウィーンのもの」という意味で、かつてウィーンの職人が製法をフランスに伝えたことに由来するそう。


ラツーシュキ (Racuszki)、ポーランド

ポーランドのりんごが入ったパンケーキ。りんごの生産量がヨーロッパで一番多いポーランドでは、りんごを使用したデザートや料理が多くあります。

また、ポーランドでは主食といえるほど食べられているじゃがいもと小麦粉で作る「プラツキ」というパンケーキも朝ごはんとしてよく食べられています。


パステル・デ・ナタ (Pastéis de nata)、ポルトガル

ポルトガルの伝統菓子のひとつ。丸い生地に卵黄をふんだんに使用したカスタードクリームが入ったタルトで、朝食や軽食に食べられることが多いそう。

マカオを経由してアジア地域に広まったものは「エッグタルト」として親しまれています。


レシュティ (Rösti)、スイス

スイスの国民食ともいわれているジャガイモのパンケーキ。もともとはベルン州の農村で朝食として食べられていた料理で、今ではスイス全土から欧米まで広い地域で親しまれています。

卵やチーズをのせたり、野菜やベーコンを混ぜたりバリエーションもさまざまなものがあります。


ベルギーワッフル (Belgian Waffles)、ベルギー

日本でもお馴染みのベルギーのお菓子。甘さ控えめの四角い形をしたブリュッセル・ワッフルと甘くて丸い形をしたリエージュ・ワッフルの2種類があります。

街角のスタンドなどでは、フルーツやホイップクリーム、チョコレートソースなど様々なトッピングがされたワッフルが店頭に並べられています。


チュロス & ホットチョコレート (Churros with Hot Chocolate)、スペイン

スペインでポピュラーな軽食のひとつ。スペインでは1日に2回朝食をとる習慣があり、オープンサンドや甘いものなど軽めにとることが多いそう。

チュロスは、砂糖をまぶしたり、甘いホットチョコレートに浸していただきます。


ヴァレニキ (Varenyky)、ウクライナ

ウクライナの伝統料理のひとつ。小麦粉を練った生地に具を包み茹でたもので、バターやサワークリームと一緒にいただきます。

見た目は中国の餃子によく似ていますが、中身は肉類/じゃがいも/キャベツ/チーズ/サクランボなどさまざまなものがあります。


ドラニキ (Draniki)、ベラルーシ

ベラルーシで親しまれているジャガイモのパンケーキ。すりおろしたジャガイモに卵と小麦粉を加え、フライパンでカリカリに焼き上げます。

サワークリームと一緒に頂くのが一般的です。ひき肉を加えたり、ニンニクで香り付けしたりアレンジにはさまざまなものがあります。


ブリヌイ (Blini)、ロシア

そば粉の生地を薄く焼いたロシアのクレープ。ジャムやサワークリームを塗ったり、イクラやサーモンを包んでいただきます。ちなみに「イクラ」はロシア語からきた言葉で、「魚の卵」を意味します。


Photo by Caugdler

メディアルナ (Medialunas)、アルゼンチン

アルゼンチンのクロワッサン。塩気のきいたものや砂糖でコーティングされたもの、「ドゥルセ・デ・レチェ」と呼ばれるミルクジャムが塗りこまれたものなどさまざまな種類があります。

飲み物には、飲むサラダと呼ばれる「マテ茶」が定番の一つです。お砂糖を入れていただくことが多いそう。


ハチャプリ (Khachapuri)、ジョージア

ジョージアのチーズパン。中央にチーズと卵が入ったパンで、ジョージア語で「ハチョ」はチーズ、「プリ」はパンを意味します。ジョージアはチーズやマツォーニ(ヨーグルト) などの乳製品を多く摂取する食文化があります。


タマル (Tamal)、ペルー

ペルー風のちまき。トウモロコシ粉でできた生地をバナナの葉で包んで蒸した料理で、中には肉や玉子、オリーブの実、ピーナッツ、唐辛子などが入っています。

タマルは歴史が古く、今でも南米地域の広い範囲で親しまれています。


アキー&ソルトフィッシュ (Ackee & Saltfish)、ジャマイカ

ジャマイカの代表的な料理の一つ。アキ-と呼ばれる果物と塩漬けしたタラを使った料理で、玉ねぎやトマト、ハーブを一緒に炒めて作られます。

アキ-はとても栄養価の高い食材ですが、開花前のものは有毒で、熟してからでないと食することはできません。


シャクシューカ (Shakshouka)、イスラエル

イスラエルで親しまれている卵料理。これは、にんにくや玉ねぎ、パプリカなどの野菜をトマトペーストと一緒に煮込み、その上から卵を割り入れたもので、北アフリカを中心とする中近東地域でよく食されています。


バルバリ (Barbari)、イラン

楕円形で生地に厚みのあるイランのナン。フェタチーズやジャム、ハチミツなどと一緒にいただきます。ナンはインドで食べられるイメージの強い主食ですが、実はイラン発祥の食べ物です。


Photo by Chris Hobcroft

メネメン (Menemen)、トルコ

トルコ風スクランブルエッグ。卵やトマト、ピーマン、黒コショウ、青唐辛子などを炒めたもので、トルコの伝統的な料理です。

トルコには休日に家族や友人と時間をかけて朝食を楽しむ習慣があり、パンや白チーズ、オリーブ、きゅうり、トマト、卵料理、フルーツなど種類豊富な食事が振舞われます。


パグリール (Baghrir)、モロッコ

モロッコのパンケーキ。表面に小さな穴がたくさん空いているのが特徴で、生地はセモリナ粉(デュラム小麦を粗挽きした粉)で使用して作られます。バターやはちみつをたっぷりと染み込ませていただきます。


Photo by ~Nisa

チュッ (죽)、韓国

米やもち米粉をよく煮詰めて作られた韓国のお粥。セウチュッ(エビ粥)、チョンボッチュッ(アワビ粥)、ケッチュッ(ゴマ粥)、タッチュッ(鶏粥)などバラエティーに富んだ種類があり、健康的な食事として親しまれています。


バインミー (Bánh mì)、ベトナム

フランスパンに、レバーペーストやハム・野菜の酢漬けなどさまざまな具材を挟んだベトナムのサンドイッチ。

ベトナムでは朝食を外で食べることが多く、早朝から食堂や屋台が通勤・通学前の人々で賑わいます。米粉で作られた平たい麺「フォー」もベトナムの朝の定番です。


ハルワプーリ (Halva Puri)、パキスタン

パキスタンで親しまれている伝統的な料理。揚げたセモリナ粉(小麦粉の一種)やシロップ、ナッツ類などから作られる「ハルワ」と柔らかい揚げパン「プーリ」のことを言います。

これらの他に、ジャガイモとひよこ豆のカリー「アルチャナ」を一緒にいただくこともあります。


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