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#4 学級の集団作り

 学級集団作りについて書いてある本がありましたので、参考までにご紹介します。


 「学校教育全般で子どもを育てる」といったときに、私はよく学校や学級集団を「水槽」子どもたちを「魚」そこでの生活や人間関係などの雰囲気を「水」に見立てて説明しています。机上で進めている授業研究や指導研究は水槽の水について考えたり語ったりすることはなく、水から魚だけを取り出して直接えさや薬を与えようとするものだと思います。水がよどんだまま放置されていたらどうでしょうか。当然魚たちは息苦しくなります。不機嫌になった魚たちは、お互いにつつき合いをするかもしれません。あまりの息苦しさから、水槽を飛び出してしまう魚もいるでしょう。逆に、水槽の隅に隠れるようにして震えている魚もいるかもしれません。魚たちが皆元気に泳ぎ回るためには、個々の魚にえさを注入するだけでは不十分です。水をきれいに浄化することを合わせて行っていく必要があります。そのためには、教師も一緒に水槽の中に入り、児童理解に努め、生徒指導、教育相談、学級経営、学級づくりに手を上手にさしのべることです。その上で、水槽の中に生活する「魚」(子どもたち)自身によりよい水(生活)づくりに自主的、実践的に自発的、自治的に取り組ませようとするのが特別活動です。



 もし、このようなよりよい水(生活)づくりに教師の適切な指導のもとで、真剣に取り組ませることができれば、魚(子ども)たちはその過程で我慢や努力、正義や規律、協力や思いやり、役割や責任などの道徳性を学び体得していくことができるでしょう。そして、所属感や連帯感を味わい、自分への自信を高め、様々なことに積極的に挑戦するようになるでしょう。  
                 (「よりよい人間関係を築く」より)

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