自分の感受性ぐらい、自分で守れ
高校の時、国語の授業で先生が読んでくれた詩を、今でもふと思い出します。
茨木のり子さんの『自分の感受性ぐらい』という、とても有名な詩。
この詩を思い出すたびに、時代や人のせいにせず、「自分の感覚」を守り抜かねば、と背筋がシャンとする感じがするのです。
ぜひ、忙しい日々に流されるままになりがちな人たちに、読んでほしい詩です。
作者の茨木のり子さんは、戦争を経験されている方。
子供ながらに、「国のために死ぬ」という価値観に違和感を覚えながらも、それを言えなかったという後悔があるそうです。
だから、長いものに巻かれないで、時代の波に押し込まれないで、自分の感覚を信じて貫き通せ、ということを言いたいんだと思います。
ばかものよ、とまで言われると、ハッとしますよね・・・。
この突き刺さる言葉の背景には、彼女の思いの強さが滲み出ているんだろうな。
現代に生きる私たちも、油断するとすぐ流されがちになる。
メディアで騒がれる「こうした方がいい」という話に不安を煽られたり。
周りからの見え方や、世間体を気にしたり。
誰かと自分を比べて、卑屈になってしまったり。
でも、まず大事にすべきは、自分の感受性。
何があっても、自分の心に嘘はつかないでいたいものです。
私も、よく忘れそうになってしまいますが・・・。
その度に、この詩を思い出そうと思います。
現代を生きる人たちにも、この「喝」がもっと届きますように。
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