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いちばんやさしいキャッシュレス決済の教本もなんだか怪しいぞ? ヤバいのはいちばんやさしいWeb3の教本だけでは無いのでは?

当該書籍:

冒頭しか読んでいないのだがいちばんやさしい◯◯の教本シリーズではこの本も相当ヤバい

キャッシュレス決済の教本とか言いながら目次の時点でビットコインがどうこうと並んでおり、その一方で会計法の話題が見当たらない時点で「ん?」となるが、その予感は的中する

このキャッシュレス決済の教本、冒頭でいきなり
「家計の食費や家賃などの仕訳ごとのキャッシュレス率を著者が憶測で算出しました」
とか言い出すのだが、仕訳ごとのキャッシュレス率のデータなんて見たこともないし憶測とはいえ算出した数字の根拠くらいはあるのだろうと読み進めると以下のような衝撃的な文言が飛び出す

「食費は八百屋や魚屋では100%現金だしスーパーでも大部分は現金払いなので主観でキャッシュレス率を5%としました」
「家賃はほとんどの人が口座引き落としなのでやはり主観でキャッシュレス率を95%としました」

今どき八百屋や魚屋ってお前昭和の亡霊かとも思うが、なんと本書冒頭で示される家計簿の仕訳ごとのキャッシュレス率とやらはただの著者の主観のみで算出されている。そこに何の根拠もない

この著者が主観で求めたキャッシュレス率によると日本のキャッシュレス率は40%となるので「日本は思ったよりキャッシュレス決済が浸透していますね(=口座引き落としがキャッシュレス決済だなんて知らなかったでしょう?)」という方向で話が進んでいく

いやいや、主観というかお前の思い込みで話を進めるな、根拠を示せと思っていると、読者はすぐにその思いを打ち砕かれる事になる

数節後に「日本キャッシュレス化協会が発表しているJCAキャッシュレス指数では日本のキャッシュレス化は28カ国中27位」という著者が主観で求めた日本のキャッシュレス率は40%というデータと矛盾する公表値が現れるのだが、本書の著者は公表値の算出方法に触れた上で自身の主観による数値の方を採用してしまう

流石にこの時点で本書の著者の言う「キャッシュレス決済」がWeb3系の人たちが言ってる意味不明なアレの事だと察したのでここで読むのをやめてしまった。Kindle Unlimitedで読んでるだけだったし

恐らくトンデモ度ではイーサリアムはOSのいちばんやさしいWeb3の教本にも匹敵しているはず…

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