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「心のクセ」は、自分の生存本能である

個人セッション終了時のこと。

セッション内での私のとある表現に対して、
クライアントさんから「初めて聞いた言葉!」と
言われたことがありました。


それは、

「心のクセとは、
自分の”生存本能”である」

ということ。

この概念がわかると
「心のクセ」を治すのにも役立つし、

何より厄介だった自分の「心のクセ」が
ちょっと愛しく思えたりするんですよね。

なので、私はこの言い回しが好きで
よく使っているんですが、
私独特なものだとは気づかなかったので
ここでお伝えしておこうと思います。



これ、どういうことかというと。

私たちは、生まれてから今まで、
とにかくたくさんの経験をしています。

その中には、傷ついた経験、
寂しい思いや恥ずかしい思いをした経験も
あるんじゃないかと思います。



その時、私たちの心の中では、

心のダメージを最小限で抑えるための
独自の「思考パターン」や「行動パターン」

が出来上がるようになっています。



例えば、
「友達から仲間はずれにされて悲しかった」
という経験がある人だったら、

「人なんて信用できない。
だから深く関わらない方が良い。」
とか、

「今後も友達から嫌われたりしないように、
友達に話題を合わせるようにしよう。」
とか。


どんなパターンになるかは
個人差がありますが、

それが大人になっても残り続ける
「心のクセ」になるわけです。

そうすると、「あれ?何だか苦しいぞ?」
と感じる原因になっていくんですよね。


こう書くと、「心のクセ」って
厄介な存在かのように見えますが・・・

言い換えれば、

「辛い現実から
自分を守ってくれたもの」

でもあるのです。


傷ついた経験をした、あの時。

そのままの「生身の私」だと
生きていけなかった。

だから、

自分の心を守るために、
「自分の心に鎧を着せた」

・・・ということですよね。

これが、「生存本能」ってことです。



私からすると、「心のクセ」って
すごく「いじらしいな」と思うんですよ。

コレに苦しめられているのも
事実なんだけど、

「私を必死に守ってくれてたんだね。
ありがとう。」

って、労ってあげるべき
ものかなと思います。



でも、いくら自分を守ってくれた
恩人とはいえ、

不要になった
「心のクセ」は手放したい。

そんな時にやるとよいのが、
「心のクセに感謝を伝える」
ということなんです。


「もう守ってもらわなくても大丈夫だよ」
「今までありがとう」

・・・という感じで。


なぜ「感謝をする」ことが
オススメかというと、

「心のクセ」に向き合おうとすると
自分の嫌な部分が目についてしまって
余計に気分が落ち込む・・・

という人もいるからです。


私も、そんなふうに思っていた
時期がありました。

私は昔から自分に対する
「無価値観」が強かったので、

人から指摘されたり
注意されたりすることが苦手なんです。
(いらない、って言われてる感じがするから)

だから、そういう場面に遭遇すると
理論武装したり
指摘した相手を責めたり(心の中で)
してしまうことがあり・・・。

そんな素直になれない自分が
嫌で仕方なくて、
そんな自分に気付く度にウンザリでした。

そして、変わりたいと思えば思うほど、
自分の嫌なところが目についてしまって、
嫌な気分が助長されていくんですよね。


それもそのはずで、

人って「○○をやめよう」と
意識すればするほど、

その「○○」が
気になってしまうもの、
なんです。


だから、アプローチを変えました。

「強気でいることで自分を守ってきたんだよね」
「自分の価値を信じる方法を、
 それしか知らなかったんだよね」


と、「心のクセ」に感謝するよう
自分に言い聞かせました。

こうしてあげると、
不思議と胸の奥の仄暗い部分に
スーッと暖かい風が通る感じがするんです。



そしたら、
あとは手放してあげるだけ。

「もう大丈夫だよ。
 私は、誰かと戦わなくても、
 自分の価値をわかってるから。」

「今まで、守ってくれてありがとう。」


と、さよならします。


私は、この言い聞かせワークを発明してから、
ずいぶん心が軽くなりました。

そして、今でもコツコツやっています^^


ほんとーーーーにね、
みんな、一生懸命に生きてきたんです。

だから、そんな自分を労って、
感謝してあげてほしい。

不都合な自分が存在していたとしても、
それも自分の一部です。
大事にしてあげてほしいなと思います。


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