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進学する目的とは

当時設立間もなかった進学高に入学する直前、小学校時代の恩師が電話をかけてきて、私にこう聞きました。

「なんのためにその高校に行くのか」

とっさに「英語を勉強するため」と答えたのですが、それは建前で、心の中では「痛いところをつかれた」と参りました。なぜなら、本音では仲良しの友達と一緒に中堅の高校へ進学したかったから。

そう願っていたのに、周囲の大人に伝えられず、勝手に自分で自分を苦しめていました。
高校3年間はでは今でいう「闇落ち」をしていたのですが、それは自分と近しい友達以外は知らないことかもしれません。

千葉商科大学国際教養学部准教授であり、就活や働き方についての著書をいくつも世に出されている「常見陽平」さんという方がいます。
その方のnoteを見つけて、この数日「進学の目的」について考えています。

参考記事:https://note.com/yoheitsunemi/n/n277dd117ba6b

記事の中には、いろいろな気づきがあるのですが、私が気になったことは、「大学生には余裕がない」という事実。

確かに就活が早期化し、3年生の夏休みには活動をはじめるとなれば余裕なんてないのかもしれません。(対応策として、就活解禁が3月に後ろ倒しになったというのに不思議な本末転倒)

「大学は人生の夏休み」だったはずなのに。
魅力的なこのワードは、今や昔のことなのでしょうか。

目的を持って進学し、それに向かって就職活動ができる人なんて、ほんの一握りだと思います。

なんとなく進学して、ぼんやりしているうちに、人様にアピールできる逸話もないまま、就活を迎えるなんて、学生さんにしてみたら恐怖でしかない。
ただそんな学生さんをジャッジする大人たちだって、紆余曲折あってその席に座っているだと思います。きっと。

高校からの闇落ちを大学1年生まで引きずった私は、その後、大学生活を謳歌し、存分に楽しんだ挙句、たいした学生生活を送っていないため就活に苦労し、やっと拾ってもらった会社で4年間働き「このままでは何のキャリアも積めないのではないか」という恐怖から転職。営業職として13年身を粉にして、40歳でまったくの未経験からライターに転身しました。実は書く仕事は、大学時代からずっと就きたかった仕事であった。

なんの目的も持たずにいた典型ですが、こんな人生もありますよ。

(うん。やっぱり、自分の過去を振り返ると目的不明はオススメできないですね。でもこれを読んで、なんとなく楽観的になってもらえたら嬉しいです)